概要
北米大陸に存在する白亜紀後期と暁新世の地層「ヘルクリーク累層」から発見された古代のカメの一種。発見は主にノースダコタ州からされている。
「Baenidae」科に属しており、特に姉妹群と見なされている「Palatobaena」という属系統との類似性が強いが、やや長方形の頭蓋骨や上顎骨の形状などの若干の形態的な差異が見られる。また、復元図の多くでは尻尾が比較的に長く描写されている。
命名の由来はもちろん日本が生んだ怪獣界の大スターであるガメラであり、先にガメラに因んで命名されていた「シネミス・ガメラ」も、分布はユーラシア大陸であったがやはり白亜紀の出身であった。
ただし、シネミス・ガメラが「なんか飛びそうな見た目だから」という理由でガメラに因んで命名されたのに対して、ガメラバエナがガメラに因んで命名された理由は厳密には明らかになっておらず、実際には学者達がガメラ好きである事が背景にあると思われる。
余談
- シネミス・ガメラとガメラバエナ以外にも、ノドサウルスのとある著名な個体がガメラに因んで名付けられている。
- 『大怪獣ガメラ』の前身の『大群獣ネズラ』のさらに前身には『大海魔ダコラ』というタコの怪獣の企画が存在しており、『小さき勇者たち』に登場したジーダスにも影響を与えたと考えられる。この「ダコラ」と、ガメラバエナが発見されたノースダコタ州の地名の由来である「ダコタ」という名称は、どことなく語感が似ているのが印象的である。
- シネミス・ガメラが発見されたのも、徳間ガメラ以降に「玄武」を中心に生まれたガメラとの不思議な縁がある中国である。