概要
アメリカ・セスナ社が製造している軽飛行機。愛称はスカイホーク。
高翼式配置、4人乗りの単発機という軽飛行機としてオーソドックスな姿をしている…というよりもはや軽飛行機の代名詞、THE・軽飛行機、空のスーパーカブである。
何しろシリーズ累計生産数は43000機以上。これもある意味米国面の一つである。
またT-41という形式名で軍用の練習機としても使われている。
機体
基本的には前作であるセスナ170の発展形。
セスナ170の主翼を金属製(セスナ170は布張り主翼)、また降着装置を前輪式にしたものと言っていい。
主翼は高翼式、キャビンは密閉式の4人乗り。
エンジンは空冷式のレシプロエンジン。最初期の機体はコンチネンタルO-300(145馬力)だったが、最新モデルではIO-360シリーズ(180-210馬力)を使用している。環境負荷の軽減を図って、ユーザーサイドでディーゼルエンジンに換装した機体もある。
航空機としては珍しく自動車と同様に頻繁にモデルチェンジがなされており(特に1960年代は毎年モデルチェンジを行っていた)非常に多岐にわたるモデルが存在している。
生産数
全シリーズ併せて累計43000機以上。これは航空機としては世界一の生産数である。
この数字がどれだけすごいのかというと。
- 西側のベストセラー戦闘機・F-4ファントム:5195機
- 東側のベストセラー戦闘機MiG-15:15000機以上
- 「空飛ぶAK-47」ことMiG-21:10000機以上
- ボーイングの大ベストセラー・B737:8335機(2014年の時点)
- THE・日本軍戦闘機、零戦:10430機
- THE・アメリカ軍戦闘機、P-51:16766機
- THE・ドイツ軍戦闘機、Bf109:33000機
- THE・イギリス軍戦闘機、スピットファイア:23000機
- イギリスの「偉大な二番手」ホーカーハリケーン:14000機
- ソ連の空飛ぶ戦車Il-2“シュツルモビク”でさえ:36000機
- セスナ172:43000機以上
・・・幾らなんても作りすぎである(褒め言葉)。
関連タグ
A-4:スカイホークつながり。