あらすじ
1973年9月3日午後6時28分32秒、一つの卵子に精子が到達し、その9ヵ月後にアメリ・プーランが生まれた。
両親は厳格かつ冷淡な人物で、アメリはろくにかまってもらえなかった。元軍医の父親が娘を検診をしたとき、珍しく触れてもらえたことからアメリの心臓はバクバク鳴り出し、それで父親は娘が心臓病だと勘違いした。アメリは学校に行かせてもらえず、元教師の母親に勉強を習った。
人との接し方がわからないアメリは、空想の世界に生きるようになっていく。
22歳になるころには、母親は事故で他界。父親が一人暮らす実家を離れ、モンマルトルにある《ドゥ・ムーラン》というカフェでウェイトレスをしていた。
1997年8月31日、ダイアナ妃の事故死のニュースを見た拍子に、ふとアパートで小さな箱を発見する。それは以前の住人が子供のころに隠した宝箱だった。
アメリは持ち主を探し出し、本人には会わず、そっと返した。感涙する持ち主を物陰から見ていたアメリは、これを機に周囲の人を幸せにするいたずらを仕掛けていく。
そんなアメリも恋をした。相手はニノ・カンカンポワという、証明写真の写り損じを収集する不思議な青年だった。
概要
原題は「アメリ・プーランの素晴らしい運命」の意。
美しいパリの風景と、それを取り巻くおかしな人々、ファンシーなインテリア、ブラックユーモアによる独特の世界観が魅力のコメディであり、ラブロマンスである。
フランスをはじめ、世界中で社会現象になった大ヒット作。
「アメリ+映画」で検索するとアメリカと名の付く映画ばかり出るので推奨できない。主演女優(オドレイ・トトゥ)の名で検索したほうが早いかもしれない。
キャスト
役名 | 配役 | 日本語吹き替え |
---|---|---|
アメリ・プーラン | オドレイ・トトゥ | 林原めぐみ |
ニノ・カンカンポワ | マチュー・カソヴィッツ | 宮本充 |
レイモン | セルジュ・マーリン | 小林恭治 |
リュシアン | ジャメル・ドゥブーズ | 根本泰彦 |
マドレーヌ | ヨランド・モロー | 池田昌子 |
シュザンヌ | クレア・モーリア | 木村有里 |
ジョゼフ | ドミニク・ピノン | 内田直哉 |
ジーナ | クロディルデ・モレ | 定岡小百合 |
プーラン | リュファス | 池田勝 |
ジョルジェット | イザベル・ナンティ | 銀粉蝶 |
イボリト | アータス・デ・ペンクアン | 原康義 |
ナレーション | アンドレ・デュソリエ | 野沢那智 |
スタッフ
監督 - ジャン=ピエール・ジュネ
脚本 - ジャン=ピエール・ジュネ / ギヨーム・ローラン
製作 - クロディー・オサール
音楽 - ヤン・ティルセン
撮影 - ブリュノ・デルボネル
編集 - ハーヴ・シュナイド
配給 - UGC(フランス) / アルバトロス(日本)
データ
公開 - 2001年4月25日(フランス) / 2001年11月17日(日本)
上映時間 - 122分
製作国 - フランス
言語 - フランス語