又吉直樹が経済学を学ぶ番組。
毎回1つのテーマを取り上げ経済学の観点から分析していく。
開始当初は25分番組だったが後に45分に拡大しゲストを呼ぶようになった。
2012年にスタートし2018年に終了。以降は又吉直樹のヘウレーカ!がスタートした。
出演者
聞き手 又吉直樹
ナレーション 朴璐美
声の出演 宮崎吐夢
番組内で経済学の実験を行うため又吉の後輩芸人もよく出演する。ブレイクする前の空気階段も出演していた。
講師
- 大竹文雄 たぶん最多出演。又吉を経済学芸人にさせようとしている。
- 安藤至大 双子の弟がいてゲストを驚かせることもしばしば。
- 坂井豊貴 解説用VTRとして自分が主演のドラマを作ったり、自らの借金経験をテキストを用意して授業形式で話したり(しかもその回のゲストは吉村崇)、行動実験がうまくいかなくて逆ギレしたりと強烈な印象を残すことが多い。
主な内容
- 「必ず1万円もらえる」のと「50%の確率で2万円もらえる」のではどちらがいいかという質問では前者を選ぶ人が多い。しかし「必ず1万円失う」のと「50%の確率で2万円失う」のでは後者を選ぶ人が増える。つまり人類は同じ金額でも得られる金額より失う金額のほうが高いと感じる傾向がある。これを損失回避バイアスという。
- 複数の芸人のネタを見て優勝者を投票で決める。「投票のルールによって優勝者が変わる」ということを解説したかったのだが、投票結果が偏ってしまいルールを変えても優勝者が変わらなくなってしまった。そこで坂井先生が逆ギレ。
- 東京と大阪のお笑い史を貿易に例えて解説する。
- 「又吉が後輩芸人と宇宙旅行に行ったが遭難して帰れなくなってしまった。そこで辿り着いた星で国を作ることにした」という設定で番組が進行する。そこでの食料の採集はどうすればいいかというテーマから社会主義と資本主義の特徴について学んでいく。
- 野球を単純なカードゲームに置き換えてみる。攻撃側と守備側が同時にカードを出し、その組み合わせによって得点が決まる。攻撃側は得点が得られる可能性の高いカードばかり出していればいいように思えるが、そうしていると守備側にパターンを読まれて防がれてしまう。そこで攻撃側は得点が得られる可能性の低いカードもたまに出さなければならない。そうしていくと攻撃側と守備側の最善策がだいたい同じになっていく。これをナッシュ均衡という。
演出
番組本編は教育番組らしく進行していくのだが、途中で番組の雰囲気とは大きく異なるかなりシュールなコーナーが挟まれることがある。田中光の絵に宮崎吐夢が声を当てるコーナーなのだが、「腕と同じぐらいの太さがある麺を食べている」「お茶の間にUFOが墜落する」「野球の試合中に家族が内野でピクニックをしている」などシュールすぎるイラストばかり。