概要
細菌の一種。主に呼吸器(肺、気管支、鼻)や耳の中などに感染する。
歴史的な理由からインフルエンザ菌と名付けられているが、インフルエンザの病原体ではない。
名前の由来
19世紀末にインフルエンザが大流行した際、インフルエンザの病原体として間違えられたまま「インフルエンザ菌」と命名される。インフルエンザの本当の病原体はインフルエンザウイルスだが、当時はまだウイルスの存在が知られていなかった。
20世紀前半になって、本当の病原体としてインフルエンザウイルスが発見される。しかし、「めんどくさいので名前はそのままで」ということでインフルエンザ菌の名前は変更されなかった。
しかし、インフルエンザにかかっているときにインフルエンザ菌に感染すると重い肺炎を起こしやすいため、あながちインフルエンザと全く関係ないというわけでもないようだ。
症状
感染した部位によって症状が異なる。呼吸器に感染した場合は咳やくしゃみがみられ、中耳炎を起こした場合は耳が激しく痛む。
赤ちゃんや小さい子供は免疫力が弱いため、髄膜炎や肺炎など重い合併症を起こして死亡することがある。
予防方法
ワクチンで予防する。