概要
茹でザリガニを食べ、飲酒する行事のこと。北欧とアメリカ南部で行われる。
北欧
スウェーデンのヨーロッパザリガニ(エクルヴィス)漁の終わりとなる8月に、屋外で開かれるパーティー。現在はフィンランドにも広まっている。
塩茹でしたヨーロッパザリガニに香草で風味をつけ、素手で殻を剥いて食べる。食卓にはアクアビットやスナップス、ビールなどの飲料、ヴェステルボッテン・チーズ、キノコのパイ、サラダなどが並び、紙製テーブルクロス、前掛け、紙製帽子、「月の男」の紙製ランタンが用意される。
近年はヨーロッパザリガニの漁獲量が少なく、ほとんどがフランスに輸出されるため高価で、代用品として輸入したウチダザリガニを使用する場合が多い。
アメリカ南部
ルイジアナ州を中心としたアメリカ合衆国南部で3月から7月まで開かれるが、アメリカザリガニの旬であるイースターの頃、屋外で開かれることが多い。
生きたアメリカザリガニを大量に(通常40ポンド)購入し、大鍋で香辛料、トウモロコシ、塩、パプリカ、玉ねぎ、ニンニク、レモンなどと一緒に茹で、テーブルに敷いた新聞紙の上に広げ、好きな量を取って食べる。