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ガリア公国

がりあこうこく

ガリア公国とは、セガのシミュレーションRPG『戦場のヴァルキュリアシリーズ』に登場する架空の国家である。
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データ

国名ガリア公国
建国3世紀末
政治体制立憲君主制
当主ランドグリーズ家
首都ランドグリーズ
国土面積38,567平方キロ
人口432万人
国軍ガリア軍
国内通貨ダカット(DUCAT)

概要

PS3のゲーム【戦場のヴァルキュリア】(以下『1』)と、その続編であるPSPの【戦場のヴァルキュリア2】及び『1』と同じ時系列の【戦場のヴァルキュリア3】に登場する架空の国家であり、それらの作品の主人公たちの祖国。


ヨーロッパ大陸中央部に位置する小国。東の大国『東ヨーロッパ帝国連合』と西の大国『大西洋連邦機構』とは地続きで国境を接する。美しい自然と豊富なラグナイト鉱石資源に恵まれた土地で、それゆえに人々は古の時より『ガリア』と呼んだ。

公国法(いわゆる憲法)第3条で永世中立国であると宣言しており、国民皆兵制度と併せ武装中立路線を国是としている。


丘陵地に風車がある・首都が海際に立地しているなど、その風土や風景は現実のオランダをモデルとしている。


歴史

元々ガリアは『公国』ではなく『王国』であり、初代統治者のランドグリーズが城館を築いた場所を首都として征暦3世紀末に建国された。

その後16世紀にガッセナール家と貴族戦争を繰り広げたり、18世紀後期に起きた産業革命を体験したりしたが、19世紀初めに帝国軍の侵攻を受け、ガリア王は王権を放棄。「ガリア公」となり、ガリア王国も自治領として生き残ることとなる。

こうして帝国の自治領となったガリアだったが、ヨーロッパ西部で発生した市民革命の影響を受けガリア国内でも民衆が蜂起。ガリア公は民衆に帝国からの独立へと動くように扇動し「ガリア独立戦争」を開始した。諸国との紛争を抱えていた帝国はこの独立戦争で敗北。

こうしてガリアは再び帝国から独立し、「ガリア公国」となった。永世独立や武装中立路線が定められたのもこの頃からである。


しかし、20世紀初頭に起きた帝国皇太子暗殺事件を発端に連邦と帝国の間で勃発した『第一次ヨーロッパ大戦(一次大戦)』に他の諸国同様巻き込まれる事となる。

一次大戦後期、ガリア公国の豊富なラグナイト資源を狙い帝国軍はガリア公国に侵攻。しかしウェルキンの父、ベルゲン・ギュンター将軍は軽装戦車による機甲部隊を率いてこれに対抗し、見事帝国軍を退けた。

その後、長きに渡る戦争で消耗しきった帝国と連邦は休戦条約を締結し、これにより一次大戦は幕を閉じた。


それから約20年後の征暦1935年。

帝国が連邦との不可侵条約を破棄し、連邦保護下の3ヶ国に進軍し占領下に置いたことで『第二次ヨーロッパ大戦(二次大戦)』が勃発。同年3月15日、ガリアは帝国から宣戦布告され、再び帝国軍の侵攻を受けることとなった。

だが今回はベルゲン・ギュンターの息子であるウェルキンがこれを退け、同年10月25日にガリアは帝国との休戦協定を締結。こうしてガリアは二度の大戦を乗り越え、後にこの戦いは『ガリア戦役(7ヶ月戦争)』と呼ばれることとなった。

また休戦協定と同日、ガリア公国の大公家であるランドグリーズ家当主のコーデリア・ギ・ランドグリーズが、古代ヴァルキュリア戦争とダルクスの災厄についての真実、そして「ランドグリーズ家が実は被差別民族のダルクス人である」ということを公表した『コーデリアの告白』という出来事を起こす。この出来事はガリアに大きな衝撃を齎したが、それでも大半のガリア国民はコーデリアを支持し、それを機にコーデリアはガリア公国大公として即位することとなった。

