アマテラス(仮面ライダーSPIRITS)
あまてらす
「覚えておいで…いずれ人間は“選ばれし者”たちによって…」
遥か太古の地球に何らかの目的で飛来し、人類を創世した3柱の神々の紅一点。その為か、女体化したZXのような姿をしている。
その正体は宇宙からやって来た地球外生命体で、ショッカー~バダンまでの組織を裏で操る大首領JUDOの同胞にして仲間であり、彼がかつてスサノオとして名乗っていた頃に仕えていた白銀の従者の1人。
詳細は不明であるが、描写から察するに体の大部分が機械化された生命体で、性格は高飛車にして傲慢、そして残忍。
人類の事を虫けら以下あるいはゴミ同然と思っている節がある。
遠い昔、古代日本において人類愛に目覚め、彼らを裏切ったツクヨミによって破壊され肉体を失った事により「銀のドクロ」の姿と成り果ててしまった(ちなみに本作の設定ではその破壊された肉体の成れの果てこそ仮面ライダーV3の劇場版に登場した放射性物質「サタンニウム」となっている)。
なお、銀のドクロとなっても生きているのか自我を持っており、これを核として蘇生された人物は生前の記憶を保持した、魂を宿した状態で復活することが出来る。
また、彼女の頭蓋骨を核として蘇生した者が斃されかけると、自身が破壊されたくないという防衛本能から、自身を核としている素体に対して高い再生能力を与えることも可能であるようだ。
一度はXライダーによって破壊されるものの、後に暗闇大使の手により修復され復活。
その後、これを核として蘇生した地獄大使が敗れ去った事で銀のドクロの姿に戻り、それを発見したSPIRITSに回収されるが…。
現在判明している表立った能力は、“銀のドクロ”の状態時では人間の憎しみを喰らい、その人物が最も恐れている物の姿に変化する液状の銀を生成することが出来る。
また、その応用と思われる使用方法で疫病をはやらすことも可能で、この能力を使いスペインのとある片田舎で起きた悲劇の元凶を引き起こした。
村雨しずかのクローンを素体として生まれた魂の無い器の姿においては、体から発する極細のワイヤーを使って至近のサイボーグや機械に干渉してコントロールすることや、未だ不安定な三影英介の体を外部制御で安定させる能力を有している。
その他、自身に向けられた敵からの攻撃を暴走させ、攻撃してきた相手にダメージを与える攻守一体型の様な攻撃手段を持つことが判明している。
銀のドクロ
ツクヨミとの対決で彼の操る『時空魔法陣』の能力により、自身の攻撃を撥ねかえされ肉体を失った彼女の姿。
劇中本編で最初に見せた姿で、詳細は不明であるがなにかしらの装飾品と思われていたのか、スペインの西方にある大陸からどこかへと運ばれている途中、戯れで自身が起こした嵐が原因で運んでいた船を沈めてしまい、船と共に大西洋の海底に沈んでいた。
しかし物語が始まる40年前にコスタ・デル・ソル郊外の港付近にいて偶然グレコが引き上げ、再び日の目を見る事となり、今までの退屈を紛らわすためなのか、疫病を起こして阿鼻叫喚となる村人たちや自分が起こした疫病の元凶と疑われ村人たちに追い詰められるグレゴの息子と彼の婚約者である流れ者のダンサー・ロッサの悲劇を眺めて楽しんでいた。
その後、ロッサに芽生えた人間の憎しみに付け入るとバダンと合流して自力では動けない自身の新たな肉体として彼女をバラロイドへと仕立て上げるとバダンに協力してバラロイドの性能テストを兼ねて今までのうっぷんを晴らすために人間の憎しみを喰らい生成した液状の銀を実体化させて暴れ回っていたが、事件を調査していた神敬介=Xライダーの介入により破壊され、その野望はついえた…。
かと思われていたが、後にその残骸はバダンに回収され、更に暗闇大使の計略により地獄大使蘇生の為の核として修復された。
その後、地獄大使が1号たちに敗れ去った後も破壊されずに現世に留まり、それを発見したSPIRITSにより回収されるが…。
アマテラス蘇生体
四国における大首領JUDOの封印されし牢獄を破壊する作戦の為にバダンによってサタンニウムから修復された彼女の肉体。その為、頭部が無い姿をしている。
その体から発する高エネルギーを使って牢獄を破壊し、JUDOを現世へと解き放つ筈であったが、その前にV3の放った火柱キックで破壊され、作戦は失敗に終わった。
クローン蘇生体(仮称)
ZXのボディの適合者であった村雨良の姉しずかに目を付けたバダンが彼女のクローンをベースとして改造を施し制作された魂無きアマテラスの肉体。
人間態は村雨しずかの姿そのものであるが、自我意識は殆ど無い模様。その為なのか、ジュクの秀は彼女をアマテラスとは呼ばずにシズカと呼んでいる。
また、一見ボディースーツのようなものを着ているように見えるが、実際にはそれは皮膚で、服を着ていない生まれたままの姿である。
再生されたショッカー怪人軍団が壊滅後、弟の良の存在を感じてバダンから脱走し、彼に対してはオリジナルのしずかの記憶を肉体が覚えているのか、彼に対して懐き、愛情のような物を垣間見せていた。
また、生まれたばかりの存在である為、純粋無垢な赤ん坊と同じ存在であり、良に連れられSPIRITSの砦となっている元ショッカー基地へと赴き、ルリ子の検査の後にルミが村雨家の実家近くの浜辺で取って来た貝殻に興味を示していた。
しかし、その無垢さゆえに彼女に対して敵意剥き出しで近づき、更に貝殻を踏みつけようとしたSPIRITS隊員から貝殻を護るために手刀で一刀両断に切り裂き惨殺。
クローン蘇生体の元ネタは漫画『仮面ライダーZX』や小説『仮面ライダーZX オリジナルストーリー』に登場する、村雨しずかをベースにして生み出された「クローンロイド」だと思われる。