概要
「仮面ライダーゴースト」に登場する、アラン(仮面ライダーネクロム)と深海カノンのカップリング。
テレビ本編での関係
カノンの兄である、2号ライダー深海マコトとアランの友人関係に重点が置かれており、アランとカノンの関係はそれに付随するものとなっている。
18話では、眼魔世界に送り込まれ、アリアに保護された深海兄妹が、アランと引き合わされた際の回想が描かれた。深海兄妹が幼少であるのに対し、眼魔世界の特性上、アランらの容姿は当時から変わっておらず、幼なじみともまた異なる独特の関係である。カノン曰く、眼魔世界ではアランにも世話になったらしい。初対面時のカノンからアランへの印象は「少し怖かった」とのこと。
アランが味方サイドに立場を変えるまでは、特にマコトの不在中、大天空寺の面々とアランを繋ぐ役割をカノンが担っており、一緒にいるシーンが多い。
フミ婆はアランのことを「カノンちゃんの彼氏」と呼んでおり、「デート」「かわいい彼女」などと声がけする場面が複数ある。
明確な恋愛描写こそないものの、カノンは「アラン様」と呼んで慕っており、良好な関係が描写された。
42話と43話の間に相当する劇場版「100の眼魂とゴースト運命の瞬間」では、兄アルゴスとの対話及び、人質に取られたカノンの安全確保のため、アランがアルゴスに同行。マコト不在の中、投獄されたカノンに「必ず助ける」と告げに行く場面があった(なお、実際にカノンを救出したのは父・深海大悟であった)。
最終回では、眼魔世界の復興を手伝うため、マコト・カノン兄妹もアランと共に眼魔世界に渡った。
その後の関係
Blu-ray特典映像「アラン英雄伝」
アランとフミ婆の交流がメインに描かれており、カノンの出番はほぼないが、最終章のラストで印象的に登場。近い未来で親密な関係になっていることが示唆された。
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後述のVシネマの前日譚であり、アランの指導を受けたカノンの戦闘力が上がっている描写がある。
また、メインビジュアルでやたら密着している。
Vシネマ「仮面ライダースペクター」
アランが「カノンは私が幸せにする!」と発言。
この場面は予告映像でも使用されたが、本作中ではアランとカノンは会話すらしておらず、この時点でどのような関係なのかは明示されていない。
小説「未来への記憶」
「スペクター」の後日談となる第3章で、プロポーズ〜挙式が描かれた。そのまさかのTPOは、いろいろな意味で読者の間で話題になった。
TTFCオリジナル作品「仮面ライダーセイバー×ゴースト」「仮面ライダースペクター×ブレイズ」
「スペクター」の実質的な続編であり、カノンがメインキャラクターとして登場。「仮面ライダーセイバー」公式サイトでのカノンの紹介に「アランの妻となっています」という一文があり、小説未読の視聴者を驚かせた。
また、カノンが変身したカノンスペクターの決め台詞は「心の叫びを聞け!」であり、戦闘スタイルもアランやネクロムのアクションが意識されたものとなっている。
TTFCオリジナル作品「ガールズリミックス」
カノンが登場。諸事情で変身はできなかったが、アランを意識した素面アクションを披露した。エンディング映像ではアランとマコトの変身ポーズを決めている。
その他、「仮面ライダー図鑑」の登場人物図鑑でも、アランとカノンのそれぞれの家族欄に「後の妻」「後の夫」として名前が明記されている。
以上のように、結婚に至っているものの、前後の直接描写が少ないため交際期間などは不明で、交際ゼロ日婚の可能性すらある。本編終了後にどのように進展したのか、想像の余地が非常に多い2人である。
余談
- 「アラン英雄伝」は2015年中に撮了しており、その後のテレビ本編は「アラン英雄伝」の内容に合わせた展開となったことが、各種インタビューやトークで明かされている。そのため、本編中盤以降のアランとカノンのシーンも、演者やスタッフが「アラン英雄伝」ラストでの将来的な関係を把握した状態で制作されている。
- 2023年にアラン役の磯村氏が「THE 仮面ライダー展」静岡会場スペシャルアンバサダー就任記念のトークイベントでアランとカノンの結婚について語った際も、その旨が言及された(参考動画)
- 2017年開催の「アラン英雄伝」上映イベントでのトークショーでは、カノンも変身しての夫婦ライダーの可能性について言及される一幕があった(参考記事)
- 4年後の「スペクター×ブレイズ」の配信を機にプレミアムバンダイで発売された「DXスペクター激昂戦記ワンダーライドブック+カノンスペクター&友情バーストゴーストアイコン」の玩具パッケージの片面には、ネクロム友情バースト魂とカノンスペクターが配され、映像作品では実現しなかった唯一の“夫婦ライダー共演”となった。
- カノンの兄であるマコトのシスコンぶりは良くも悪くも特撮ファンの間で有名であり、カノン(及び演者の工藤氏が演じる役)に何かあると「マコト兄ちゃん激昂」とネタにされがちである。しかし、テレビ本編でのマコトは、フミ婆の「彼女」発言をスルーする(29話)、布団を敷いた部屋に2人きりにして出ていく(38話)等、カノンとアランとの関係に対してはそういった面は特に見られない。さらに小説版では、結婚についてもあっさり承認している。
- 「ゴースト」の物語の最新の公式展開は、「スペクター×ブレイズ」にて、カノンのコピーが少なくとも4人残存しており、マコトが全員を妹として受け入れたところで終わっている。その後彼女たちと対面するであろうアランの心境やいかに。