CV:石川界人
『迸れ!!蒼き雷霆よ、我が敵を貫き滅ぼせ!!』
概要
『蒼き雷霆ガンヴォルト』シリーズの主人公。通称「GV(ジーヴイ)」。一人称は「ボク」。
まだ14歳の少年であるが、電流・電子を操る最強の第七波動(セブンス)「蒼き雷霆(アームドブルー)」の能力者。
「ガンヴォルト」という名称は組織内でのコードネームであり、本名はGV自身が語りたがらないため不明。
身長は160cm。腰の下にまで届く長い金髪を三つ編み状に結っている中性的な美少年と言える。
幼少期より、皇神(スメラギ)の研究所で、蒼き雷霆(アームドブルー)の第七波動を固着させる「プロジェクト・ガンヴォルト」の献体の一人として扱われる日々を送っていたが、研究所を襲撃してきた「反皇神」を唱える武装組織「フェザー」の創始者兼指揮官でもあるアシモフに救われ、彼から戦闘技術や人として生きていく為の一般知識等を教わる。
その後、自ら志願する形でフェザーに戦闘員として参加。普段はアシモフ率いる実働部隊「チームシープス」のエースとして活躍しつつ、平時は年相応に学校へと通い、一般的な生活が可能な限り出来るようフェザー側から配慮されている。
当初はフェザーの一員として皇神側の勢力と戦いの日々を送っていたが、シアンとの出会いにより、その運命は大きく変わって行く事になる。
人物
過酷な生い立ち故に、普段は年齢不相応に冷静で何処か達観している程大人びているのだが、曲がった事は嫌いで、納得の行かない事に対しては我を押し通し、最後まで諦めずにやり遂げようとする年相応の若さと芯の強さも合わせ持つ。
能力者と無能力者が分け隔てなく活動しているフェザーでの環境のおかげか、自身と同じ能力者に対する偏った仲間意識や無能力者への偏見・差別意識等は持っておらず、善良な心を持った者なら迷わず手を差し伸べ、自身が許せないと判断した者には、無能力者も能力者も問わず毅然とした意思で立ち向かう強さと優しさ、そして正義感の持ち主である。
一方、かなりお人好しと言える面も目立ち、それ故に数多くの不運にも見舞われている。自身は信じていながら悪意を持った人間に良いように利用されて裏切られてしまったり、大切な者を守り切れなかった事で深く傷ついたり、それが原因で仲間と決別せざるを得なくなったり、能力者に常軌を逸した憎悪を抱くアキュラには一方的で身勝手な理屈から何度も攻撃を仕掛けられる等、幾度もの悲しみや苦痛も経験し、それでも戦う事から逃げようとしない姿は、時に悲痛さも感じさせ、下手をすると戦う事だけが唯一の存在意義になりかねない状況となりつつある。
私生活において「趣味」の域と呼べる物は無いが、戦闘は勿論、一通りの事は何でもすぐにこなしてしまう天才肌的な面も合わせ持っており、シアンとの同居生活を始めてからは料理のスキルに磨きがかかっており、仲間からの評価も高い。
同期で自身を気に掛けてくれる兄貴分的存在のジーノがアニメや漫画、ゲーム等を貸してくれる事から、そういう方面の知識もそれなりにあり、その影響なのか、戦闘中に熱くなったり必殺技の使用の際は、やや難しい言い回しな上に、聞いてて恥ずかしくなる台詞を言う事も多かったりする…。
こう見えても視力は低く、日常生活時においては眼鏡を掛けている。
武装
使用する武装は、GV専用の武装として開発された電磁投射銃『銃撃(ダートリーダー)』。
前方に向けて「受雷針(ダート)」と呼称される針型の銃弾を発射する機能を持ち、専用カートリッジに収められた銃弾の種類を変えることで弾道を変える事も出来る。銃口のサイズさえ一致すれば通常の銃弾や小石でも発射が可能で、ワイヤーガンの様な使用法も想定されているが、実用された試しは殆ど無い。
