概要
遊戯王OCG、第8期「アビス・ライジング」で登場した
『マドルチェ』のカテゴリーの初のエクシーズモンスター。エクシーズ素材にレベル4のマドルチェ2体を指定するため、実質マドルチェ専用のエクシーズであり、同デッキのエースモンスターである。
カードテキスト
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/地属性/天使族/攻2200/守2100
レベル4「マドルチェ」モンスター×2
(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、
自分の墓地の「マドルチェ」カードを2枚まで対象として発動できる。
そのカードをデッキに戻し、
戻した数まで相手フィールドのカードを選んで持ち主のデッキに戻す。
解説
しかしながら、まだ非常に若々しい。
(外見だけで見ると、マドルチェ・プディンセスとさほど変わらない年齢にも感じられる)
満面の笑みを見せている姿で登場するマドルチェのカードもあり、
遊戯王の女王様シリーズにしては珍しく、優しげで温厚な女王様のようだ。
が、その効果は恐ろしく凶悪であり、墓地のマドルチェカードをデッキに戻す事で、相手のカードを二枚までデッキにバウンスすることが出来る。
現在の環境では破壊されない又は破壊されることで効果を発揮するカードが多く、それ以外でも墓地に送る事は更なる展開の起点に繋がりかねない。
除外にしてもあっさり帰還できるため、デッキバウンスは数ある除去の中でも最も対処しづらい除去となる。
さらに言えばこの効果は効果処理時に戻すカードを決定することから対象を取らない効果になるので(遊戯王OCGのルールでは、対象を選ぶのは「効果発動時に」選ぶ場合のみであるため。つまり、ティアラミスのメインの効果は墓地のマドルチェカードをデッキに戻す事であり、相手のカードのデッキバウンスはおまけ)、並大抵のカードはまず耐える事など不可能。
墓地から戻すのはコストとして消費したエクシーズ素材のマドルチェでも構わないが、「空打ち不可」のルールから墓地に最低1枚のマドルチェカードが無ければ効果が使えない。
もっとも指定が「カード」なので、「マドルチェ」であれば魔法・罠でも構わないため、ダブった「マドルチェ・シャトー」を書換えで墓地に送ったり、「マドルチェ・ハッピーフェスタ」でエクシーズ素材をフィールドに揃えたりすれば問題ない。
また、マドルチェを戻す効果はシャトーや「マドルチェ・チケット」の発動条件にもなっており、
実質サーチ・サルベージに等しい。
デッキバウンスしたら手札が増えていたなんて事態が平然と起こり得る。
また、発動に必要な条件上、ミラーマッチでもない限り相手に利用されるリスクが殆どないので、コントロール奪取されるとセミバニラになってしまう点も厄介。女王たるもの、一時的な誘拐などでは物怖じしないということか…。
味方にとっては優しく強い女王様だが、敵にはとことん容赦の無いサディストな面を見せている。まさに女王様である。
もっとも、除去などに重点が置かれているためかマドルチェ共通の効果や耐性はなく、ステータスもシャトーなしでは大人しめになるといった隙はある。
余談
その見た目とデッキテーマがお茶会という点、初登場した時期がある魔法少女の活躍した時期に近かった為、デュエリストの間では俗に「マミさん」があだ名として言われる様になった。初登場から10年近く経った今では著名人にまであだ名で呼ばれる程浸透している。