概要
スーパーマリオRPGに登場する防具アイテム。
ドゥカティで販売されている防具の一つだが、公式イラストによると若干黒くくすんでおり、おまけにちょっと臭う。要するに汚パンツである。販売されている時点でもう既に汚れていて臭うってどういう事だ。
ちなみにこれを装備しているために特定のイベントや会話に何らかの変化が表れたりすることはない。
本作に登場する防具は基本的にキャラクターごとに装備できるものが決まっているが、このばっちいパンツは誰でも装備できる汎用防具となっている。ちなみに本作において誰でも装備できる防具はこのばっちいパンツを含めても3種類しか存在せず、しかも普通に店売りされているものはこれだけという特異な代物。
システムの都合もあり、マリオやクッパは勿論の事、ピーチ姫だって装備できる。
なお、防具の名前はキャラクターごとに異なっており、マリオなら「〇〇つなぎ」、ピーチなら「〇〇ドレス」といった風になっている。そんな中でマロの装備は「〇〇パンツ」である。
しかもこのばっちいパンツが入手できるドゥカティでは「ばっちりパンツ」というマロ専用装備が一緒に販売されており、最初は間違えてばっちい方を購入したプレイヤーも少なくないだろう。
明らかに開発の意地悪で掴まされたハズレアイテム……のように見えるが、
恐ろしいことにこのパンツ、作中屈指の性能を誇る非常に優秀な装備だったりする。
装備すると防御15、魔防5、攻撃10、魔攻10、素早さ5という補正が掛かる。全ステータスが満遍なく上昇するという驚きの性能であり、ステータスの上昇率だけで見れば作中のあらゆる防具の中でも決して侮れない性能を誇っている。
そもそもほとんどの防具は防御面しか上昇しないものが多く、攻撃力や素早さが上昇する防具は『実質』ばっちいパンツだけなのである。
確かにばっちいパンツの防御面の性能は決して高いものではないが、それでも最序盤の防具よりはまだマシだし、それ以上に相手から攻撃される前にこちらの攻撃で敵を瞬殺すれば結局は無傷なのだ(特にジーノの場合)。
特にクッパの場合、バランス調整のためか防具の性能が他のキャラクターより低めに設定されており、最強防具の「ヒールシェル」ですら防御24、魔防12という有様である。序盤ならともかく終盤になってくると敵の攻撃力の高さからこの程度の防御力の差は誤差といってもよく、その分攻撃面や短所の素早さを伸ばすほうが有益で、クッパは全キャラ中最高のHP、(ボーナスの振り方次第で)攻撃、防御を持つこともあって、ばっちいパンツが事実上の最強防具となってしまうのである。
ちなみにクッパが仲間になるのはばっちいパンツが売られているドゥカティ炭鉱の次に行くブッキータワーの入り口なので、実質的に仲間になった直後から最強防具が装備できるのである。
結局、攻撃性能が強化される防具はこの先でもほとんど現れないため、ラスボスを倒して城を取り戻すまで履き潰したクッパ様も少なくないと思われる。
...正確に言えば攻撃性能が上昇する防具はもう一つだけ存在する。それがスーパージャンパーである。
こちらを入手できればさすがにばっちいパンツよりも遥かに優秀なのだが、そのスーパージャンパーはそれこそ開発の意地悪と言わんばかりの超絶的な入手難度が壁となっている。上述した『実質』というのはそういった意味である。
比較にならないほどの根気と労力を要するため、大半のプレイヤーはばっちいパンツで妥協するというより、現実的に考えた上でばっちいパンツを採用するだろう。
ちなみにブッキータワーでブッキーとのかくれんぼミニゲームをクリアすると「ブッキーのおまもり」というアクセサリーが手に入る。こちらも素早さこそ-7だがそれ以外には防御7、魔防7、攻撃7、魔攻7、属性ダメージ半減という強力な装備である.......のだが、説明文を見るとありがたい反面ちょっと臭うらしい。
つまり元々鈍足なために素早さが気にならないクッパにとって有用な装備であり、同時に加入直後からクッパは"ばっちいパンツ"+"臭うおまもり"という臭い立つ不潔な装備になってしまう可能性がある...。
リメイク版では
変更なし。最強の専用装備くらいは攻撃力・素早さ補正が追加されてもいいようなものなのだが…。
なのでジーノとクッパは(スーパージャンパーを諦める場合)オリジナル版同様、ばっちいパンツを履き潰す羽目になるのだった。
余談
スーパーマリオくん51巻ではクッパがくさいパンツなるものを穿いており、物凄い悪臭で雑魚(ロクデナシ)を退散させるなど活躍した。当時はまだ今ほど情報が回っていなかったので、臭いパンツという設定からクッパに使わせたと思われる(悪臭ネタはマリオくんのお約束でもあり、例としてマリオのパンツはものすごく臭い)。