概要であります
メダロットの世界における治安維持組織。要するに警察の様な存在だが、漫画版では警察とは別の組織とされている。
メダロポリスに本部を持ち、各地に支部を設けて日々市民の安全のために活動している。
一般隊員は、語尾に『~であります』と付けて話すように教育されている。
漫画版では当初、ロボロボ団に対抗するための私設軍隊扱いだったが、後の媒体でメダロット社内の組織、あるいはメダロット社が背後で関わっている様な扱いをされている。
当初は頼れる正義の組織として主人公達から憧れていたが、ゲーム版では数々の不祥事(後述)が露になり、天領イッキを始めとする主人公側からはいまいち頼りにならないダメ組織として見られている。
しかし、いつもは間が抜けているが正義感は本物であり、いざとなれば危険を省みず市民の安全のために全力を尽くしたり、犯罪や観光客のマナーの悪さを取り締まったりなど、職務をまっとうしている。
何だかんだで、無くてはならない組織であり、事件解決に協力してくれた主人公に礼を言う事もある。
一方で漫画版とアニメ版は、犯罪を取り締まる警察・軍隊としてキッチリ職務を果たしており、ギャグ要素は皆無である。
ヒカル編であります
初代では隊長のタイヨー(漫画ではタイヨウ)を始め、ロボロボ団から市民を守る正義の組織として登場する。
この頃は頼りになるヒーローの様に描かれ、セレクトビルという自社ビルが建てられ(アガタヒカルの父親が建設に関わっている)、国際ロボトル大会でも優勝者はタイヨーとロボトルすることができる権利を得られるという破格な扱いを受けている。
また、メダル盗難対策として、セレクトメダルの配布も行っていた。
だが、その正体はロボロボ団。
つまり、今までの活躍もすべて、セレクト隊とロボロボ団の共謀によるマッチポンプであった。
正体がバレるや否やヒカルのメダル(漫画版ではメタビー)を破壊し、セレクトビルに籠城して怪電波を放ち、セレクトメダルを装填されたメダロットを暴走させた。
これが後に、【魔の十日間】と呼ばれる大事件として人々の記憶に深く刻み込まれた。
なお、すべてのセレクト隊員がロボロボ団であるわけではなく、ヒカル達が住んでいる町のセレクト隊員は狼狽えていた。
イッキ編であります
この頃から、いつものヘルメットとゴーグル姿になり、左腕にはメダロッチを内蔵したアーマーを着用している。
ロボロボ団として魔の十日間を起こしたのはセレクト隊の第一部隊であり、セレクト隊全員がロボロボ団という訳では無いことが判明する。
第一部隊の不祥事のせいで世間から白い目で見られ(特にヒカル達初代からの登場人物達はセレクト隊の事を信用していない)、イメージ回復のために尽力している。
ちなみに、イッキの父である天領ジョウゾウもセレクト隊の一員である。
ゲーム版では、隊長のアワモリが他人の手柄を自分のものにする権力主義者であり、職権濫用して妨害してきたり、手柄のために現在進行形で危機に陥っている市民を見捨てたりと横暴さを発揮する。
最初はセレクト隊を尊敬の眼差しで見ていたイッキ達も、アワモリの横暴さに幻滅し、以降はセレクト隊をまったく信用しなくなってしまった。
しかし、その自己中心的な態度に不満を抱いていたトックリ副隊長から反感を買い、アワモリに盲信していた隊員達もトックリがイッキから受け取った慌てふためくアワモリの写真によって目が覚め、アワモリはセレクト隊から追放される。
その後はトックリが隊長になり、相変わらず間が抜けているが、まともな組織になった。
漫画版では、アワモリが粗暴なもののまっとうな正義感を持つ性格になり、追放されていない。
イッキを突き飛ばす事はあっても、普通は事件現場に一般人が彷徨く方が問題なので、ゲーム版と比べればまだいい方である。
アニメ版であります
国連の治安維持部隊という物凄い設定で登場。
アニメ版では魔の十日間の設定が他の媒体と異なる事もあってか、頼りなさとは程遠く、巨大ゴッドエンペラーを始めとしたヘベレケ博士の巨大戦力にも果敢に立ち向かう。
一般的な組織でないためか、他の媒体と違い、天領家はジョウゾウがセレクト隊の一員だとは知らなかった。
メダロット魂では登場しない。存在するのかどうかについては不明。
