概要
学名の意味は「輝獣(稲光の獣)」。
全長:2.5~3m。
生息年代:中新世前期~中期。
水辺に住む哺乳類で、南米だけに生息していた独特の哺乳類で雷獣目と呼ばれるグループの代表的な種類の一つ。ちなみに火獣目も存在しているが、あちらは火山性の地層で発見されたのでこう呼ばれているのだ。
原始的なゾウとバクとカバを合わせたような姿や生態をしていたと想像されており、収斂進化(暮らしかたが似ていて格好も似ているという進化)だとみられている。
上下の顎には長い犬歯があるのが特徴で、南米特有の哺乳類としては際立った特徴である。犬歯は一生伸び続け、上顎の犬歯は長いが、下顎の犬歯は摩耗で短くなっており、頻繁に 使われたことを物語っている。おそらく下顎の犬歯で植物を根っこごと掘り起こして食べたと考えられている。
余談
名前の由来は落雷したような鳴き声(咆哮)である為。ただし本当に落雷のような鳴き声なだったのかは誰も知らない。あくまで厳ついその姿からの想像である。
雷獣目でも最大の種類は体重6.5t弱とアフリカゾウ並みの大きさに達したと思われる(参照)。