概要
『ハリー・ポッター:魔法の覚醒』に登場する女子生徒。主人公と同寮の友人のひとり。第三回国際ベータ版以降は主人公の最初の友人ということに。
入学初日から迷子になり、主人公含む数人の生徒が彼女の捜索を手伝った。
マグルの父と魔女の外祖母がいる。
むかしは母親もいたようだ。(禁じられた森のダイアローグにて「昔こっそり妖精を飼育していたら母にバレてそれを捨てるよう言われた」というエピソードが触れられるが、メインストーリーの中でアイビーが言及する家族のメンバーに母親は含まれていない)
外祖母は校長によってMrs.Warringtonと呼称されているため、おそらくワリントンという姓は母方のもの。ちなみに婿入りの文化のないイギリスにおいて子が母方の姓を名乗ることはかなり稀である。
仲間カードに加えて呪文カードの「グレイシアス」と「グレイシアス・マキシマ」にも登場している。おそらく名前に引っ掛けた小ネタであろう。セイヨウキヅタ(Ivy)には白班入りのGlacier(氷河)という品種が存在する。
プロフィール
血統 | 半純血 |
---|---|
性別 | 女 |
星座 | 羊座 |
守護霊 | パグ |
杖 | 12½インチ、桜にドラゴンの心臓の琴線 |
立場 | ホグワーツの生徒 |
性格 | 明朗、外向、勇敢 |
好きな教科 | 呪文学 |
得意なこと | 呪文、決闘 |
苦手なこと | 過去を思い出すこと |
弱味 | ときどき放心状態になること(陷入恍惚) |
好き | 友達と遊びに出かけること、城の探検、能力を示すこと |
好きな食べ物 | スグリがたっぷり入ったオリーボーレン(『东方晚宴』)、ココナッツプリン(『真假丹尼尔』)……食べもの全般 |
嫌い | 迷子になること、悪夢をみること、校内いじめ、カサンドラ・ヴォール |
声優 | Eden Riegel/戸田めぐみ |
外見
ワンレングスの長いシルバーブロンドと紫眼が特徴的な、すこし幼い見た目の少女。その長い髪はしばしば右眼を覆っている。
中華サーバーで行われた新入生パズルイベントのモブ会話によると、カサンドラやロビン同様に学年の中でもかなり見目の良いほうの生徒ではあるが、ふたりとは異なりどこか詭異な印象があるらしい。ただ近寄りがたい性格や決まったお相手のある彼女たちと比べるとずっとハードルが低いと思われているようだ。
杖腕は左。
校内ではよく太いベルトを付けた分厚い本を左肩から斜め掛けして持ち歩いている。そしてたいてい右手でそのベルトをぎゅっと掴んでいる。
制服はとくに気崩しておらず、一番上の掛け金を留めたベーシックな着方。ブーツは先が尖っていて、ふくらはぎの途中ほどまでを覆うようなやや古風なものを履いている。
いつも白銀のペンダントを首に提げている。理由は思い出せないがいちばん大切な持ち物らしい。
私服は赤紫の膝上丈チェックシャツワンピースに灰色のカーディガン、白いストッキングに黒のメリージェーン。
桜とドラゴンの心臓の琴線からなる彼女の杖は伝統的ファンタジーに登場する長杖を縮めたような外見をしており、ねじれた柄とそこに嵌めこまれた碧玉が特徴的。
人物
魔法の扱いにかけては天才的。入学以前から多くの難しい呪文を習得していた。
その小躯にそぐわず食べることが大好きで、ハニーデュークスの商品やボールルームで供される菓子をたいそう好んでいる。
マジックパスセリフによれば変身術(教科の中で比較的「科学的」)も好きな教科にあがるようだが、眠気(城外NPCの会話もみるにあのゴースト教授も健在のようだ)には打ち勝てないのか、"魔法史はよく眠れるから好き"と嘯いている。またアクロマンチュラを"ふわふわで"少しかわいいと評したり、センスが独特。
聡明ではあるものの友人には大変忠実(fiercely loyal)で対立も恐れない彼女は、友人のためなら規則を破ることも、杖を振るうことも厭わない。入学当初からすでにいくつもの高度な呪文を知っているということはたしかにおどろくべきことだが、気にする必要はないだろう。アイビーの友人は彼女を信頼してくれている。彼女にとって重要なことはそれだけだ。
概して晴れやかな見通しとは裏腹に、時おり何かが(おそらく記憶か、べつのなにかが)欠けているような直感がアイビーの脳裏をよぎることがある。しかし、その感覚はすぐに薄れ、彼女は新しい冒険に出る。入学初日のホグワーツで迷子になったのは本人にとってすら予想外の出来事だったが、そのおかげでふたりの新たな友人を得たのだから、結果良しであろう。
口さがないうわさの中には、アイビーが入学前に自分のきょうだいを傷つけたとするものがある。無論こんなものはただの噂にすぎない。アイビーには兄弟も姉妹もいない。すくなくとも、彼女の記憶に、そんな存在はいない。(公式サイト、キャラクター紹介より)
経歴(ネタバレ注意)
入学前
アイビーはマグルの父と魔女あるいはスクイブの母の間に、ウィニフレッドの双子の妹として生まれた。
姉妹は幼少の時分より魔女の外祖母から多くの魔法を教わっていた。これには消失呪文も含まれていた。
