顛末
「 君は「引力」を信じるか? 」
これは、かつてDIOがプッチ神父に告げた思想。「引力」が人と人を繋ぎ、事象を起こし、世界を成り立たせていると、神のような男は語った。
そして今、プッチ神父は「天国」への「位置」を求めていた。だが、その眼前にエルメェス・コステロ、ナルシソ・アナスイ、エンポリオ・アルニーニョ、そしてジョースターの血を継ぐ空条承太郎と空条徐倫が立ちはだかる。
次第に追い詰められてゆくプッチ神父。C-MOONの能力で宙に浮かぶ彼に、空条承太郎は時を止め、トドメの銛を撃ち込んだ。決着は着いたかに思われたが…プッチ神父はまるで静止した時を見ていたかのように銛をよけ、そして言い放った。
「 『位置』が来るッ!!! 」
「 今 承太郎が銛を撃ち込んで来た あの位置で感じたッ! 」
「 わたしを押し上げてくれたのはジョースターの血統だったッ! 」
常にDIOの前に立ち塞がり、ついには彼を葬った忌々しい血統。だが、そのDIOが求め、プッチ神父が完成させようとしている「天国」への最後のピースをはめたのもジョースターの血の者であった。「偶然」の重なり合い…、まるで世界が「引力」によって「天国」に導かれるように。