電撃を操るガンヴォルト自身から電源を確保できる為、敵に奪われた事による悪用を防ぐ目的も兼ねて外部電源はオミットされている。また、特注品である為に替えのストックが少なく、ガンヴォルトは戦闘において命に関わるこの銃のメンテナンスを日課として欠かさず行っている。
この受雷針、実はGVの髪の毛で出来ており(第七波動を流すのにちょうどいいらしい)、特殊なコーティングを施す事で、銃弾の当たった相手をロックオンし、ガンヴォルトの雷撃を誘導(追撃)させる仕組みとなっている(つまり『鬼太郎の髪の毛針と体内電気の能力を組み合わせた上に、誘導に至っては回避不能』というかなりのチートぶり)。ロックオン数はダートの種類に依存する。
第2作の『爪』では、開発で作成できる「プラグ」によって最大ロック数が0〜8まで変えることが出来る様になった。
戦闘時における服装は、フェザーから支給されている戦闘服を身に着けているのだが、ガンヴォルトの物は何故か「ヘソ出し」という、無防備な部分を露出させた命の危険に関わりかねないカスタマイズが行われている(デザイナーの趣味ではなくディレクターの意向との事)。
『爪』では、序盤のミッションクリア後にシャオがガンヴォルト専用としてオーダーメイドした新型プロテクトアーマーを身に着けており、こちらも「ヘソ出し」仕様である。ガンヴォルトの第七波動によって真価を発揮する仕様となっており、電撃能力で強度や耐性をある程度変化させる事が可能。また、ガンヴォルトの能力で磁力を帯びた弾丸をコントロール技法を応用して、アキュラのグリードスナッチャーを反発させる特殊磁場を発生させる事も可能となっているが、完全な無効化は出来ない。
他にも皇神側の能力者が装備している宝剣と同様、第七波動の能力を高める装備を身に付けおり、彼の育ての親であるアシモフから貰ったペンダントの他に、GV本人の意向でコンタクトレンズや指輪の形として身に付けているものがある(つまりはシュミッ!!)。これらの装備には、第七波動の能力を向上させる特殊な霊石や金属等が用いて製作されている。
第七波動(超能力)
蒼き雷霆(アームドブルー)
電流・電子を制御する、世界で最も最初に発見されたとされる第七波動の能力。皇神の研究者の間では「無限の可能性を秘めた第七波動」と言われている。
電気を操るという事もあって能力の応用方法は多岐に渡り、体内電気を操って発生させる『放電能力』や、生体電流の活性化による『運動能力強化』、体表面への電磁場の形成によるバリア能力の『電撃鱗』等といった攻防を問わない戦闘能力を発揮するのは勿論、外部から電子機器を制御したり出来る。だだ、出力の高さ等から、電気代の節約に利用するのは厳しいようで、制御可能な電子機器は、戦闘を想定して頑丈に開発された軍用の物に限られる模様。
さらに、特定のペンダントを装備している間は、『電磁結界(カゲロウ)』というほとんどの攻撃を擦り抜けるかの様に無効化できる能力や、特定の指輪を装備することで『空中跳躍』や『空中滑空』などができるようになる。回復技も利用出来るが、その真価はやはり攻撃面において、その能力は発揮する事になっている。
ただ、この能力も決して万能で無敵な物ではなく、実はこの能力は電解質である塩化ナトリウムを含む海水や下水の中で発動しようとすると雷撃が拡散、無理に使おうとするとガンヴォルトの身体オーバーヒートを起こし、多大なダメージを与えてしまうという欠点がある。また、非常に強力な水圧を受けると雷撃を使わなくてもオーバーヒートしてしまう(多少ダメージを受ける程度の水圧ならばオーバーヒートまでには至らない)。逆に雨や腰に浸かる程度の水ならば問題ない。
