概要
コミックス第24巻、藤子・F・不二雄大全集8巻に収録。
ストーリー
スネ夫が家の物置を利用して自分専用のアニメーションスタジオを作ったという。スネ夫は自分が作ったアニメをテレビや劇場に売り込むという計画を語り、人手不足を理由にしずかちゃんやジャイアンに協力を頼むが、のび太だけは絵がヘタだからと仲間はずれにされてしまう。
悔しくてたまらないのび太は自分もアニメを作りたいとドラえもんにすがりつく。だがアニメ製作がどういうものか分かっていないのび太。ドラえもんは詳しく説明するが、アニメ製作がとても大変なことを聞いたのび太はやる気をなくしてしまう。
そんなのび太のため、ドラえもんは、かんたんにアニメを作ることができる道具『アニメーカー』を取りだす。
さっそくのび太は先ほどのドラえもんの絵を使おうとするがドラえもんに猛反対されたためおまかせで作ろうとするが「まずはシナリオを入れてくれ」と言われる。
そこでのび太は自分が主人公のSF物をリクエストし、撮影、BGM、アテレコ、全部お任せにして二人はおやつを食べながら声優について話し合っていた。
電子的に合成して誰でもできるいうことで
「なるべく一流の人の声がいいな。小原乃梨子とか。」
「大山のぶ代とか。」
と二人は自分たちの中の人たちを候補としてあげていた。
その頃、スネ夫スタジオでは主人公のデザインを巡ってジャイアンとスネ夫が対立していた。
「これが主人公のキャラだったのに。君が描いたのはこうなってる。」
「うるせえ。この方がかっこいいんだ!!」
そこにのび太が「アニメを作った」とやってきて自分の作品を見せると、「悔しいけど面白い」とジャイアンたちも感心する。
しかし、エンドロールには
演出・・・アニメーカー
シナリオ・・・アニメーカー
キャラクター・・・アニメーカー
美術・・・アニメーカー
原画・・・アニメーカー
動画・・・アニメーカー
撮影・・・アニメーカー
ボタン押し・・・ドラえもん
とほとんどがアニメーカーだったためジャイアンとスネ夫に「のび太は一体何をやったんだ!?」と突っ込まれ、ドラえもんも呆れた様子でそれを見ていた。
アニメ版
2007年3月16日にテレビアニメ化されている。
- 放送日が映画「のび太の新魔界大冒険」の公開日の直後だったからかのび太がリクエストしたシナリオがSFものからファンタジーになっている。
- 声優について語り合うシーンが声優交代後だったため「今大人気の大原めぐみとか」「今世紀最高の声と言われる水田わさびもいいよね」になっている。
- のび太達がアニメ制作会社(看板に「シンエイ動画」と書かれている)の目の前を散歩するシーンが追加され、ドラ「しかしこうやって遊んでても映画が出来るなんて」のび太「アニメって楽だねえ」と会話するのを聞き、修羅場のアニメーター達が一斉に憤慨する。