ガトリングドライバー
がとりんぐどらいばあ
先行して実装されていた空間湾曲ツール・ディバイディングドライバーの前端部に、特殊基部を接続させた派生型ともいうべき装備で、通常タイプとは異なり宇宙空間での使用を前提に、空間を捻じ曲げ、対象物体を引き寄せる目的で開発されたものである。これもエネルギーが持続させられる限り効力が継続可能な様に改良を施された。
後述の通りダブルヘッドドライバーとして併用されていることから、ファンの間でもディバイディングドライバーと対を成す+ドライバー型だとしばしば誤解されているが、実際にはY字ドライバー型のデザインである。名称は、ヘッド部分にある三つの穴の空いた突起が、ガトリングの銃口に近似していることに由来する。
前述した作用を活かして発現させた湾曲空間を連続して回転させ、拡大もしくは収縮させることができる他、一定の空間を回転・集約させることで「重力レンズ」を形成し、エネルギーを収束させるといった応用も可能となっている。
作中でもこの重力レンズによってマイク・サウンダース部隊全員のソリタリーウェーブライザーを収束し、その威力を増加させている。
スーパーロボット大戦シリーズではスターガオガイガーおよびガオファイガーの武装として高い採用率を誇るが、何故か「普通に敵機にドライバーを突き立てて空間湾曲を行う」という、本来であれば物理的破壊力が生じない演出でありながら普通に攻撃武器とされることが多い(おそらく設定上のオリジナルであるジェネシックガオガイガーのボルティングドライバーが原作的にも普通に攻撃技としてのみ描かれた影響もあると思われる)。
ただし原作でも発揮された効果範囲の広さもあって、小隊システム採用作品では全体攻撃となり、Wでは通常版と併せてMAP兵器版も備わるため、ガオガイガー系列機の泣き所の1つでもある攻撃範囲の狭さをフォローしてくれる。
また、後にTV版のみのクレジットで参戦したBXでは、ディバイディングドライバー共々「ダメージを与えずに敵機にデバフを掛ける」という原作設定を意識した特殊仕様のMAP兵器として実装され、さらにTでは普通の攻撃技ではあるものの、アニメーションの演出が上記の重力レンズとマイク・サウンダース部隊による連携攻撃となっており、後年になるにつれて矛盾点が解消されいった。なお、次作の30では展開の都合上マイクが戦線離脱していることもあってか、ガオファイガーは登場するもののガトリングドライバーは不採用となっている(それもあって本作では他の系列機に比べてガオファイガーの武装が少ない)。
ダブルヘッドドライバー
ディバイディングドライバーと併用した状態で、その際ガトリングドライバーは通常とは異なり右腕に装備される。ディバイディングドライバーの「空間を捻じ曲げ押し広げる」作用と、ガトリングドライバーの「空間を捻じ曲げ引き寄せる」作用とを同時に発現させることにより、湾曲空間をも破壊して穴を開けるという、ESウインドウに近い効果を発揮する。
作中ではTVシリーズ終盤にて、肺原種の作り出したクラインスペースの内部からジェイダーを脱出させる際に使用されたが、使用の際に各ツールにかかる負担も相当に大きく、目的こそ達成できたものの効果を発現できたのはわずかに1/50秒の間のみで、使用後は各ツールとも自壊してしまった。