プロフィール
所属 | 青の世界 |
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種族 | バトルドレス |
CV | 山村響 |
Illust. | 土屋彼某 |
概要
青の世界を支配するスーパーコンピュータ『シャスター』を開発した7人の天才エンジニア「アドミニストレータ」の一人で、唯一バックボーンが判明していない謎の人物、性格は生粋のサディスト。
「オリジナルXIII」の一人『Type.IX“Rt23Ar”』に守護されている。
固有の専門分野を持たないが、ベースとなる技術があればそれを自由自在に加工できる応用研究のプロフェッショナルで、その様は「何もできないが、何でもできる」と称される。
過去には緑の世界関連の技術収集の為に剣淵相馬にプラセクトを集めさせていたり、デネボラの協力者として「イレギュラーⅩ」の共同研究を行っていたにも拘らず、キラーマシーン達をハッキングによって暴走させることでその技術の簒奪・抹消を図った事も(ただし、キラーマシーンの暴走に関してはソルが関与していた事が後に判明している)。
シャスター破壊後はディンギル打倒に全面的に協力したり、ク・リトの一人「ニャルラト」の職務放棄によって「幻夢郷」に行く手段を失っていた青葉千歳達を幻夢郷に送り届ける等の行為も行っており、現状、敵なのか味方なのかがはっきりしていない人物。
シャスター破壊まで
「青の世界」の暗部を担う完全なシャスター側の人物として振舞っており、デネボラが危険性故に凍結していた「サイバーレックス」「ブライトロン」のデータを強奪したり、カノープスが破棄する予定だった「マスプロトロン」を強奪する等の行為を行った。
また、各務原あづみをリゲルの記憶データを対価に利用しており、これが原因であづみはディンギル「マルドゥク」と契約、彼から「玩具」として付け狙われる事となった(だがこれも、後にプラスの要素となっている)。
この時点で五つの世界全ての技術を手中に収めている。
シャスター破壊後
過去の所業故他のアドミニストレータ達からは良く思われていなかったが、この時点でのアルクトゥルスは完全な味方側の人物。
経緯は不明だがディンギルよりも上位の存在がいる事を唯一把握しており、ディンギル打倒を「通過点」として他のアドミストレータに先んじてディンギル排除のために新たな「イレギュラーⅩ」の開発を行っていた(その中には「討ち祓う者」とするための完全な対ディンギル用の機体すら存在した)。
一方で、他のアドミニストレータの治安維持活動の手法を手ぬるいと感じており(実際、ソルの側近のテラに逃げられるというアルクトゥルスの懸念通りの事態が発生している)、現在の体制をよく思わない存在に対しての対策を独自に行ったりもしていた様子。
余談
実はストーリー中一貫して、アルクトゥルスの行動が原因で最終的な結果がマイナスとなった事は一度もない。
以下、その具体例。
- あづみとマルドゥクの契約:あづみを依り代とした「竜の姫君」の出現の阻止及びそれに伴う「恋人」の「ドリーム・キー」の使い手が不在となる事態の回避。
- 新たな「イレギュラーX」開発とそれによる反乱分子抹殺等:「革命軍」の力不足の提示と再起の機会の用意(これが無ければシャスター打倒は叶わなかった)、更に新体制では「シャスター」破壊後増加した犯罪に対応し切れておらず、アルクトゥルスの行動が無かった場合早々に体制が破綻していた可能性が高い。
- 青葉千歳、百目鬼きさら、桜街紗那に対する「幻夢郷」への移動手段の提供:ニャルラトの職務放棄によって持ち主の手に渡っていなかった「皇帝」「隠者」「愚者」の三本のドリーム・キーを使い手と引き合わせる(これを行っていなければ、「宇宙」のキーを用いた世界の再創生が不可能となってしまい、現在進行している世界全体が滅びるような事態への最後の対処手段がなくなっていた)。
- 相馬へのプラセクト収集依頼:「黒の世界」の呪いと「緑の世界」のバイオプラント技術の親和性の証明、これにより黒の世界の勢力圏では活性化したユグドラシルの被害が最小限で抑えられている。
これらの行動は、作中でアルクトゥルスのみがディンギルより上位の存在がいる事を把握している事と関係があると思われるが、現時点での詳細は不明。
アルクトゥルスは一部のキラーマシーンに妙な隠し機能を付けており、何故かその内容は女性に対する嫌がらせ用のものである(例:バレンタインチョコを没収する、水着のみを溶かす溶解液を出す)。
「アドミニストレータ」となる前の経歴に関わっていると思われるが、肝心のアルクトゥルスのバックボーンが不明なので真相は闇の中である。
その他にも過去にアルタイルが冤罪に遭った「マーメイド達が隠しカメラで盗撮され、更には写真集を刊行される」という事件の真犯人だったことが後に判明。
こちらも完全な嫌がらせ目的の行為だったと思われる。
この事件による検挙後に嫉妬と憎悪の化身『プリンセス・マギカ レヴィー』が出現した際には「自身は嫉妬に塗れた存在であり、拘束されていなければレヴィーに加担していた」と語っており、「何もできないが、何でもできる」=特定の分野のエキスパートにはなれないという自身の性質が相当なコンプレックスであり、これまでの行動すべてが他者への嫉妬心故だったことが明らかとなった。
「螺旋となった世界」では
ベガが各務原あづみとの交流を経て早期に離反した事で「革命戦」でのシャスター派の敗北が決定的となり、ソルを見限って投降。
…だが実は黒の世界の「枢要大罪」の一人ルシファーと結託して暗躍しており、女性型のアバターと偽名「マミィ・ロングレッグ」を用いて戦災孤児たちにトーチャーズの技術を応用したバトルドレスを与えてギャング「サメサメ団」を組織する、新たな「神祖の仮面」である「虚飾の仮面」を製作しグロリアを枢要大罪「ベリアル」に変える等の活動を行っている。
それに伴い、10年越しにアルクトゥルス自身の新規カードが登場していたりもする(初出の「アドミニストレータ アルクトゥルス」以外のカードはそれまで登場していなかった)。