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データ編集

英語版題名Tramway Engines
日本版旧題名わんぱく機関車
日本版新題名わんぱく機関車
イギリス版初発行1972年10月
日本版初発行1981年2月
原作者ウィルバート・オードリー
挿絵担当ガンバー&ピーター・エドワーズ

概要編集

わんぱく機関車は汽車のえほんの第26巻である。


本巻は、トーマス支線の機関車達やファーカー採石場会社メイビスが起こしたトラブルをまとめた絵本である。


本巻には、メイビス・採石会社の重役が初登場する。

本巻をもってウィルバート・オードリー原作の汽車のえほんシリーズが終了し、1983年9月12日に息子のクリストファー・オードリーが原作を務めるReally Useful Enginesが出るまで汽車のえほんシリーズは11年近く新巻が発表されなかった。(ただし、汽車のえほんシリーズ番外編を含めればウィルバート・オードリー原作の最後の作品ではない)

また挿絵を担当するガンバー&ピーター・エドワーズも本巻で担当が終了した。

各話の簡単なあらすじと登場キャラクター編集


以降の項目はネタバレが含まれています。ネタバレが問題ない方のみご閲覧ください。





























ゆうれい列車編集

題名
英語版題名Ghost Train
日本版旧題名ゆうれい列車
日本版新題名ゆうれい列車
登場キャラクター
主要キャラクターパーシー トーマス
サブキャラトビー パーシーの機関士 信号係 農夫のサム
モブキャラデイジー パーシーの助手 トビーの機関士・助手 馬

パーシートーマストビーに機関士が夕べ支線で幽霊を見たと言う話をしましたが、トーマスに嘘の話だと馬鹿にされてしまいます。

翌朝、パーシーは機関士にトーマスの言っていた事を話すと、テレビの話だと言われガッカリします。

その夜、暗い夜道をパーシーが走っていると踏切に止めてあった石灰を積んでいる荷馬車に衝突してしまい、石灰まみれになってしまいました。パーシーはそのまま近くの信号所に行ったため、パーシーを見た信号係はまるで幽霊みたいだから綺麗にした方が良いと言いました。それを聞いたパーシーはこの姿のまま幽霊になり切ってトーマスを脅かすことを思いつきます。途中で出会ったトビーも加わり、作戦は実行されました。まずトビーパーシーが事故に遭った事とパーシーの幽霊を見た事を言い、続いてパーシーが後ろ向きで汽笛を鳴らしながら機関庫を走り抜け、トビーの機関士・助手が機関庫の扉を閉めると、パーシーが幽霊のような声で入れてくれと脅しをかけました。この出来事でトーマスは逃げるように走っていき、その夜は機関庫に戻りませんでした。

翌朝、2台は作戦が上手くいってくすくす笑ったのでした。


毛虫編集

題名
英語版題名Woolly Bear
日本版旧題名け虫
日本版新題名毛虫
登場キャラクター
主要キャラクターパーシー
サブキャラトーマス トビー パーシーの機関士
モブキャラアニー クララベル 貨車 作業員 駅長 信号係 お客

毎年、干し草を作る季節になるとパーシーは干し草づくりの手伝いをします。そんな時期のある日、トーマスは今週になって遅れっぱなしのパーシーを芋虫だと言い、パーシーは干し草のせいだと反論しますが、トーマスにノロノロされたら困ると言い返されてしまいます。

午前中は港で働いたパーシーは遅れないように早めに出発することにしたのですが、糖蜜の箱が落ちてきたことで糖蜜まみれになり、糖蜜をある程度落としてから出発しました。一難去ってまた一難、走っていると今度は強風で乾かしていた干し草が線路に飛び散り、パーシーの車輪は干し草のせいで滑り、作業員に片付けてから走りを繰り返さなければいけませんでした。パーシーは10分も遅れていたためトーマスは今か今かと待っていましたが、車体に干し草を付けたパーシーがやって来ると、皆は大笑いしトーマスも干し草の毛虫だと揶揄いました。

