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グレッグのダメ日記

ぐれっぐのだめにっき

グレッグのダメ日記とは、ジェフ・キニーによる児童小説またはそれを題材にした映画である。
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概要編集

『グレッグのダメ日記』(原題:Diary of a Wimpy kid)は 、アメリカの漫画家ジェフ・キニーによって書かれた児童書のシリーズである。いずれの本も主人公グレッグ・ヘフリーが記した日記という形式をとっている。物語の中では、グレッグの日常の冒険がたくさんの手書きメモや簡単な図面をまじえて紹介されている。 2004年のオンライン版のリリース以来、本は世界中で絶大な人気を誇り、多くの批評家の称賛を獲得し、商業的成功を収めている。2008年2月の時点で、オンライン版は100万回以上購入されている。

20世紀フォックスによって映画化されたものが4つあり、新アニメーションシリーズがディズニープラスで配信された。

日本ではポプラ社より日本語版が刊行されている。2022年12月の時点で17巻が翻訳出版されており、シリーズで70万部を突破している。


背景編集

J.キニーはグレッグ・ヘフリーという名前の弱虫で自分の日常生活日記に記してばかりいるという主人公を思いつき、1998年に「グレッグのダメ日記」は始まった。2004年5月には、オンラインゲームサイトのFunBrainとの協力によりオンライン版「グレッグのダメ日記」がリリースされた。ウェブサイトは2005年6月まで毎日エントリを発表した。本が大ヒットとなり、オンライン版は2009年の時点で2000万ビューを記録している。多くのオンラインの読者による、書籍化の希望に応えるかたちで、2007年4月にJ.キニーは「グレッグのダメ日記」の出版に合意した。これまでに、16巻の書籍が発売されており、他にも2冊の書き込み式の本と4作の映画が作られている。2009年に、J.キニーはタイム誌の世界で最も影響力のある100人に選ばれた。


キャラクター編集

詳しくはグレッグのダメ日記の登場人物を参照


グレゴリー "グレッグ "ヘフリーは12歳。グレッグの行動は、子供たちを脅したり、教会の募金箱からお金を盗もうとしたり、強制的に他の生徒をいじめてをついたり、親友にいたずらをしたり、広告「フィットネス・ウォーター」を売ったり、他人悪いことが起こるように祈ったりと、時に反感を持たれることがある。しかし、彼の行動の中には、ある程度の優しさを示すものもある。宿題を手伝ったり、友達のダンスの約束を取り付けたり、友達を許したり。


  • ロウリー・ジェファーソン

ローランド・"ロウリー"・ジェファーソンはグレッグの親友である。『どんどん、ひどくなるよ』の終わりで、ロウリーは、もともとバレンタインデーのダンスでグレッグのデート相手だった女の子、アビゲイル・ブラウンと付き合い始める。この筋書きは『わけがわからないよ!』でも続き、彼はグレッグを捨てて、新しいガールフレンドのアビゲイルと付き合う。本の終わりには、そのカップルは別れ、彼は再びグレッグと友達になる。


ロゥリィは、ジョシーという「6歳の女の子」向けの歌手や、グレッグが若い子向けだと信じているアクションフィギュアを愛するなど、グレッグが年齢性別から見て奇妙な関心事を持っている。ロウリーはまた、漫画「ほりゃまんまたいへーん!」の作者でもある。



  • フランク・ヘフリー

フランシス・"フランク"・ヘフリーは、グレッグの過剰反応だが善意ある父親である。ロウリーを軽蔑し、グレッグのビデオゲームでの腕前を認めない。彼はヘビーメタル、および青年が嫌い。


フランクはジャンクフード中毒であり、『もう、がまんできない!』では厳しいダイエットをするために新年決意をするが、後にグレッグはガレージお菓子を食べているところを捕らえる。グレッグは、泥棒にスナック菓子を取られ、数日間スナック菓子を食べない生活を強いられた後、結局泥棒を捕まえることにし、それがフランクであることを突き止める。



  • スーザン・ヘフリー

マニー、グレッグ、ロドリックの母親で、フランクの妻であり、主婦。愛情深く、世話好きの母親だが、恥ずかしがり屋で、強情で、偽善的で、悪く過保護で、世間知らずなところがある。スーザンは、ロドリックとグレッグの年齢の子供の知識が非常に乏しいようで、常に彼らを辱め、無視する。また、家族をまとめようとするが、うまくいくことはない。彼女と彼女の夫フランクはまた、彼らの末っ子、マニーに向かって巨大な好意的な態度を見せている。



