概要
第6部最終盤。
運命が決定する前にエンポリオを始末するため、プッチ神父は「天国」へ至る時の加速を一巡寸前で停止した。
最後に2人はG.D.st刑務所の幽霊の部屋で対峙する。プッチ神父は、エンポリオに託されていたウェザー・リポートのDISCにより次第に追い詰められてゆき、命乞いを始める。
『覚悟こそ幸福』であること、今ここで自分を殺せば生物は「天国」を見なくなること、そして一巡を完遂させてくれればあとはいくらでも命を捧げることを必死に語るが、それは彼が「幸福」とする「覚悟」が全くできていない姿であった。そしてエンポリオはプッチ神父に告げる。
「 わからないのか? 」
「 おまえは「運命」に負けたんだ! 」
プッチ神父は「天国へ行く方法」を辿っていた今まで、ずっと「運命」に押し上げられてきた。罪人の魂やDIOの息子、F・F、エルメェス、アナスイ、実の弟、そしてジョースターの血統。因縁の血統でさえも天国へ導くための運命だったとでもいうように、プッチ神父が求めた「偶然」が天国へ誘うように、プッチ神父は天国を創るための「メイド・イン・ヘブン」を手に入れた。
だが、最後の最後に、神父を押し上げた敵から「希望」を託された少年の「運命」に負けたのだ。