曖昧さ回避
方言「がいな」
主に中四国地方で用いられる単語。ただし地域によってニュアンスは微妙に違うので要注意。
徳島県(徳島弁・阿波弁)では「(主に物理的に悪い意味で)強い・乱暴」、鳥取県(因州弁・倉吉弁・雲伯弁)では「(質量的に)大きい」、愛媛県(伊予弁)では「予想外(想定外)」、香川県(讃岐弁)では「(主に良い意味で質量的および精神的に)ものすごい」という意味。
なお、特に香川県(讃岐弁)では活用形容詞としての用法が強くなるため語の構成が「がい(意味のある言葉)+な(助詞)」となっている。つまり語られる状況によって助詞部分が活用を起こして変化する。この用法による変化系に「がいに」というものがあり、こちらは「(他者に対して)すごく」あるいは「とても」という意味になる。
ガイナックスの由来語として
こちらは倉吉弁での「がいな」を由来とする。
岡田斗司夫は、ガイナックスと言う社名の意味を聴く雑誌『アニメック』に対し「社名を考えるために高野山の密法寺に籠り」「七日七晩滝に打たれて」いたところ、八日目の朝のぼる旭日の中にGAINAXの文字を認めたので、それを社名にして会社の登録をした(日がクリスマス)といい、「GA(我)にINA(否)ざるX」であるとか、「GAINするAX」であるなど講釈したのち、
「がいなは鳥取県米子市方言で「でかい」という意味」
とコメントしている。
野球チーム名の由来語として
こちらは讃岐弁の「がいな(がいに)」を由来とする。
四国アイランドリーグに所属する香川オリーブガイナーズの由来語である。