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スペードエース若き獅子

すぺーどえーすわかきしし

「スペードエース若き獅子」とは、特撮テレビドラマ『ジャッカー電撃隊』の挿入歌の一つ。

作詞:八手三郎

作編曲:渡辺宙明

歌:ささきいさおこおろぎ'73ザ・チャープス


概要編集

特撮テレビドラマ『ジャッカー電撃隊』の挿入歌の一つ。その曲名の通り、主人公ヒーローの一人であるスペードエースをフィーチャーした曲であり、苦悩の末にサイボーグとなった彼の背景を見事に表現しきった歌詞は言うに及ばず、曲もイントロの風の音、中盤のアダルティなスキャットなど聴きごたえのある一曲である。


番組においては、第11話以降インストゥルメンタル版が度々BGMとして使用されているが、中でもビッグワンが登場した第23話以降は、彼が引っ提げてきた新必殺武器・ビッグボンバーの使用時に必ずと言っていいほど選曲されていることでも知られる。

結果、「スペードエースのテーマ」という本来の製作意図とは裏腹に、「ビッグ・ボンバー!」の叫びとともに飛来するビッグワンの華麗なアクション、それに番場壮吉の強烈なキャラクターが視聴者の耳目に焼き付いた結果、事実上「ビッグワンのテーマ」「ビッグボンバーのテーマ」としてのイメージへの上書き・定着にもつながったのである。

ジャッカー、ひいてはスーパー戦隊シリーズに限らず、当初の製作意図とは異なる形での選曲というのは、実際のところそこまで珍しい話でもない(※)が、本曲でのそれがここまで語り草となっているのは、それまでのリーダーであったスペードエースが、そのポジションのみならず「テーマ曲までも」ビッグワンの登場により譲る格好となってしまった、という点も大きいと見られている。


そのイメージの定着ぶりたるや、物語最終盤でのハートクインとのロマンスなど、スペードエースに焦点が当たる展開を経ても印象が覆らないどころか、2001年に制作されたOV『百獣戦隊ガオレンジャーVSスーパー戦隊』でも、放送当時と同様に番場壮吉が登場した際のテーマ曲として選曲されるなど、むしろ四半世紀弱の年月を経てそのイメージが補強されるかのような状況も挿みつつ現在に至っている。


(※ 有名どころで言えば『宇宙刑事ギャバン』の「レーザーブレードのテーマ」も、元は敵であるマクーの襲撃をイメージして製作された楽曲である)


関連タグ編集

ジャッカー電撃隊

スペードエース ビッグボンバー


火を吹けダイバスター:『五星戦隊ダイレンジャー』の挿入歌の一つ。こちらも本来は初期メンバー、そして彼らの使う武器)のテーマソングとして作られながらも、作中では一貫して「追加戦士のテーマソング」的な形で選曲された、という点で近似点を有する

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