ちなみに「義心憤怒」のドラマCDによると、彼の持つ第七波動は先天性のものでは無く、人工的に移植されたものであり、実は七宝剣の指導者である紫電やとある人物も元はこの能力を人工的に移植されていたのだが、いずれも暴走するという結果で終わっており、唯一安定する形で適合したのがガンヴォルトである。なお、紫電の場合は、暴走して死に掛けた後、最も原始的な第七波動とされる「念動力(サイコキネシス)」の因子が急遽移植され、命を取り留めている。
スペシャルスキル(+カットインにでる発動時の台詞)
雷撃鱗(らいげきりん)
GVの最も得意とする基本的なスキル。周囲に雷撃のバリアを張る。これによって、ミサイル等の実弾兵器を無効化することが出来る。ただし、エネルギー兵器は無効化できないので過信は出来ない。使う前にダートリーダーの避雷針を当てておくことで、雷撃を相手に誘導させることが出来る。
回避にも利用することができ、これの使用中はジャンプの落下スピードが遅くなるので、ジャンプだけでは回避できない攻撃も回避出来るので、習得しているか否かで難易度も変わる。
ライトニングスフィア
天体の如く揺蕩え雷
是に到る総てを打ち払わん
最初に習得する攻撃用のスキル。
自らの周囲に3つの大型雷球を発生させ、回転させて敵を攻撃する。多段ヒット技であり、敵との距離をよく見て上手く当てないと威力が下がってしまうので注意。
スパークカリバー
煌くは雷纏いし聖剣
蒼雷の暴虐よ敵を貫け
GVの正面に、電撃で実体化された巨大な雷剣を召喚する攻撃用スキル。威力はかなり高く、トドメの攻撃にもってこい。
射程も長く、当てやすいスキルとも言え、ある補助スキルと組み合わせることで、驚異的な威力を発揮する。
ちなみに、某動画サイトの公式の生放送時に使われた際に、大きな話題となった。
ゲームでは単に巨大な剣で敵を貫く技となっているが、OVAでは直接振り下ろし、メラクを真っ二つに切り裂いた。また、ゲームでは背景に記載されるだけに止まっていた詠唱もセリフとして存在する。
ボルティックチェーン
閃く雷光は反逆の導
轟く雷吼は血潮の証
貫く雷撃こそは万物の理
電撃で実体化された鎖を召喚し、全体に雷撃を発生させる攻撃用スキル。
唯一の画面全体攻撃であり、敵の数が多いほど威力が増す。そのため、敵に囲まれた際に役に立つ。ただし、乱発はできないので、使いどころは考えよう。
グロリアスストライザー
掲げし威信が集うは切先
夜天を拓く雷刃極点
齎す栄光 聖剣を超えて
『爪』にて追加された攻撃用スキル。
スパークカリバーと同様にGVの正面に巨大な雷剣を召喚する攻撃用スキル。所持しているクードスの量によって威力が増す。量によっては一撃でボスを仕留められる。
ただし、クードスが0だとあまりダメージが出ず、先述のスパークカリバーにある補助スキルを組み合わせた方が威力が高い場合もある。
劇中の活躍
『無印』
当初はフェザーの一員として戦っていたが、戦い続ける日々に辟易してもいたようで、『電子の揺精(サイヴァー・ディーヴァ)・モルフォ』の抹殺作戦に参加した際、皇神グループによって捕らわれていたモルフォの正体である少女・シアンと出会ったのを期に、彼女を守るべくフェザーから抜ける事を決意。師であり育ての親とも言えるアシモフからの了承も得る。
その後はシアンとの同居生活を始め、平穏な日々を送ろうとするも、元々フェザーの主力として活躍していた事やシアンとの生活費の事もあってか、その後もフェザーから依頼される度に皇神グループとの戦いに身を投じる傭兵に近い稼業もしている。また、同期であるジーノや姉の様な存在であるモニカとの交流も続いており、フェザーに協力し続けるのは彼等を守りたいと言う想いからでもある。
