概要
「ラプトル」の愛称で有名なドロマエオサウルス科に分類される獣脚類で、ティラノサウルスやトリケラトプスと同じく白亜紀末期のアメリカ・モンタナ州に棲息していた。
名前はヘルクリーク(地獄の川)層で発見されたことから、ギリシャ神話の三途の川の一つアケロンに由来して「三途の川の略奪者」を意味する(同じような名前の由来を持つ恐竜にはスティギモロクがいる)。
部分的な頭蓋骨が見つかっているのみだが、推定される全長は殆どの近縁種と同じく2メートル弱で、トリケラトプスやエドモントサウルスなど共存した植物食恐竜の脅威ではなかった。恐らく、そうした大型恐竜の卵や幼体、当時共存した哺乳類などの小動物を捕食していたと思われる。
一部の研究者には、2015年に命名されたダコタラプトルは本種の成体ではないかと主張する者もいるが、あまり支持はされていない。