プロフィール
概要
白色のタイツだかなんだかよく分からない服(ただし『パチスロギルティギアヴァステッジ』において、帽子を追加された妙にアクティブな服装)に身を包み、S子という幽霊に取り憑かれている大学生。幽霊に取り憑かれた故の異様な戦闘スタイル、そして奇天烈な戦闘中の独り言(後述)によって、全体的に個性が強いギルティギアの中でも他を寄せ付けない色物キャラの地位を確立しているキャラクターである。
『Xrd -REVELATOR-』家庭用ストーリーモードでNPCとして登場。
自身の特異な体質に対して向き合いながらイリュリア連王国の公務員として勤務(フィンランド霊障研究所という割と閑職っぽい部署に配属されてはいるが)。超常現象(オカルト)の知識を活かした名探偵役というプレイアブルではないものの、美味しい役どころを与えられている。
ヴァステッジの服を黒くしたような格好で登場。
『STRIVE』では本編には登場しなかったものの、エピローグに後ろ姿で登場しておりダレルの悲願だった巨大プリンの完成を喜んでいた。
S子および幽霊
ザッパは一般人でありなんの戦闘能力も持たない優男である。そんな彼を剣や炎を操る他のキャラクター達と互角に渡り合える能力(というか怨霊パワー)を授ける要因がS子である。S子は恋人との悲恋によって自殺をしてしまった女性の幽霊であり、ザッパがその恋人に似ているという理由で彼に取り憑いている(一部のキャラに対して恨みつらみを言う)。彼女はかつての恋人に対する「恨み」「憎しみ」を晴らすべく、ザッパの体を介してその思いを実行していく。傍迷惑な存在である一方、外伝作品のJUDGEMENTでは罪の無い島民に手をかけた黒幕に対して義憤に燃えるヒロイックでまともな一面も見せた。Xrd~STRIVEでは登場しないが未だにザッパに憑りついてる。
カミソリ型の幽霊、犬型の幽霊、三つ子の幽霊、雷を操る武将「ラオウ」の悪霊もザッパに憑依しているのだが、公式な見解は不明。S子の怨霊パワーが他の悪霊達を引き寄せたと考えるのが妥当かも。GGXXのストーリーでは麻薬をやっていると勘違いされて気絶中に投獄されてしまったザッパをみんなで慰めており、意外といい奴らなのかもしれない。
S子の声はザッパと同じくうえだゆうじ氏が担当している。
S子以外の幽霊はそれぞれ犬/剣はケン、幽霊はレイ、ラオウに関しては直球とASWが格ゲー版を制作を務めたことがある某世紀末作品を思わせるネーミングになっている。
ちなみに、ゲーム内で閲覧できる設定集によると、Xrd以降もなおザッパはS子に振り回されている描写は無いが除霊や成仏した訳では無いらしい。
恐らく対処的にそれらの問題が深刻化しないように努めているのだろう。
性格
本来の彼はごく普通の一般人である。憑依体質を治す旅の間、故郷の母親にこまめに手紙を送る親孝行の面や、並行して嫁探しもしているポジティブな人間でもある。
対戦が終わった直後に憑依が解けるが、その際の「なんじゃこりゃー!?」といった反応が何よりの証明。
XrdRev2のアフターストーリーCでは名探偵レベルの推理力を見せる。
つまり元々ロジカルに物事を考える理論型の性格だったのだが、ゆえに“悪霊に憑依される”という受難を素直に受け入れられなかったのがXXでの奇行、珍道中であった。
旅の宿願であった名医ファウストに受診したものの、自身の憑依は医学の範疇にないと宣告されたXXでのエンディングの後、加持祈祷お祓いというアプローチをして尚改善しなかった事実に打ちひしがれた。その中で数々のオカルトに対する矛盾や客観的な視座に気付いたことから、自身の体質に対して正しい知識を蓄えることで社会復帰し、元々の内気ながら真面目な性質を取り戻してXrdに至る。
また、STRIVE発売時点でのインタビューによれば彼は正しい知識を得て幽霊たちを受け入れており、必要に迫られれば力を借りることもあるかもしれない……と言及されている。
キャラクターの没デザインではカッコよく幽霊を使役する正統派イケメンとしてのイラストもあったが没となった。
また、XXのムックによればうえだゆうじ氏ではなくロックミュージシャンの大槻ケンヂ氏にやってもらおうという案もあったそう。
戦闘スタイル
不気味な上キモイ。戦闘開始とともにS子がザッパへ憑依。悪夢の始まりである。
つまり戦っているのはS子であって、ザッパの意思は蚊帳の外である。
戦闘中は常時ブリッジ状態で、その体制からは想像も出来ないほどのスピードで走ってくる。ジャンプだってブリッジ状態である。それ以外にも背中に人面が浮き出てゲロを吐いたり、首がぐるぐると回り出したりとやりたい放題。
肝心のゲーム上での性能だが、まず一般人の癖にやけに防御力が高い。ふだんから酷い目にあい傷ついていくたび鍛えられていたのだろうか?
