概要
伊藤潤二の短編漫画。
『ネムキ』2003年3月号に掲載。「闇の声」に収録。
油(脂)を題材としたホラー漫画で、胸焼けするような脂っこく汚らしいホラー・グロテスク描写と、救いようのない陰惨な展開が特徴であり魅力でもある。
検索してはいけない言葉としても知られているが、軽い気持ちで検索すると凄まじいトラウマを植え付けられかねない。
特に食事時に調べることはくれぐれも非推奨。
「伊藤潤二コレクション」にてアニメ化されている。
あらすじ
唯の家は父が焼肉屋を経営しており、油分を含んだ空気が常に家中を覆っていた。
べたつく壁や家具に加え、異臭を漂わせる父や、陰湿な兄にうんざりする毎日。
やがて、兄が思春期を迎え、クラスメイトからいじめられるようになると家庭内の雰囲気もじょじょに悪化してゆき…。
登場人物
- 唯
CV:種田梨沙
本作の語り手。伊藤潤二作品の女性キャラの中でもかなり可愛らしい部類である。
油でべたつく実家にうんざりしており、そのうち空気中に漂う油の濃度まで感じ取れるようになる。
- 唯の父親
CV:藤沼建人
実家の一階で焼肉店を経営している。
汗っかきで独特な異臭を漂わせており、唯に遠ざけられている。
- 五郎
CV:吉野裕行
唯の兄。陰湿な性格で父のいない所でいつも唯をいじめている。
サラダ油を飲むという奇妙な嗜癖をもつ。
それが原因か顔中がニキビまみれになり、同級生からバカにされている。