シアンと心を通わせ、戦いを続ける中、皇神側の主力格であった七宝剣と戦い次々と倒してしまった結果、皇神側にとってもガンヴォルトは無視出来ない存在となっていき、これが後々の悲劇の引き金になっていってしまう。
シアンの心の成長による能力の上昇に気付いた皇神グループ最強の第七波動能力者・紫電によって拉致されたシアンは、『歌姫プロジェクト』に必要な生体部品として軌道エレベーター「アメノミハシラ」の最上階「アメノウキハシ」の中央制御装置に組み込まれてしまい、彼女を救うべくアメノミハシラに乗り込んだガンヴォルトは、途中で遭遇したアキュラや復活した七宝剣を撃退。アメノウキハシに辿り着き、死闘の末に、最終形態となった紫電を倒す事に成功。再び囚われの身になっていたシアンを助け、二人で地上へ帰還しようとする…。
しかし…
「そんな、なぜあなたがここに!?」
軌道エレベーターで帰還しようとしたその道中、ガンヴォルトとシアンの前に、姿を消していたアシモフが突如現れる。
彼は主を失った皇神の衛星拠点とガンヴォルトとシアンを利用して、「無能力者と皇神に加担する能力者全てを一掃し、能力者だけが生きる世界を創る」という狂信的な理想を実現させる為に、改めて2人をフェザーに勧誘するが、シアンの怯えた姿を見たガンヴォルトは、その歪んだ考えが紫電やアキュラと全く同じである事を看破した上で拒絶。それを聞いてあっさり掌を返したアシモフの放ったアキュラが開発した「ボーダー(能力を無効化する銃)」の弾丸によってガンヴォルトは命を落とし、直後にシアンも殺されてしまう。
本来ならばGVはシアンと共に死んでしまうが、ステージ中に落ちている宝石を7つシアンに渡すことで手に入る「手作りのペンダント」を最終ステージ開始から終了まで装備し続けることで、ガンヴォルトの命だけは、辛うじて助ける事が出来る。何の効果もないただのペンダントなので、電磁結界(カゲロウ)が使えず多くのプレイヤーは苦戦を強いられることになるが、そこはプレイヤーのシアンへの絆が試されるところである(SONG OF DIVA的な意味で)。
肉体を失い、電子の謡精(サイバーディーヴァ)のみの姿となったシアンがガンヴォルトの肉体に重なることで、彼の風前の灯火だった助けることになり、シアンの魂を宿したガンヴォルトは、彼女に頼むことでいつでもSONG OF DIVAによる覚醒状態になることができるようになる。
「まだ、生きている…!」
「わたしの歌があなたの翼(チカラ)になる…」
「あなたが、今したい事は何…?」
「アシモフ…!」
少女の歌(ねがい)が翼(チカラ)になり彼は立ち上がる
怒りと悲しみを背負い
蒼き雷霆(アームドブルー)は迸り、謡精(ディーヴァ)の歌声が胸の底に響く
心を通わせ命懸けで戦って取り戻した大切な人を奪われたガンヴォルトに残されたものはただ一つ、それは自身が最も信じ、そして醜いエゴを満たす為だけに裏切り奪っていったアシモフへの復讐と怨嗟の念だけであった。
地上へ降下する軌道エレベーターの中で、ついにガンヴォルトはアシモフを追い詰めるも、アシモフはずっと隠し続けていた第七波動を展開。それはガンヴォルトと同じ蒼き雷霆(アームドブルー)であり、シアンを奪われたガンヴォルトの気持ちを顧みないまま自らの歪んだ理想と持論を語るアシモフに対し、ガンヴォルトは蒼き雷霆(アームドブルー)同士による壮絶な攻防戦を行い、最終的にはガンヴォルトが競り勝つ形でシアンの仇を取る。
そして、最後まで自らの身勝手な意思を押し付ける形でアシモフは事切れ、ガンヴォルトは物言わず動かなくなったアシモフの屍と共に、地上に到着し、軌道エレベーターの扉が開く。
