概要
死亡から10日後、生命反応を失った希望の死体のサンプルからは病原体となりうる細菌や放射能といった有害物質は確認されていないことから政府は"あとしまつ"にとりかかることになった……
……が、実はサンプルからは1種類だけ未確認の物質が検出されていた。
それは寄生性のキノコやカビなどを構成する細胞、「菌糸」だった。
その情報は秘書官である雨音によって西大立目総理大臣に報告されたが、総理は怪獣の死体の安全宣言をしたばかりだったため「国民が知らなくてもいい権利」として公には伏せられていた。
……しかし、ダムの決壊を用いた死体処理の作戦が失敗に終わったなか、希望から出た廃液に呑み込まれた迷惑系動画クリエイター・武庫川が全身を多い尽くさんばかりに体からベニテングタケを思わせる謎のキノコが大量に生えた状態で発見され、その危険性が発覚する(公開前に説明されていた「希望の腐敗ガスに人体が触れたら起こる"ある症状"」の正体こそこれである)。
このキノコは生えても手で簡単に採れる程度だが非常に増殖力が強く、当初は廃液(腐敗物)に直接触れた者(希望の安全宣言をした際に誤って傷口に転落して突き刺さった環境大臣の首からも小さなキノコが1本生えてきた)にのみ生えていたが、死体の腐敗が進行したことによってか腐敗ガスにも含まれるようになり、さらなるガス爆発が起こると人間はおろか土地も動物もキノコまみれになる危険性が推測される。
しかし希望の危険性が発覚したものの、死体から発生した腐敗隆起のガス抜きの計画中止は既に不可能な状態になっていた……。
(ちなみにキノコまみれになって研究施設に隔離されていた武庫川は靴以外の衣服を脱がされた状態であり、もしも"一つだけカタチの違うキノコ"を見つけたとしてもそれは勘違いなため要注意)
余談
大怪獣「希望」の背中にもキノコのような形をした背びれが生えているが、これが菌糸で形成されたものなのか骨質が由来のものなのかは不明(ただしビルに穴を空けられるほどの強度がある)。
パンフレットに記載されていたインタビューによると希望の背びれの形状は監督がキノコが生えるくだりから逆算してデザインを提案ものであり、作中に環境大臣やアラタの手首に生えたキノコをイメージして作ったという(当初はまた違った形状だったようだがとある怪獣に似てしまうため変更することになったという)。
また、デザイナーによると希望の背びれや上記の首や手首に生えていた形状のものは初期型であるらしく、武庫川が覆われていたキノコが最終形らしい。
「キノコ型の背びれ」、「腐敗ガスを浴びると起こる"ある症状"」、そして下記のガシャポンといった公開前の情報からこの展開を予想できた人も少なからずいた模様。
ガシャポンフィギュア「松竹×東映怪獣まつり」では希望とともにラインナップに登場(ただこの情報が公開されたのが映画公開前だったためある種のネタバレになってしまっているが、こういった事例はよくあるため致し方ないかもしれない)。底の部分が吸盤になっているため、映画同様に体や物などにひっつけて遊ぶことができる。
関連タグ
マタンゴ、マシュラ、バッカクーン…人間などの生物にキノコを生やす怪獣つながり。
ギララ…松竹つながりの怪獣であり、意外にも胞子との関連がもある。
モンキー・D・ルフィ…アマゾン・リリーにて「カラダカラキノコガハエルダケ」を誤食してしまい、同じ状態(どころか同じ展開)になってしまっていた。
キノコワルド…生物にキノコを生やす戦隊怪人。