概要
サイド3内にあるコロニーでジオン公国の首都。施政の中心で政府高官や高級軍人、更には名家が住んでおり、ザビ家もここに住んでいる。名前は建国者であるジオン・ズム・ダイクンから取っている。ガルマの国葬もここで行われている。サハリン家もここに住んでいた模様。
特に有名なのは悪の居城といった感じにデザインされた公王庁。なお、この怪しげなデザインをしたのは富野由悠季。ここには謁見室やデギンの私室があり、裏手にギレンの官邸が配されている。
公王庁というのは食玩でフィギュア化したときに付いていた名称だが、富野本人は議事堂か中央官庁っぽいものと曖昧なこと言っている。
なおこの建築物はSD戦国伝にも頭虫邸として和風にリファインされて登場した。
地球連邦軍の星一号作戦の最終目標となっていたが、ア・バオア・クー最終決戦直後の終戦協定により戦火を免れる。漫画『機動戦士ガンダム ギレン暗殺計画』では、人口の減少を悟られないように自治体に無人でも明かりを灯す「灯火管制」が要請されている様子が描かれた。
漫画『機動戦士ガンダム デイアフタートゥモロー ―カイ・シデンのメモリーより―』では、宇宙世紀0105年に旧公国庁舎の向かい側に一年戦争記念館が建造されている。
漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト』の宇宙世紀0153年(ジオン共和国の自治権放棄後)では、フォント・ボーの出身地となっており、宇宙戦国時代と呼ばれる戦乱の時代に取り残された片田舎のコロニーとなっており、公王庁も「ズム特別戦争博物館」となっており、ゲルググ等が展示されている。
16年後の『機動戦士クロスボーン・ガンダムDUST』では、ガルマ・ザビ3世を名乗る独裁者に支配されている。
別名・表記ゆれ
ズム・シティ
SDガンダム外伝シリーズでは、
新約SDガンダム外伝騎士王物語で総統の尾達を従わせていた総統竜ジャークヴァイスとして登場している。
総統の尾の本体がスダ・ドアカワールドへ現れた際に創世超竜譚の時代で覇界神バロックガンの軍勢に破壊された竜の一族の聖龍城の残骸を利用し破壊された頭部をズムシティ公王庁モチーフの頭部にさせジャークヴァイスを誕生させ総統の尾配下のアンデッド達を使いブリティス王国やその他の国を攻撃したが最終決戦時に総帥ギレンの正体である屍竜王ソーラレイがカノンガンダム率いるブリティス騎士団に敗れた際に今まで敗れた総統の尾達の亡骸を取り込みジャークヴァイスとして姿を現したが神獣アークエンジェルの力でキングガンダム一世となったカノンガンダムとブリティス騎士団によって倒された。
機動戦士ガンダムTHEORIGINでは
安彦良和が再編した漫画作品である漫画作品にもズムシティは登場する。
時間も人手も不足による突貫工事で製作されたアニメ版の反省から、設定がしっかり練り直されており、やり過ぎた部分やアクの強い部分に関してはマイルドな表現に直されている。
説明不足だったズムシティの治安や住民の生活設定については、原作をベースにより一層詳しく描かれ、中途半端にSF風だった街並みも近代的な欧州の雰囲気に統一された。これでようやく例の公王庁のデザインもまともになった……と思いきや、なんとこちらは悪化しており、せいぜい5本だった角の数がとんでもない事になっている。どうしてこうなった。
好意的に解釈すれば、独裁者ザビ家の住居という性質上、シンボル性の高い異様な雰囲気をあえて残したとも思えるが……ここまで来るともうギャグにしか見えない。誰のセンスなんだオイ。