  • ロドリック・ヘフリー

16歳の少年で、グレッグとマニーの兄でもあり、ヘビーメタルバンド「Löded Diper(うんちしたおむつ)」のメンバーでもある。グレッグを憎んでいる。グレッグとは仲が悪い。しかし、兄弟なので助け合うこともある。フランク(パパ)は、ヘビーメタルとティーンエイジャーを一般的に嫌っているため、彼を信用することに問題がある。ロドリックは非常に知的ではない。



  • マニー・ヘフリー

エマニュエル "マニー" へフリーはに甘やかされて育ったグレッグとロドリックの3歳の弟で、フランクとスーザンに甘やかされて育っているため、なんでもやりたい放題に振舞っているが、大邸宅を建てるなど異常に高い知能を持つ。


  • フレグリー

グレッグの近所に住む変な同級生。にあるほくろを見せようとしたり、ガムをへそで噛めたりする。グレッグはフレグリーのことが相当嫌いで、わざわざ兄のロドリックにフレグリーの家の前を通らずにロウリーの家に行く道を教えてもらう。


  • ホリー・ヒルズ

グレッグが好きだった女の子。しかし、パーティーのときグレッグをフレグリーと間違えた。高校生の姉のヘザー・ヒルズがいる。


  • アルバート・サンディ

嘘くさい話ばかりするグレッグの同級生。カンガルーのように高くジャンプできる男や、くしゃみを手で押さえたら首が飛んでしまった男の話をしてきた。


  • タイソン・サンダース

グレッグの親友候補に挙がった友人。グレッグと好きなゲームが一緒だが、おしっこをするときズボンもパンツも足まで下ろしてしまう。


  • クリストファー・ブラウンフィールド

タイソンと同じく、グレッグの親友候補に挙がった友人。蚊を引き寄せてくれる。しかし、グレッグいわく、夏休みに一緒にいたい奴で学校で一緒にいたくはないらしい。


  • アビゲイル

ロウリーの元カノ。後にボーイフレンドのマイケル・シンプソンとよりをもどす。


  • チラグ・グプタ

身長がグレッグより小さく、よく馬鹿にされがち。グレッグから「チラグいないごっこ」といういじめを受けた。力は強い。


  • ロイ先生

グレッグの通っている中学校の教頭先生。何故かロイ先生が関わる話には毎回キャンディーが出てくる。


  • レンウッド

サイアクの不良高校生。パパの天敵だったが、スパック学園と言う学校に入り、真面目な高校生になる。


  • ロバート・ジェファーソン

ロウリーのパパ。グレッグのことはあまりよく思っていない。お金持ち。


  • ビル・ウォルター

ロドリックのバンド仲間。とっくに成人しているのに、親のスネをかじるニート暮らしをしている。


  • ソフィー・マック

グレッグが転校した際にできた彼女。実は超有名人の娘。グレッグが前の学校に戻るとともに別れた。


年表編集


「グレッグのダメ日記」シリーズ編集

『グレッグのダメ日記』(副題無し)編集

1巻。2008年5月刊行。

主人公・グレッグ・ヘフリーがどうして日記を書き始めることになったか、グレッグ自身による説明から物語が始まる。グレッグと彼の親友ロウリーを中心に、ハロウィーンチーズえんがちょなどグレッグたちの学校でのトラブルが主に描かれる。


『ボクの日記があぶない!』編集

2巻。2008年9月刊行。

グレッグが兄のロドリックのせいで巻き込まれるトラブルでひどい目に遭う。他にもママが考え出したママ・マネーについてのエピソードや、学校のパーティータレントショーなどが話題になる。


『もう、がまんできない!』編集

3巻。2009年4月刊行。

グレッグのパパはグレッグとロドリックのせいで恥をかいてしまい、それ以来二人に厳しくなる。グレッグは規則の厳しいスパッグ高校に入学させられるのを恐れながら、サッカーチームに入ったり、ボーイスカウト活動に参加したりするがうまくいかないし、美人のクラスメイトのホリー・ヒルズの気を引こうと試みるも失敗ばかりしてしまう。


『あ〜あ、どうしてこうなるの!?』編集

4巻。2009年11月刊行。

いやな思い出ばかりが残ってしまうグレッグの夏休みがテーマ。グレッグは、ママがグレッグにスポーティーな夏休みを過ごすのを期待しすぎていることや、ヘフリー家にやってきた犬のスイートが言うことを聞かないことに困らせられる。


『なんとか、やっていくよ』編集

5巻。2010年11月刊行。

グレッグは親友のロウリーとけんかをしてしまう。学校で一緒に過ごすともだちがいなくなっただけでも大問題なのに、そこに新たな悩みの種が・・・。そんな中やってきたせっかくの楽しいイベントすら、彼の叔父ゲイリーの4回目の結婚式のせいでまるつぶれになってしまう。


