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スズメノカタビラ

すずめのかたびら

代表的なイネ科の雑草のひとつ。世界中に分布するが、日本固有と言われる変種もある。

概要編集

一般的なイネ科雑草のひとつ。基本的に一年草とされるが、寒冷地以外では越年することも多い。3月から11月頃まで白くて小さな花を咲かせるが、温暖の進んだ近年はでも花を咲かせているのを見かけることがある。


雑草は環境適応性に長けた種が多いが、本種はその幅が極端に広い。暑さにも寒さにも踏み付けにも刈り込みにも耐え、強い光や半日陰にも適応し、水田のような湿地帯から踏み固められたグラウンドや舗装道のアスファルトの隙間まで、熱帯からツンドラまで生育可能である。砂漠以外は人の住むところどこにでも分布しているといっても過言ではない。


あまりにも古い時代から雑草として広がっているので原産地は不明で、日本には大昔に人間により持ち込まれたという外来種説と、人間活動と関係なく元々日本にも分布していたという在来種説がある。変種のツクシスズメノカタビラは西日本に多く見られるので日本固有種と思われているが、海外にも分布しているという報告もある。またスズメノカタビラと同様に世界中に分布するアオスズメノカタビラという変種はヨーロッパ原産の可能性が高いと言われているが、実はこれも在来種ではないかという話もある。


背は高くならないので他の雑草と比べればさほど気にされないこともあるが、芝生などに紛れ込んでしまった場合根絶は難しい。また麦畑では他のイネ科植物と同様、非常に厄介な雑草である。


帷子とはの一種だが、スズメの鎧というよりは葉っぱの鞘・籾殻にあたる部分の膜を衣に見立てたネーミングとされる。ちなみに「スズメ」とつく場合には「ちいさい」という意味がある。


関連タグ編集

イネ科 雑草

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