そこにはフェザーの仲間達が待っており、身も心も傷だらけとなったガンヴォルトとアシモフの屍を目の当たりにした彼等はガンヴォルトに事情を聴こうとするが、半ば放心状態の彼の耳には届かず、共にいたシアンの意識体は彼を守ろうと突っぱねてしまうのだった。
何もかもを失う形で、ガンヴォルトの戦いは終わりを迎えた…。
『爪』
何もかもを失い、一人宛も無く彷徨っていたガンヴォルト。
そんな彼の傍にいたのは、肉体の枷から開放され、死んだ事実を気に留めず無邪気に笑うモルフォの姿をしたシアンだけであったが、そんな彼女の存在すらも、身をもって彼女の喪失を味わったガンヴォルトからしてみれば、「シアンをむざむざと死なせてしまった」という罪の意識を、常に突きつけられる呪いになってしまっており、徐々に精神を磨り減らすガンヴォルトと彼以外に無関心となってしまったシアンの二人は、互いに人間性を失う危険な状態となっていた(『オフィシャルコンプリートワークス』より)。
そんなある日、不良能力者達に襲われていた無能力者の少女・桜咲オウカを助けたガンヴォルトは、行く宛の無い事情を知った彼女に引かれる形で、暮らしている大きな屋敷に成り行きで転がり込み、共同生活を始める。
以前の彼女は、その大きな屋敷で侍女と二人で過ごしていたのだが、最近になってその侍女を失ってしまったらしく、現在は一人で過ごしており、また先天的に備えていた霊感から、ガンヴォルトの傍にいるシアンの存在を認識する事も出来ていた結果、ガンヴォルトにとってオウカは心の内側に抱えた苦しみを理解してくれる存在となっていき、徐々にガンヴォルトとシアンの二人は人間性を取り戻していく。
それからしばらくしたある日、フェザーの海外の支部に所属していると名乗る少年・シャオからの依頼を受けたガンヴォルトは、何者かにジャックされた皇神の大型自律飛空艇『飛天』へと乗り込むのだが、そこで一人の少女・ミチルや以前に何度も戦いを仕掛けられたアキュラと遭遇。更には、そこに現れた「無能力者の抹殺」を掲げる過激な能力者のテロ集団『エデン』にも遭遇し、シアンの電子の揺精(サイヴァー・ディーヴァ)の力を狙っていたエデンやアキュラによってシアンの力の大半が強奪されてしまう。
これを機に、ガンヴォルトはシアンの力を取り戻すべくエデンとの戦いに身を投じる事になる一方、自身を激しく敵視するアキュラとも否応無しに戦わされる羽目になった。また、シアンの力が奪われた影響で、SONG OF DIVAによる覚醒が任意では不可能になってしまう。
エデンの幹部格達を次々と倒していったガンヴォルトは、シアンの力の一部であるミラーピースを取り戻していくが、エデンの拠点に乗り込んだ最終決戦にて、首魁である幼い少女・パンテーラに、シアンの力のみで無く彼女の魂そのものも奪われてしまい、それによって発動された「楽園幻奏(らくえんげんそう)」の前に手も足も出せなくなってしまう。しかし…
「歌は…ボクの中にある!」
ガンヴォルトは自身の心の中に残ったシアンの歌を口ずさむ事で奮い立ち、パンテーラを打ち破り、エデンの野望を完全に費えさせる事に成功したのだが、その直後に、エデンに捕らわれた末に息絶えてしまったミチルを抱きかかえるアキュラと遭遇。もはや正常な判断力を失い、逆上した彼の「身勝手な八つ当たり」を受ける形で、最終決戦に突入する。
「それは、キミの自己満足…八つ当たりにすぎない!」
傍迷惑な形で戦闘を仕掛けてきたアキュラを戦闘不能に追い込んだ直後、死んだと思われたミチルが突如覚醒。何と彼女は、シアンの第七波動であるはずのSONG OF DIVAを発動させ、更にはシアンの魂とRoRoまでもが同様にSONG OF DIVAを発動。あろう事か、三人揃って自身に攻撃を仕掛けてきたアキュラに力を貸すと言う、ガンヴォルトからして見ればこの上ない地獄の苦痛を味わされる事になり、パワーアップしてすっかりご機嫌になったアキュラからは、トドメと言わんばかりに「貴様は独り寂しくハミングでも口ずさんでいるんだな!」と皮肉られてしまう。