本体の性能が低く、必殺技「こんにちわ三匹のムカデ」という技か、被ダメージから復帰したタイミング(1/3の確率)で三種類の悪霊をランダムに召喚し、それらの悪霊を操って戦うのだが、そのたびに攻撃の性能がころころ変わる。
- 憑依の種類
- 三つ子
- 3体の拘束された幽霊を召喚する。弾幕形成に特化した遠距離型。
- 「そのまま帰ってこないで下さい」で幽霊を射出し、当たった相手にランダムな弾がオートで発射される『不幸モード』というデバフを付着させる遠距離型キャラクターになる。
- 自身に切り返し能力が無いため自衛力が低く、如何に弾幕でゾーニングできるかが問われる。
- 3体の拘束された幽霊を召喚する。弾幕形成に特化した遠距離型。
- 剣
- 切っ先の無い大剣を召喚する。昇竜や突進技など、近距離戦に優れた憑依状態。
- 単純に技の判定に優れた攻撃手段を得られるほか、独自のガード崩し連携も持ち味。
- 通常技や必殺技を繰り返すことで、剣を本体から離れさせて中~遠距離で相手を拘束することも可能。
- とはいえ、切り返し能力はあるにしろ不安定で、劣勢時の信頼度に不安アリ。
- 切っ先の無い大剣を召喚する。昇竜や突進技など、近距離戦に優れた憑依状態。
- 犬
- 骨の浮いた犬を召喚する。ボタンやコマンドで対応した行動をする2対1の構図を作り出すトリッキーな憑依状態。
- 本体と連携して攻め・崩しを敢行したり、本体がガードしていても犬に技を出させて切り返したりなど、理論上はオールラウンドな戦いが出来る。
- 一方で、犬本体を叩かれると消えて無憑依状態に戻されるなど、ケアすべき要素が激増する繊細さがネック。
- 骨の浮いた犬を召喚する。ボタンやコマンドで対応した行動をする2対1の構図を作り出すトリッキーな憑依状態。
- ラオウ
- 雷の武人の霊を召喚する。他の憑依での一部技の成功で貯まる霊魂が8つ溜まっていると「こんにちは3匹のムカデ」で確定で召喚できる。
- 必殺技は弾と昇竜(無敵技)の2つしかないが、通常技の性能も図抜けた強化がされるため、まさに『ゲームチェンジャー』である。
- まさに必殺の憑依だが、逆に霊魂を溜め切る前に倒し切られやすいほどにザッパ本体の自衛力もまた低い。
- 雷の武人の霊を召喚する。他の憑依での一部技の成功で貯まる霊魂が8つ溜まっていると「こんにちは3匹のムカデ」で確定で召喚できる。
しかも、憑依状態の切り替えが困難(要テンションゲージ)なので、必然的にプレイヤーは全部の形態に精通し、形態がリアルタイムに切り替わることに対応する必要があるという欠点がある。ACでは全ての形態の性能がアッパーされることで、形態ごとのパワーで押し切りやすくはなったが、依然付きまとう難点と言える。
一撃必殺技で勝利すると独自仕様のホラーテイストなDESTROYED表記になる。
ぼやき
そんな彼だが戦闘中にとことん喋る独り言が面白い。いくつか例を出すと――
- 「鼻毛の枝毛」
- 「夢だけで飯が食えるか!」
- 「おのれ鍋奉行め…!」
- 「分かってないな…猫型のアレを」
- 「聖徳太子?あぁ、拳法の達人ね」
- 「バーガー屋のピエロは怖いだろ…」
- 「母さん! 男だったのか…!?」
- 「いくぜ、省エネモード!」
- 「目から鱗が出たら怖いだけさ…」
……などなど相当数。
ちなみにGGにおいて独り言を言うのはザッパただ一人である。
BGM
・Good Manners And Customs
色モノ臭のするキャラであるがBGMは非常にロック。
と思いつつも、シンセサイザーの疾走感がちょっとした不気味さを演出していてザッパらしさも表現されている。
・Seizures
韓国版#RELOADの楽曲。
日本版と比べておどろおどろしくも後半は疾走感のある曲となっている。