機関庫に戻ったパーシーは自分の姿を鏡で見せられ、機関士にトビーが来る前に綺麗にして欲しいと頼みました。しかし、トーマストビーパーシーの様子を教えたため、2台はパーシーの事を芋虫・毛虫・干し草にいる虫の名前を挙げて揶揄ったのでした。


ディーゼル機関車メイビス編集

題名
英語版題名Mavis
日本版旧題名ディーゼル機関車メイビス
日本版新題名ディーゼル機関車メイビス
登場キャラクター
主要キャラクタートビー メイビス
サブキャラデイジー 貨車 トビーの機関士
モブキャラアニー クララベル 無蓋トラクター 有蓋トラクター 自動車 トビーの助手

採石会社の引き込み線で入れ替えを行う若いディーゼル機関車のメイビスは独りよがりなところがあり、自分の思い付きが一番良いと考え、トビーの貨車もいつも違う場所に置いていました。

ある時、この状況に我慢が出来なくなったトビーは好きにしていいと言ったため、メイビスは貨車を引いて駅に行きました。そこでデイジーに出会い、ディーゼル機関車同士だったために意気投合し、デイジーはディーゼル機関車の方が蒸気機関車よりうまく貨車を扱えると言ってしまいます。

さて石切り場と終点を結ぶ線路は一部に農道と重なる場所があり、雨が降った後に霜が下りると泥が固まって車輪が噛み合わなくなってしまうのです。

そんな状態の日にトビーメイビスに対処法を教えますが、メイビスは聞く耳を持ちませんでした。メイビストビーが教えた対処法と異なる方法で踏切に入って止まると、メイビスに乱暴にされた貨車達が仕返しとばかりに足を引っ張って踏切の真ん中で動けなくなってしまいました。立ち往生の話を聞いたトビーは自分の教えた対処法を破ったための自業自得だと助けに行こうとしませんでしたが、本来はこちらには来てはいけないメイビスが貨車を引いてきている事が太っちょの局長に知られたらまずいと思い、メイビスを助けることにしました。トビーメイビス達を押し戻して、トビーの助手が石炭の熱い燃え殻で凍った泥を溶かして、踏切まで戻しました。救助が終わったトビーは帰り、メイビスは貨車を貨車置き場において大急ぎで帰っていきました。


トビーのつなわたり編集

題名
英語版題名Toby's Tightrope
日本版旧題名トービーのつなわたり
日本版新題名トビーのつなわたり
登場キャラクター
主要キャラクタートビー メイビス
サブキャラ貨車 採石会社の重役 太っちょの局長 トビーの機関士
モブキャラメイビスの機関士 トビーの助手 採石会社の社員

メイビスは踏切の立ち往生の件で採石会社の重役に厳しく叱られると4~5日は大人しくしていました。

また元の調子になったメイビスは石切り場と終点を結ぶ線路に入ろうと企みました。まず貨車の列を2~3台の組に分解して何度も往復する入れ替えを一列を一括で入れ替え出来るように石切り場と終点を結ぶ線路を石切り場から来て最初の踏切まで使用する許可を取りました。雪解けの季節になると貨車の量が多くなるため、メイビスは石切り場から来て最初の踏切を超えて入れ替えを行うことがありましたが、これがメイビスが望んでいた状況でした。最後にメイビスは石切り場と終点を結ぶ線路に貨車の仕業にして侵入するために貨車にメイビスを付き飛ばす合図を教えました。貨車は面白がって了承しました。しかし、メイビスの留守中にトビーが入れ替えをし始めたのですが、メイビスを付き飛ばす合図のブレーキをトビーが掛けてしまって、貨車がトビーを付き飛ばしたのです。さらにもっと悪いことに石切り場と終点を結ぶ線路に架かる橋が雪解け水で崩れ、線路だけになってしまいました。トビーが止まった時には崩れた橋の線路を渡り始めていました。メイビスは採石会社の社員を連れてトビーを助けました。事故の事を謝ったメイビスはなぜギリギリで貨車を止められたかを聞くとサーカスの綱渡りをやるのはごめんだったからと答えました。