姉のウィニフレッドは、怒りで魔法を制御できなくなることがあった。
父は娘が誰かを傷つけてしまうのではないかと恐れ、彼女をホグワーツに行かせないことにした。
アイビーはこれに悲しみ、学校の先生たちを介してどうにか父を説得しようと考えていた。
そして当然、ウィニフレッドは父の行動に怒りを覚えていた。
アイビーだけがホグワーツに行けることに激しく苛立った彼女は、新学期前のある日、アイビーの鞄を消失させて入学を妨害してしまおうと考えた。
結果は散々なものだった。怒りによって制御不能となった彼女の魔法は、彼女自身を消失させた。
姉が消えたことに強いショックを受けたアイビーは、祖母の忘却呪文によって姉の存在そのものの記憶を消された。
呪文の作用についての疑問点
消失呪文は、原作においてそこまで強力な魔法ではない。
18世紀以前の昔(ホグワーツに水道設備が設置される前)とはいえ、一般の生徒がトイレ代わりに使っていたこともあるような極々普通の呪文である。直接の登場例もまた、平凡な片付け(失敗した鍋の中身・書きかけの書類)の場面のみに限られている。
才女ハーマイオニー・グレンジャーでさえ5年生になるまで消失呪文で子猫も消せなかった。非生物ならともかく、生物を消すことはとても難しい。無脊椎動物から脊椎動物、爬虫類から哺乳類というふうに、高度な生き物になるほど消失の難易度はあがる。人間ならなおさらのこと。
これは闇の魔術でもなければ、闇の魔法使いが使う特別な魔法でもないのである。
ウィニフレッドがこの呪文で消えることができたのは、それが暴発の結果だったからなのか、それとも……?
カード性能
カード名 | アイビー・ワリントン |
---|---|
種別 | 仲間 |
レア度 | Epic |
効果 | フィールドにアイビー・ワリントンを召喚する。アイビーは召喚されるとすぐに消失呪文を行使し、最初にヒットした対象を消失させる。ただし消失呪文は敵プレイヤーと一部ボスを消失できず、一定量のダメージを与える |
体力 | 462 |
ダメージ | 42 |
遅延 | ― |
DPS | 28 |
攻撃範囲 | 50 |
移動速度 | 速い |
攻撃対象 | 空、地面 |
コスト | 0 |
(レベル12の時点)
上で説明したように、本当に消失呪文で人間を消失できるのかは怪しい。
そして、ウィニフレッドの消失を目撃したアイビーが、「普通の人間」に向かって躊躇なくこの呪文を行使できるのかも怪しい。
しかし、このゲームのバトルシステムはそもそもあくまでゲーム内のシステムでしかない。ケビンはバトルステージで悠長にメモを取りつづけ、ロビンは人にブラッジャーを当て、カサンドラは人に雷を落とし、ロッティーは絵で魔力を生みだしている。死の呪文や磔の呪文が学生同士の決闘クラブで気軽に飛び交うし、悪霊の火やトロールがまだO.W.L.も受けていない子供たちに従い、10年以上前の死者や生徒、1897年生まれの魔法生物学者(若かりし日の姿)、現職の闇祓い、プロのクィディッチ選手が見ず知らずの学生の決闘援護を行う。先行プレイレビューで指摘されている通り、このゲームのバトルはおおよそnon-canonicalである。
消失呪文を使うアイビーもまた、あくまでプレイヤーを楽しませるための駒でしかないのだろう。
人間関係
杖屋で出会った同じ新入生。メタいバトル説明を行った後にエンゴージオ、雪玉呪文、インセンディオのカードを渡す。
その後ホグワーツ行きの汽車で再開し、ちょうど二度も相席を断られたばかりだった主人公に手を差しのべる。同じ寮に組分けされる。
結果的にアイビー探しに加わり、主人公とともにアイビーを見つけた同じ寮の新入生。仲の良い友人。アイビーと同じくマグルの父をもつ半純血の魔法使いで、大切に思っている姉がいる。
嫌いな相手であり、嫌われている相手。ギリーウォーターよりも嫌いらしい。
アイビーは彼女のダニエルへの侮辱を取り下げさせようとして決闘沙汰を起こしてしまった。そしてその最中どういうわけか武装解除のつもりで消失呪文を放ってしまったため、本気で怖がられてしまった。結果として、彼女はアイビーを危険視するようになった。
一年目のいつか、(主人公に勧められて)アイビーは彼女との和解を試みた。だが、この試みはうまく行かず、カサンドラからはただ罵倒と侮蔑の言葉が返ってきた参照。
日本各地で行われた『魔法の歴史展』の魔法の覚醒フォトスポットでは、カサンドラと一緒にアイビーのスタンディングPOPが設置されていた。ブースに設置されていたキャラクターの看板はこの2人とハリーのみだった。
関連イラスト
関連タグ
ハリポタトリオ…ライターいわく主人公、アイビー、ダニエルのトリオはこちらのトリオを反映している。
ハーマイオニー・グレンジャー…男子同級生に「ビューンヒョイよ」を教える自信にみちた女子生徒繋がり。
ロン・ウィーズリー…主人公のはじめての学友で、食べ盛りな親友。作者が飼っていた動物と守護霊の形が同じというのも共通。