『どうかしてるよ!』編集

6巻。2011年11月刊行。

グレッグはクリスマスに望みどおりのプレゼントをもらうために、最後の1ヵ月をよい子で過ごすことを心に決める。ところがグレッグのすることは全部裏目に出て、とうとう警察が動き出すような問題が起きてしまい、クリスマスの望みは絶望的になってしまう。そんな折、グレッグの住む町には大雪が降り、グレッグの家は更なるトラブルに襲われる。


『どんどん、ひどくなるよ』編集

7巻。2012年11月刊行。

グレッグの学校では、毎年バレンタインデーの日にダンス大会が行われる。グレッグはクラスのかわいい女の子とペアになろうと画策するが、なかなかうまくいかない。ところがアビゲイル・ブラウンという女の子が相手がいなくて困っているというチャンスが訪れる。グレッグはロウリーを引き立て役にして、3人で出かけることを目論むが、やっぱり思い通りにはいかない。


『わけがわからないよ!』編集

8巻。2013年11月刊行。

ロウリーはアビゲイルとばかり一緒にいて、グレッグは学校でひとりぼっちになってしまう。フレグリーと仲良くしても、結局はひとりでごはんを食べることに。グレッグは春休みを心待ちにするが、面倒な親戚がやってくると知りがっかりする。そんなときグレッグはロドリックの部屋で悩んだときに答えを教えてくれる魔法のボールを見つけ出す。このボールがグレッグの運命を左右する。


『とんでもないよ』編集

9巻。2014年11月刊行。

ヘフリー家は夏休みにドライブ旅行にでかけることになった。ママは家族の絆を深めるための旅行にしようとするが計画は失敗ばかり。ドライブ中に思いがけずヘフリー家の新しい仲間になったペットの豚がさらにドライブを大変なものにしてしまう。おまけにグレッグは何度も恐ろしいヒゲ男の一家につきまとわれ、男の一家が彼らの荷物を盗んだのではないかという疑いが浮かび上がる。


『やっぱり、むいてないよ』編集

10巻。2015年11月刊行。

グレッグの母親は、週末に電子機器を使用しないように町に嘆願する。その後、グレッグは昔ながらの農場へ遠足に行く。


『いちかばちか、やるしかないね』編集

11巻。2016年11月刊行。

グレッグは、楽器を演奏したり、ロウリーと映画を作ったり、ハロウィーンパーティーに参加したりして、彼の創造的な才能を探求していく。


『にげだしたいよ!』編集

12巻。2017年11月刊行。

へフリー家は、クリスマスにトロピカルリゾートのイスラ・デ・コラレスに飛行機で向かう。そしてここからへフリー家のとんでもない旅が始まる。


『さすがに、へとへとだよ』編集

13巻。2018年11月刊行。

グレッグとロウリーは大規模な雪合戦に参加する。


『ぶっこわしちゃえ』編集

14巻。2019年11月刊行。

ヘフリー家は相続財産を受け取り、そのお金を使って家を改修する。


『なんとかなるさ』編集

15巻。2020年12月刊行。

へフリー家は家族旅行でキャンピングカーを借りて、自然の森へキャンプに行く。


『はじめて、あじわえたよ』編集

16巻。2021年11月刊行。

グレッグはスポーツを体験する。


『なんだって、やってやる!』編集

17巻。

兄ロドリックのバンド、ローディット・ダイパーに同行することになったグレッグは、自分が何に巻き込まれるのかわかっていなかった。

『脳みそが、もういっぱい!』編集

グレッグの学校がなくなってしまう。


スピンオフ編集

  • 『ロウリーのいい子日記』(2020年4月発売)

ロウリーが主人公のスピンオフ。

  • 『ロウリーのいい子アドベンチャー』(2021年7月発売)

ローランドはホワイトからママを救う旅に出る。

  • 『ロウリーのいい子怪談ばなし』(2022年4月発売)

怖いお話がてんこ盛りの怪談話。


その他の本編集

  • 『グレッグ公認 きみだけのダメ日記帳』(2012年3月発売)

グレッグと同じように読者が自分だけの日記を書ける穴埋め式のアクティビティブック。

  • 『グレッグのダメ日記 スクールプランナー』(2015年11月発売)

『きみだけのダメ日記帳』と同じように書き込み式の日記帳。


関連タグ編集

絵本 ポプラ社


グレッグのダメ日記(2010年の映画)

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