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概要編集

「クイズを15問正解すれば高額賞金を獲得できる」というシンプル極まりないルールで放送当時話題となった番組。日本では番組をイギリスから購入する形で放送されていた。

ルール編集

各国によって細かいルールが異なり、放送時期によって様々なバージョンが存在するものの、ここでは基本的なルールを記す。


まず、大きな特徴は主に以下が挙げられよう。

  • 司会者と解答者が1対1で対峙する。
  • 1問正解するごとに大きく上がっていく賞金。
  • 問題は全て4択。知らなくても25%の確率で正解できることになる。
  • 制限時間は無制限。じっくり考える事が出来る。
  • それでもわからない場合は「ライフライン」というシステムで突破を試みる事が可能。
  • どうしても無理だと思ったら「ドロップアウト」で自らリタイアし、そこまでの賞金を持ち帰れる。
  • 回答(もしくはドロップアウト)を宣言すると、司会者から「ファイナルアンサー?」と尋ねられ、解答者自らが「ファイナルアンサー」と返答しない限り、後から自由に変更できる。

ルールの細部は主に以下。

  • 参加者は10名。全員で「早押し並べ替えクイズ」という予選に挑戦し、最も早かった正解者が中央の解答席へ進む。
  • ライフラインは「50:50」「テレフォン」「オーディエンス」の3種類であり、それぞれ一度しか使えない。
    • 50:50 - 選択肢を2つに絞る。難問でも同じ効果が期待できるため、後半戦に有効とされる。
    • テレフォン - 解答者が予め募っておいた協力者に30秒だけ電話で助力を頼める。問題文を伝える時間も含まれるため、高度な連携を取れないと効果が望めないが、うまくいけば他のどのライフラインよりも効果的になりえる可能性も。
    • オーディエンス - 観客に回答を聞き、選択肢ごとの割合を知る事が出来る。主に前半戦、難易度は低いが自分の苦手ジャンルに運悪く当たってしまった場合は効果覿面。しかし難問揃いの後半戦では最多票を答えて不正解になることも。
  • これだけだと一見、解答者にとって有利な要素ばかりが揃っているように見えるが、それは1問でも間違えたら即終了だからである。
  • 5問目・10問目を突破すれば、その賞金は保証される(後述)。

日本版の特徴編集

フジテレビ系列において2000年4月20日から2007年3月29日まで毎週木曜19時台にレギュラー放送されていた。

レギュラー放送終了後は、特別番組として不定期で放送されていた。


日本での司会を務めたみのもんたが出題が後半になると回答の成否を発表する前によく行っていた緊張感を煽る沈黙の通称「みの溜め」は本家のフォーマットには無い日本独自の演出。海外のミリオネアと比較するとよくわかる。これは間が持てないから始めたとの事。なお、本家の監修側もこの緊張感を煽る演出は気に入ってくれたらしい。

ちなみに最終問題ではファイナルアンサー時のBGMすらフェードアウトし、「みの溜め」は完全に正解・不正解のジャッジまで静寂に包まれる(ただし、無音状態が長く続いてしまうと放送事故になる為、完全に無音にならないようには配慮はされている)。

第12問以降は、ファイナルアンサー宣言と共にみのが「この◯◯万円にはもう戻れません」とドロップアウト分の小切手を破る演出が見られた。


また、最高賞金である1,000万円は本来ならばテレビのクイズ番組では出せない額である。当時は私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律(独占禁止法)に基づく「オープン懸賞告示」により、一人あたりの賞金額は最高200万円までと決められていたが、挑戦者だけでなくテレフォンの協力者達4人を含めた形での賞金(200万円×5人)とする事で1,000万円の賞金を実現させた(言ってしまえば「法の抜け穴」である)。しかしそこから税金が差し引かれる為、1,000万円丸々手に入るわけではない。


参加者の人数については、レギュラー版では第1ラウンドのみ10名全員が筆記試験を勝ち抜いた一般人。後に追加された「補欠ルーム」では芸能人(毎回3人)がスタンバイし、筆記試験の成績の良かった順に参加者枠へ補充される形で、第2ラウンド以降でも早押し並べ替えクイズの参加者の数がなるべく減らないよう調整された。


2002年6月27日のリベンジSPでは、「ドロップアウト」はできなくなっていた。ちなみに当日放送分の挑戦者のうち1名は見事に15問正解してリベンジ達成、1000万円を持ち帰れた。


レギュラー放送時代の1000万円獲得者は一般視聴者・有名人含め32名

末期にはタレント回が大半となっていた。


賞金編集

問目通常版
151000万円
14750万円
13500万円
12250万円
11150万円
10100万円
975万円
850万円
725万円
615万円
510万円
45万円
33万円
22万円
11万円

基本的に獲得したければ最終問題を除き正解したうえで次の問題にてドロップアウトが必要だが、太字の金額は保障金となっている。もしここで正解すれば、次の問題以降で間違えても賞金が保障される。


ちなみに、英国版(本家)及び米国版のオリジナルフォーマットでは、ともに100ポンド/ドルから始まる。最初の5問は賞金の上がり方が日本と一緒だが、6問目以降になると前の問題の賞金を2で掛けた感じが続いていく(2千、4千、8千、1.6万、3.2万、6.4万)。そして12問目は賞金12.5万ポンド/ドルとなり、2で掛けていくと最終問題で「1 MILLION」にたどり着く(以下の画像を参照)。


クイズ$ゴルドネア バビリム国王の挑戦


最高1000万円固定の上で、もし英米での原則が日本でも採用されていたら、まず千円の問題から始まり、5問目で1万円、そして10問目で32万円が保障されることになる。つまり、最終問題でドロップアウト(500万円持ち帰り)せずに不正解となると468万円という大損害を被ってしまうことに…




関連タグ編集

クイズ番組

百獣戦隊ガオレンジャー:第30話で、ツエツエヤバイバがそのクイズっぽいやりとりをしていた。

ゲームセンターcx:富士系列のゲームバラエティ。本企画のパロディコーナー『クイズ$ファミオネア(全9回)』が行われた。内容はみのポジションに当たる構成作家の岐部昌幸が司会を務めゲーム関連の問題にメインMCの有野課長(有野晋哉)が答える。全27問出題後、正解数に応じたご褒美がもらえる。最終結果が23問でご褒美に叙々苑のお弁当ランチをゲットした。

ザ・イロモネア:TBS系列のバラエティで開始当初のコンセプトは「『クイズ$ミリオネア』の大喜利版」としていた。

佐藤健&千鳥ノブよ!この謎を解いてみろ!同じくTBS系列の謎解きクイズバラエティ特番。2022年1月17日放送の第3弾「ハテナ島からの脱出」のステージ2でこれを基にしたステージ『クイズ?ナゾオネア』が行われた。進行役ははみののモノマネをしている松尾駿(チョコレートプラネット)が担当をしておりライフラインも基本的に本家に準じているが、「テレフォン」は見つけた番号のスマホから電話をかける、「オーディエンス」は意見を集めずメガホンを持って人からの指示を聞くというものになっている。

クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?:日本テレビで放送されている『クイズ$ミリオネア』の日本テレビ版ともいえるクイズ番組。

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