太っちょの局長トビーを助けてくれたお礼を言い、メイビスを褒めました。メイビスは事故の原因を作ってしまった事の謝罪と石切り場と終点を結ぶ線路を走れるようになりたい事を言うと太っちょの局長は採石会社の重役が許可すれば良いと答え、採石会社の重役は許可しました。

メイビスは今では終点に行けば誰からも喜んで迎えられるようになり、失敗した時はトビーに相談して助けて貰っています。


本巻の映像作品編集

きかんしゃトーマス編集

きかんしゃトーマス第2シリーズの『ゆうれいきかんしゃ』『けむしになったパーシー』、第3シリーズの『いしきりばのメービス』『トビーのつなわたり』の4話で4話分映像化された。

ゆうれいきかんしゃ編集

『ゆうれい列車』の映像作品。

基本的に原作に忠実だが、以下の変更が加えられている。

  • 幽霊列車の話をする場所が、原作では信号所の前(恐らく終点の駅辺りと思われる)から採石場に変更された。
  • 機関士が幽霊列車を見たと言う事がテレビ番組でやっていた事になっていたが、こちらではただの作り話に変更された。
  • 幽霊列車の話をする時間帯が原作では日が出ている時だが、こちらではあたりが暗い時である。
  • 農夫のサムが荷車を踏切に置いていった理由が省略された。
  • パーシーが脅かすために取った行動が、原作では汽笛を鳴らしながら機関庫を走り抜けてその後幽霊のような声を出したが、こちらでは機関庫を走り抜けないで幽霊のような声を出した。

けむしになったパーシー編集

『毛虫』の映像作品。

基本的に原作に忠実だが、以下の変更が加えられている。

  • トーマスパーシーに君は芋虫みたいにのろまだと言った時、原作ではトビーもいたが、こちらではトビーはいなかった。
  • 木箱の落ち方が、原作の挿絵では木箱を持ち上げるのに使っていた縄からずれ落ちるように落ちたと確認できるが、こちらでは木箱を持ち上げるのに使っていた鎖と一緒に落ちて来た。
  • 木箱の中身が原作では糖蜜となっているが、こちらでは黒蜜になった。
  • 糖蜜をある程度拭いた後に出発したパーシーの列車は貨車が数台繋げられていたが、こちらでは何も引いていなかった。
  • パーシーを待っている人達の様子に触れた下りが省略された。
  • パーシーの姿を見せるために使った鏡は、原作では曲がっていたが、こちらでは真っ直ぐになっている。

いしきりばのメービス編集

『ディーゼル機関車メイビス』の映像作品。

基本的に原作に忠実だが、以下の変更が加えられている。

  • トビーが好きにやればいいと言った後メイビスはすぐに貨車を終点まで運んだが、こちらではカットされた。
  • メイビスにディーゼル機関車は蒸気機関車より貨車を上手く扱えると言ったのは、原作ではデイジーだが、こちらではディーゼルである。
  • 石切り場と終点を結ぶ線路は、原作では農場の道と重複する部分があるが、こちらでは普通の踏切になった。
  • メイビスが踏切を通るときに止められた車両は、原作では青の有蓋トラクター・トラック・自動車だったが、こちらではバーティーテレンスである。

トビーのつなわたり編集

『トビーのつなわたり』の映像作品。

基本的に原作に忠実だが、以下の変更が加えられている。

  • 採石会社の重役にメイビスがきつく叱られる下りが無くなった。
  • 上述の下りが無くなった代わりにパーシーが石切り場にやって来てメイビスと話すシーンが追加された。
  • 石切り場と終点を結ぶ線路に入ってはいけないと言ったのが、原作では採石会社の重役だが、こちらではトップハム・ハット卿になった。
  • 貨車が付き飛ばした影響でトビーの機関士・助手がひっくり返る下りが無くなった。
  • メイビスの顛末は、原作では終点に行くと誰からも喜んで迎えられて、時々失敗するときはトビーがアドバイスや助けをしてくれるものだったが、こちらでは石切り場と終点を結ぶ線路を走れて幸せで、トップハム・ハット卿も立派な機関車になったと思っているものになった。

動画編集

関連タグ編集

汽車のえほん ウィルバート・オードリー

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