ボロボロになりながら、それでもパワーアップしたアキュラを撃破したガンヴォルトであったが、シアンの魂と一体化して第七波動の能力を取り戻したミチルは全ての記憶を失ってしまい、それを見たガンヴォルトは、シアンがミチルと共に生き続けていると感じたのか、彼女をアキュラに託してその場を去った。
シアンを救う為に再び戦いに身を投じたにも拘らず、結局また何一つも得られずに失い、深く傷つく事になったガンヴォルト。
彼の戦いは一体何だったのか…。
しかしそれでも、ガンヴォルトにはまだ「オウカ」と言う一人の少女だけが、心の支えとして残されていた…。
戦いが終わってしばらくしたある日、オウカと二人で平穏な日常を送るガンヴォルトの前にミチルが現れる。彼女は自身と何処かであった事が無いかとガンヴォルトに問うが、彼はあえてそれを否定。再び彼等は別れ、それぞれの日常へと戻る。
物語の最後、ガンヴォルトはミチルとなったシアンに幸福が待っている事を願うが、彼にもまた幸福が訪れる事を願わずにはいられないプレイヤーも決して少なくはないだろうか…。
アキュラ編では…
アキュラ編では、凍結都市ステージの中ボスと真の最終ステージのボスとして登場。
攻撃パターンはダッシュやジャンプによる接触、銃撃のギドラ避雷針、避雷針による3ロックオンからの雷撃鱗など、プレイヤーが使用できるものに少々アレンジを加えたものになっている。
スペシャルスキルは先述の「スパークカリバー」で、内容はプレイヤーが使うものとカットインの文字からボイスのタイミングまでダメージ量を除くすべてが同じ。
なお、真の最終ステージでしか使ってこない。
真の最終ステージでは第二形態が用意されており、3人分の電子の謡精の力が彼に宿り、攻撃パターンはダッシュ、空中ダッシュに加え、3つのスペシャルスキルが「スパークカリバー・シュート」「ライトニングスフィア・マンダラ」「ヴォルティックチェーン・サンダー」にパワーアップして、通常攻撃として使ってくるようになる。
さらに電磁結界の限界がなくなり、スペシャルスキルかガンヴォルトの苦手なアレを使わなければダメージを与えられないので、弱点にさえ気づかなければ火力の暴力でプレイヤーを圧倒してくる最強のボスになるであろう。(逆に弱点を知ってしまえば対処は容易である)
アンリミテッドヴォルト
響き渡るは謡精の歌声
轟かせるのは龍の嘶き
総身総躯、雷神と化せ
プレイヤーたちがスパークカリバーとよく併用するであろう補助スキルがスペシャルスキルとして登場。一度だけしか使わないが、効果は戦闘が終了するまで持続する。
効果は攻撃力を2倍になることで、今まで登場したスペシャルスキルの中では一番地味な内容であるが、通常攻撃のほとんどがスペシャルスキルのため、攻撃するたびに技名を叫ぶのでむしろバランスが取れていると言えよう。
ただ、どの攻撃も電磁結界で回避できてしまうので、通常モードではこのスキルの恐ろしさを体験できないのが残念である。(チャレンジモードではプレイヤーは電磁結界が使えないうえにHPが低いため、その威力を存分に知ることができる)
鎖環
三作目の鎖環でも主人公の一人として続投。
長い戦いの果てに、ガンヴォルトの第七波動は次の段階(ネクストフェーズ)である暴龍へと覚醒しかけていた。自らが抱える危険に気付いたガンヴォルトは、かつて敵対していた皇神に投降。皇神内部にある皇神未来技術研究所に赴き、その技術力で暴龍の力を制御させ、見返りとして自身の第七波動を研究材料として差し出していた。