しかしこの出来事はガリア国内の貴族達など一部勢力から反発を招き、ガリア内戦の遠因となった。


ガリア戦役から約1年後の征暦1936年9月。

先のコーデリアの告白を受け、古くからガリアを支えてきた名門貴族ガッセナール家がこれに異を唱え、ダルクス人排斥を訴えて『ガリア革命軍』を結成して武装蜂起。公国政府から反乱軍と呼ばれるこの勢力はコーデリアの告白に反発する貴族層から支持を集めた他、ガリアを影響下に置こうと画策する連邦から極秘裏に支援を受けていた。反乱軍はガリア南部を中心に支配下に置き、ここに『ガリア内戦』が勃発した。

反乱軍は優位に戦局を進め、一時は首都ランドグリーズを制圧してコーデリアを幽閉するまでに至ったが、最終的にアバン・ハーデンスを始めとしたランシール王立士官学校の生徒達によって鎮圧された。


現在、ガリアは戦争と内戦で疲労した国内を立て直すため日々奮闘中である。


首都

ガリア公国の首都は、初代統治者のランドグリーズから名づけられたランドグリーズである。

 

首都としてだけでなくガリアとしての誕生が3世紀末でもあるため、ヨーロッパ大陸の中でも最古の歴史を誇る都市である。政治・経済・文化の中心地として国内の中枢機関が集まっている。

現在の統治者であるランドグリーズ家が住む城館ランドグリーズ城は極めて大きく、城の正面に巨大な一本の塔がそびえたっていることもあり、ユニコーンに例えられている。それゆえ、首都の風景を彩る要素の1つとなるだけでなく、国旗や勲章にまでも影響を与えている。

しかしガリア戦役中、帝国軍の首都侵攻によって塔は崩壊。2年後の【戦場のヴァルキュリア2】では残念ながら修復されることなく撤去され、代わりに平和祈念と戦没者慰霊のモニュメントが建てられている。しかしそれでも首都としての存在感は大きく強く、今でも多くの人々がこの首都に住んでいる。


またランドグリーズは直径1キロほどの円環状の城壁を築いており、その姿はまさに堅牢な城塞都市である。


ガリア国内

都市

ヴァーゼル市

運河を通じて北海とも繋がっているランドグリーズ北方の都市。ヴァーゼル川上流に架かるヴァーゼル橋と呼ばれる橋をはさむ形で広がる都市で、古来より大陸各都市とランドグリーズとを結ぶ交通の要所であった。

中世には陸路と水路のどちらにも関所が置かれ、ヴァーゼル市はその通行税の収入により大きく発展した。そのこともあり、ヴァーゼル市民にとってヴァーゼル橋は象徴であり、誇る存在として大切にされている。


ユエル市

中世の頃に創設されたユエル大学を中心とした学術都市。市内には医院や研究施設も多く、市民たちの生活水準も高い。

だがガリア戦役中に帝国軍の侵攻を受け、戦略拠点として占領されてしまい、大勢の市民が犠牲となってしまった。この戦時中、ユエル市がガリア公国のために出来る事とは何なのかと考え、市議会では【ガリア臨床医学会】と呼ばれる大々的な学術議会の構想を練っていた。


医療が身近にあるという事は大変幸福なことであると、戦禍が拡大するにつれ、自警団思想の台等と同時に市民たちはそう再確認し始めた。

戦争が終わり、ユエル市が復興を始めると戦時の教訓から街中には医療施設だけでなく武器庫や軍事施設なども建造された。自然と自警団の活動もさかんとなり、文武両道の都市として新たな発展を遂げた。

2年後のガリア内戦ではガリア戦役同様に反乱軍の支配下に置かれることになるが、自警団を含めたランシール王立仕官学校生徒やガリア軍の活躍により奪還に成功する。

現在は再び復興に向けて活動中。


メルフェア市

ランドグリーズの南に位置する地方都市で、南部ガリアと首都を結ぶ中継地点ともいえる都市。

街を囲むようにして流れているマイス川の恩恵で古くから交易都市として独自の発展を遂げてきた。東方の帝国との国境方面には険しいクローデン森林が広がっており、その自然要塞ともいえる原生林地帯の存在から、ガリア戦役中に帝国軍の侵攻をうけることなく平穏を維持してきた。

 

