「ジエンと申します~ごひいきに~」
概要
ミシリス・インダストリーに在籍し、中央政府軍の兵器開発部署「M.M.R.」に勤務する研究員の女性(人間)。
同じくM.M.R.に勤務するニケ、マナとエーテルの上司である。
シュエンとの社内関係については「ミシリスの社長と、それより年上の部下」を自称。
彼女のワガママな性格をよく理解したうえで「かわいい妹」と皮肉を込めて呼んでいる。
事情は不明であるが、表に出て目立つことを避けるために、M.M.R.の深層に籠もっており、そのため社内で彼女の存在を知る者はごく一部に限られる。
性格は、クソガキとしか言いようがないほどに自己中心的で礼儀知らずのシュエンとは違い、M.M.R.の部下のニケであろうと他人に対しては敬語で話し、謙った態度で接する。
なお、その喋り方は基本的に標準語であるものの、度々コテコテの関西弁を口走っており、その謙った言動は演技の可能性が高い。
また、話し相手をからかうことを好む。
おそらく名前の由来は、二重結合を2つ持った炭化水素「ジエン (diene) 」。
ただし、彼女の英語表記は「Jien」である。
容姿
髪型は姫カットで、膝まであるスーパーロングヘアーの持ち主。
両目の下には泣きぼくろがある。
衣装は、軍服と白衣を掛け合わせたような白を基調としたデザイン。
スリット入りの丈の短いタイトスカートのワンピースに、白タイツを穿いている。
手には白いハンドバッグを持っている。
妹のシュエンとは違って背が高く、立ち絵ではマナと同じくらいの身長。
劇中での描写
サイドストーリー『WORDLESS』
このストーリーで存在が初めて明かされる。
マナの口から、彼女の名前と、シュエンの腹違いの姉であることが語られた。
エキゾチックのクロウに唆されてシェルター事件を引き起こした挙句に、シュエンに後遺症を負わせるほどの暴行を加えた罪により、更生館へ送られたワードレスのユニ。
ジエンは彼女に対し、シュエンの許可を得たうえで強化手術を施す。
だが、その強化手術は懲罰的並びに実験的な意味合いが強かった。
シェルター事件を発生させたのはユニの言葉による扇動であったため、彼女から話すことを奪って呻き声しか出せないようにした。
また、素顔がバレているため、仮面を被らせた。
そして全身にラプチャーの部品を多用して身体強化するという、人工的にヘレティックを造り出したと言っても過言ではないほどの鬼畜の所業を見せつけた。
なお強化手術に際しては、ジエンと彼女が集めたメンバーたちによって極秘裏に行われたため、M.M.R.のマナも手術後のユニを見るまでは、その手術内容は知らされていなかった。
ジエンのユニに対する強化手術については倫理的に許されるものではないだろうが、彼女のニケに対する高い開発力・技術力を有することをプレイヤーに示す形となった。
限定イベント『WISDOM SPRING』
このイベントで姿(立ち絵)を現した。
マナのBlaBla(現実で言えばLINEのようなメッセージアプリ)のアカウントを乗っ取り、指揮官に対し、「地上奪還作戦の功績が認められて、指揮官専用の装備品をM.M.R.は開発したようなので、テストのためにM.M.R.に来て欲しい」とマナを装ったメッセージを送る。
そしてマナと自分がいるM.M.R.の深層Eに指揮官を誘い込んだ。
なお、マナになりすまして指揮官にメッセージを送ったのはエーテルである。
エーテルは指揮官が地上作戦で怪我を負ってばかりいることを知り、M.M.R.でなんとか彼の健康チェックをできないかと思っていたところ、上司であるジエンから「自分も指揮官に会いたい」と連絡が来たため、彼女に忖度してマナに偽装したメッセージを送ったのだった。
唯一事情を知らなかったマナは、指揮官と深層を脱出する手段を探っていたが、途中で彼から「PROJECT A.D.」についての質問責めに遭い、最後に「私は、人間なのか?」と問われて思わず答えそうになった時に、彼女の口を手で塞ぎながら「そこまでにしとき」と言って登場した。
そして、秘密を喋ることを防いだことにマナから感謝されるが、「こういう借りは、私が困ったときに返してもらえればいいんです」と返答した。
そしてマナから指揮官に目を向け、自己紹介をする。
指揮官を呼び出した理由は、シュエンやニケたちが指揮官と顔見知りである中、自分だけ見ず知らずということが寂しくなり、「顔を拝んでみたかったから」とのこと。
エーテルと同じく、指揮官の事を一貫して「7号」と呼び、指揮官の出生を知っているかのような口ぶりを見せる。
また「アークの闇とはアークそのもの」と語るなど、アークの秘密について熟知している。
指揮官に自己紹介して満足したジエンは、深層Eから脱出するための入構許可証を彼に渡して帰らせた。