それから長い年月が経ち、時系列は未来。皇神の制御下で管理されたガンヴォルトの第七波動は、皇神の街を支えるエネルギー源として利用されており、その力で皇神の住民は豊かな暮らしを送っていた。しかし皇神によるガンヴォルトの制御は不完全であり、やがてガンヴォルトは制御不能の暴龍へと覚醒、復活してしまう。
しかしそこへガンヴォルト復活の予兆を嗅ぎ付けた裏八雲より派遣された戦巫女きりんが現れ、鎖環の力によりガンヴォルトの第七波動を封印、暴龍化したガンヴォルトを鎮める。しかし封印の影響か、この時ガンヴォルトの姿が犬のような獣に変わってしまってしまう。
意識を取り戻したガンヴォルトはきりんから、街のエネルギー源として利用されている自身の第七波動が原因で、各地で能力者が暴龍化する事件が起きていることを告げられる。復活するまでガンヴォルトの意識はなく半ば不可抗力ではあったが、それでも責任の一端はあるということできりんから協力を要請される。本人も承諾し、二人で暴龍化事件を解決する組織・治龍局を結成。ガンヴォルトはかつて敵対していた皇神の秩序のため、きりんと共に戦うことを決意する。
前作からどれだけ時間が経過したかは不明。ただ皇神の住民がガンヴォルトに対し敵対意識を持っていなかったり(むしろ歴史の生き証人扱いで珍しがっている)、ガンヴォルトがかつて戦った兵器がプラモデルとして街で売られていたり、きりんから「爺V」というあだ名でからかわれる等、彼に纏わる出来事が歴史の一部と認識されるぐらいには経っているようである。
ガンヴォルト本人も昔の自分自身を「テロリスト」と表現したり、かつての戦いで国家よりも一人の少女を選んだことをどこか自虐気味に語る等、平和になった皇神を見て色々と思うことがある模様。
余談
マイティガンヴォルト(ぎゃるガンヴォルト)では
- 『マイティガンヴォルト』/『ぎゃるガンヴォルト』
何故か雷撃鱗が使えず、電撃を放射するタイプになっている。
同じくプレイアブルキャラクターのえころやベックと比べると、高火力を出せることもあって一番使いやすい。
- 『マイティガンヴォルトバースト』/『ぎゃるガンヴォルトバースト』
ベックと並ぶダブル主人公。
ミッション中に電脳世界に巻き込まれ、アームドブルーの力に大きく制約をかけられてしまう。さろに、ベックを名乗るロボットに「マイティバトルトーナメント」という名目でマイティナンバーズと戦わせられるハメに。
ナンバーズ8体を倒した後で本物のベックと戦うことになるが、実はテセオが偽物のGVとベックを使って2人が敵対するように仕組んでいた罠だったことが発覚。決戦ではベックと共に彼を倒し、セブンスの力を取り戻したシアンに助けられたGVはアームドブルーの能力で電脳世界を脱出するのだった。
ちなみに、テセオが作ったGVのコピーは紫色主体になっており、どことなくアシモフを思わせなくもない仮面を身に着けている。
また、2018年夏、日本でロケテストが行われる格闘ゲーム『Blade Strangers』ではプレイヤーキャラの1人として追加参戦、彼を含めて合計14名となる。その中には、別所でコラボ経験のあるショベルナイト、海腹川背やアイザック、クォート(洞窟物語)も参戦している。
Pixivでは・・・
厨二感溢れるヒーローとして描かれる一方で美少年キャラとしての需要もあり、へそ出しや長髪といった萌え要素も兼ね備えているため、そっち方面のイラストも少なくない。その手のジャンルが苦手な人は要注意。
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