上記の説明から商業の街として知られているメルフェア市は、その物的流通の経路は市の北側に広がる穀倉地帯を経由してランドグリーズに続いている。

こうした南部ガリアから首都へと至る街道の要所を占めることからランドグリーズの南門と称され、名実共にガリアの首都を支える重要都市のひとつとして数えられている。

ここに住む人々は歴史的な要因からも穏やかで気の良い者も多く、昔ながらの大らかな商人気質に溢れている。


アントホルト市

ガリア南部、ガリア海に面する港湾都市。ガリアの主要港の一つであり、古代から港町として栄えてきた。

現代も都市の周辺に残る古水道橋はその名残で、近代になり運河施設として水車つきの新水道橋が建設された。

水車は水力を利用し、荷物の引き上げに用いられてきた。またかつての水道橋も修復を加えつつ未だに使い続けており、古き良き情緒を残した歴史的な都市である。


ガリア南部の交通の要所としても機能しており、首都ランドグリーズとアントホルトを結ぶ主要道路である国道7号線は多くの人々の行き来がある。

交通拠点としての存在から、地方都市にしては人口が多く、更に船舶の航行により国内外から様々な人々が集まってくるため、その文化はガリアのものでありながら異国の匂いが感じられる建造物も多く見られるなど、ガリア有数の国際都市である。


ブルール

ガリア公国の東部にある小さな街。緩やかな丘陵地帯にあり、周囲の丘の上には多くの風車が設置されている。街の中心には古城を改築して建てられた親子風車が建てられており、その広場を中心として街が広がっている。

穀物の栽培が盛んで質の良い小麦が取れるため、ブルールのパンは特産品としてほかの街にもその名を知られている。また住民の自衛意識が高く、武装中立というガリア公国の国是がひとつの街として形を成しているともいえる。


軍備

大きく分けて常備軍である正規軍と、有事の際に国民皆兵制度によって正規軍の下に編成される義勇軍の2軍が存在する。国際法上中立国家の軍である為、他国の領土に侵入しての作戦行動(侵略戦争)は行うことはできない。

正規軍

ガリア公国の常備軍。有事の際、実質的な総指揮権は大公家によって常備軍の中から任命される総司令官に与えられている。ガリア戦役時の総司令官はゲオルグ・ダモン大将。

ガリア戦役勃発当初は陸軍8万人・海軍1万人・軍事警察2000人の人員で構成されていたが、戦役によって消耗を重ねた陸軍は4万人にまで減少した。

特権階級による要職独占や内部での退廃により軍規が低下しており、ガリア戦役時には無能な指揮官が戦略ミスをした結果、敗退を重ねる原因の一つとなった。更には兵士が懲罰部隊兼特殊部隊の422部隊に加え、義勇軍やダルクス人を中心とした民間人に対し高圧的な態度を取っては度々衝突を起こすなどといった問題も抱え、既に軍としての形を成さなくなるまでに腐敗している。実際、帝国との戦争では正規軍よりも義勇軍が活躍し、その結果だけを正規軍が横取りする有様。最終的にダモンを初めとした高級将校は殆どが戦死して、義勇軍のウェルキン・ギュンターが準皇太子マクシミリアンを討ち取ることで戦争を勝利へと導いており、正規軍はその信用を大きく損なう。これらの正規軍の腐敗を憂う士官の中には皮肉にも後に内戦を起こすガッセナール家の長男と長女がおり、彼らの祖国を憂う心がダルクス人排斥という形で暴走する羽目になる。

所属部隊としては先述した422部隊の他、ヴァーゼル防衛大隊首都防衛大隊の名が挙げられている。

不幸中の幸いと言うべきか、ダモンを初めとした無能な高級将校達は軒並み死亡した上に帝国との戦争で壊滅状態に陥り、戦争を終結へ導いたのが義勇軍であったために正規軍は建て直しを余儀なくされている。


義勇軍

国民皆兵制度によって有事の際に正規軍下に編成される軍。大隊長・中隊長は正規軍の士官が任命されるが、小隊長は国民皆兵制度によってガリア国内の大学に設けられている士官教練課程の修了者が任命される。

公国法によって「外敵による侵略時にのみ召集される」とされるため、内乱時には編成できない。

所属部隊としてはエレノア・バーロット大尉が中隊長を務める第3中隊や、ファルディオ・ランツァート少尉が小隊長を務める同中隊第1小隊、そして『1』の主人公であるウェルキンが小隊長を務める同中隊第7小隊が挙げられる。


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