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概要編集

幼体のサゴマイザーはもろいスポンジ状の構造だが、成体になるにつれ硬く緻密な構造に変化する。

2012年のヘスペロサウルスの研究では、サゴマイザーの壁は厚く、内部のスポンジ状の構造の空洞は小さいことが示された。また、一本の太いな血管がスパイクの縦軸に沿って走っていた。

ステゴサウルスは4本のスパイクを持ち、それぞれが約60~90cmの長さである。


アロサウルスの尾椎からステゴサウルスのサゴマイザーによる刺創の治癒痕が発見された事から、サゴマイザーは捕食者に対する護身用の武器であったと考えられている。

ケントロサウルスの模型を使った分析では、尾は体の側面の位置まで曲げることが可能で、捕食者を攻撃できたとされている。


サゴマイザーという名称は元はアメリカの漫画に出た只の造語(原始人の講師が剣竜に関する講義で「尾のスパイクをそう呼ぶ」と解説している)という何ということもないマイナーなネタでしかなかったが、(恐らくこれを面白がった)研究者が後年になって逆に使用しだして定着してしまった…という珍妙な経緯をもつ。ちなみにその主犯は剣竜や鎧竜といった装盾類の研究の権威であるケネス・カーペンター博士と思われる。彼は母親が日本人で東京生まれ、ゴジラを幼少時に観たことで恐竜研究者になったという紛うことなきオタクな背景をもつ(ちなみに博士が観ただろう初期のゴジラのライバル怪獣であるアンギラスは鎧竜アンキロサウルスがモチーフである)。


余談編集

映画の怪獣でも『大怪獣のあとしまつ』に登場した「希望」や、『ゴジラxコング:新たなる帝国』のシーモのように、尾にこのサゴマイザーを持つものもいる。


関連リンク編集

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/j.1475-4983.2011.01122.x

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