概要
エビ目(十脚目)・ザリガニ下目・ザリガニ科に分類されるザリガニの一種で、本来はアメリカ合衆国北西部およびカナダ南西部に生息している。和名の「ウチダ」とは北海道大学の内田亨名誉教授に因んだものである。
体長は15cm程度、ニホンザリガニやアメリカザリガニと比較してやや大型になる。
体色は暗緑色で、ハサミに白紋がある。
日本への移入
日本には、1926年~1930年に食用目的で、アメリカ合州国コロンビア川流域から持ち込まれた。
ウチダザリガニの移入により、ニホンザリガニや水生昆虫との競争やザリガニペストの持ち込み等が心配されている。
北海道の摩周湖に導入され、その後、道内の各地に生息地を拡大したと考えられている。その後は福島県や長野県や福井県などでも生息が確認されている。
2006年には特定外来生物に指定され、生きたままの個体の移動は不可能となった。そのため、本種を食用目的で採取した場合はその場で茹でるなり焼くなり調理して、または素早く背ワタを取り除く(関連イラスト参照)などして絶命させる必要がある。
食材としては非常に優れており、主にソテーやスープなどにして食される。但し淡水産のため寄生虫の危険があるため(本種はジストマの中間宿主とされる)、生食は厳禁。確実に火を通す必要がある。