概要
スーパーロボット大戦Wに登場するオリジナル敵対勢力。
ザ・データベースはヴェルター/ノイ・ヴェルター側でつけられた名称であり、正式名称は「知の記録者」。
その正体は現在の宇宙ができる前の宇宙に存在した、オメガ星団第13太陽系第5惑星人が作った文明「始原文明エス」が遺した自律型機動記憶プラント。
血のバレンタインの惨劇の際、どういうわけか150億年前の宇宙へボソンジャンプしたブレスフィールド・アーディガンが第5惑星の人々と遭遇。
迫る宇宙の滅亡を前に絶望していた彼らに、ブレスはトレイラー心得の一つ「思い出は何にも代えがたい。だから金になる」を引き合いに出し、自分たちが存在した証を記録し、次の宇宙に伝えようと説得した。
これを受けて立ち直った第5惑星人は、死と新生を繰り返す宇宙の人々や文明の記録を永遠に保存するための機構を作り上げた。これが知の記録者であり、思い出を何よりも大切にするブレスらしい機関である。
組織構造としては、中枢となる記録プラント内部に、ホログラムの体を与えられた人工知能3体が存在。
得た知識の記録を行う「レコーダー」、レコーダーに批評家として行動の指針を与える「クリティック」、レコーダーの決定を調整する「レギュレイト」の3つに分かれており、これらの合議によってプラントを運営する。
さらに実体を持つ管理者兼ガーディアンとして、ブレスのコピーであるアプリカントがいる。
ちなみにレギュレイトは唯一の女性人格であり、ブレスが「開発者特権」として妻・ユウミの姿を与えている。
当初は文明を記録・保管するための機関として順調に機能していたが、ある日突如レコーダーの疑似人格に異常が発生。
レコーダーは自らを「推論者」インファレンスと名乗るようになり、その結果彼らは知識の独占を目的に、記録した文明を用済みとばかりに破壊する危険な破壊者集団となってしまった(もっとも、彼らが接触・記録した文明はその時点で例外なく滅亡の危機に瀕しており、内部の争いや外敵の襲来に便乗するに留まっている)。
その中で滅亡を免れたのがゴライオンを製作した獅子座文明と、ボソンジャンプの演算ユニット「火星極冠遺跡」を残した古代太陽系文明である。
このような結果になることをあらかじめ予見していたブレスは、万が一のためのカウンターとしてヴァルザカードを製作していたのだが、同時に知の記録者が暴走したとしても、存続して記録の役割を果たし続けることに意義があるとも考えていたようである。
アプリカントはそのために配置されたブレスの代行者であり、もしも知の記録者を止めることができないなら、その宇宙の全てを思い出として記録する意図を持たされていた。
太陽系での本拠地は冥王星宙域の人工惑星。しかしスパロボWの世界線では冥王星は人々から忘れられた存在として観測すらされておらず、千鳥かなめからの共振があるまでその本拠地にノイ・ヴェルターは気づくことができなかった。
最終的にはトップの成長及び黒幕が排除されたことにより、主人公たちと和解。その存在は混乱を避けるために一般に公表されることはなかった。
戦後、これまで接触した文明の生き残りを捜索・支援することを目的に旅立っていった。
構成員
戦闘員
- ディセイバー
- ディスパー
機動兵器
- オープス
- ストマ
- リース
- アルムアルクス
- アルムアルクス・フィーニス
- アルムアルクス・ソムニウム
- アルムストラ
- アルムストラ・フィーニス
- ヴァルアルム
- スキエンティア
- サピエンティア
参戦作品とのかかわり
ゴライオンと敵対する者同士同盟を結ぶ。途中シンクライン皇太子が父ダイ・バザール大帝王相手にクーデターを起こし新皇帝となった際も同盟関係は続いた。
インファレンスはシンクラインとダイ・バザールから「父と子」の感情を学ぼうとしたが、無駄に終わった。
滅亡する宇宙に関連するプログラム体としてガルラと共に同盟を結ぶ。ある意味一番ザ・データベースに近しい存在。
一時的に手を組む。その性格故インファレンスとは馬が合っていた。
ザ・データベースが地球を滅ぼそうとしている事を知り、インファレンスにかなめとテッサという自分以外のウィスパードの存在を教えた上で、自身が解放された後、彼女達がザ・データベースに拉致された際には彼らの基地の所在をノイ・ヴェルターにリークした。
ゲーム第一部でヴェルターに倒されたのち、ひそかに生きていたDr.ヘルが彼らの存在を知り、全宇宙の知識を集めるという彼らに感動。協力を申し出て、恨み重なるマジンガーを倒した暁には共に宇宙の知を得るための旅に出ることを約束させた。
インファレンスは彼の持つ「知識欲」「憎悪」の感情に興味を持った。
Dr.ヘル同様「憎悪」の感情を学ぶべく、ジェネシスから助け出し再び世界を破壊しようとさせる。
3519年前に獅子座文明を襲撃した際に戦い、獅子座文明への侵攻を防いだ。
3000年前に太陽系に侵攻した彼らによって地下に追いやられた。
- 古代太陽系文明
ボソンジャンプの演算ユニット「火星極冠遺跡」を残した文明。ミケーネ侵攻と同時期に記録しようとしたが、火星の封印が溶けず撤退。
前の宇宙の死に関わっている存在と思われる。既に前の宇宙でのゲッター線が記録されていたようだが、本作に登場するゲッター線はそれとは異なる反応を示していた。『W』には登場しないが、ゲッターエンペラーとも関連があったと思われる。
過去に何らかの形で痛手を負わされたらしい。
ラダムテッカマンとして唯一支配を免れ、ブラスター化まで果たした希少な例。
さらにはラダムに襲われたアルゴス号の顛末を教えた。
すでに記録済みだが、不完全と言われる。
関連項目
銀河伝承族…元ネタ?