コイシマル編であります
すすたけ村の自営団の様な存在として、ねじり鉢巻の大工さん風の隊員も登場。こちらは当番制。
たぶん初見では彼らもセレクト隊員だと気付かない人も多いと思われる。
メダロットGでは正規のセレクト隊員が登場する。最弱のザコとしてではあるが。
アズマ編であります
メダロットDSでは目立たなかったものの、メダロット7でストーリーに絡むようになった。
隊長のゲンジがメダロット嫌いである事もあり、彼の独断的な采配で運営されていた。そのあまりにも酷い体制に、ヒムロコハクは内部からセレクト隊を変えようと奮闘していた。
後にゲンジがメダロットの見方を改めて改心し、彼はメダロットDUALにて、セレクト隊を補助するための独立組織MMFを設立した。
それ以降であります
7・DUALまでとは世界観が異なり、過去作品とは繋がりがない別の世界線、もしくは時系列的に大きな隔たりがある未来の話ではないかと推測される。
メダロット8
怪盗ジル妥当のためにローレル探偵事務所と協力している。
セレクト隊から初のヒロイン候補が輩出される。
メダロット9
“財閥”に所属する組織として終盤になって漸く登場し、メダルイーターと戦う。
幹部が校長と反目し、間接的にロボロボ団を利用する等の暗躍により
メダルイーターの活性化を促すなど終盤の事件の元凶とも言える。
初代以来のロボロボ団と繋がりのあるセレクト隊でもある。
メダロットガールズミッション
セレクト防衛大付属という高校が存在する。
そこの学生2名が主人公候補(複数から選択可能)として登場する。
歴代セレクト隊では初の主人公起用となる(候補生ではあるが)。
主要人物であります
- タイヨー ミノリ ダイチ カカシ
初代のセレクト隊メンバー。正体はロボロボ団の幹部。
後に、魔の十日間はヘベレケ博士の意思に反したタイヨーの独断と判明した。
- アワモリ
ゲーム版では権力主義の悪役。漫画版では粗暴だがまっとうなお巡りさん。
- トックリ
イッキ編における、セレクト隊の良心。副隊長だがゲームでは3以降隊長となる。
- セレクトスリー
セレクト隊版スーパー戦隊。
名前とボディカラーが異なるのは気にするな。
- 天領ジョウゾウ
お馴染み、イッキの父親。
- 松風ゲンジ
アズマ編のセレクト隊隊長。ある理由で、メダロットが嫌い。
クリア後には改心した。
- ヒムロコハク
メダロット7では学生でありながらセレクト隊に所属した天才メダロッター。
- タスケ
メダロットDUALのセレクト隊隊長。
セレクト隊より人気なMMFに嫉妬している。
- オレガノ
メダロット8のセレクト隊隊長。
いかにも刑事といった風貌をしており、怪盗ジル妥当のためにローレル探偵事務所に協力を求める。
そのためかソルト達とは好意的。
- エリカ
8のセレクト隊の中でも屈指の実力者。
怪盗ジルにしてやられ、ローレル探偵事務所に頼りきりな今のセレクト隊に不満を抱いている。
ヒロイン候補。
- テンシン
メダロット9のセレクト隊隊長。立ち絵は一般隊員と変わらず。
教頭を介して外部組織を利用しメダリア採掘を促した他、WMSS重工の軍用メダロット(マケットの腕など)を外部組織に横流しした上で、その罪を全て教頭に被せた。さらに用済みとなった外部組織を捕らえに来たものの、港が小さい事を口実にメダリアを掘り尽くすまで泳がせるなど、中盤以降の不穏な流れの元凶と言える人物。
その目的はメダリア採掘によってメダルイーターの覚醒を促した上で、これを討伐するというものであり、これには彼個人の自己顕示欲とは別に、セレクト隊の上部組織である財閥の意図が関わっている。
使用メダロットであります
タンクソルジャー(鎮火と機銃掃射の装甲車両)
プロポリス(漫画版のみ)
アタックティラノ(初代セレクトレッド)
ランドブラキオ(初代セレクトブルー)
エアプテラ(初代セレクトイエロー)
ドラゴンビートル(漫画版のみ)
アサルトティラノ(二代目セレクトレッド)
アースブラキオ(二代目セレクトブルー)
スカイプテラ(二代目セレクトイエロー)
クロノフォルム(セレクト隊水中部員)
ブレイブポリス(補助役から変形して高速戦闘するパトカー)
ブレイブファイヤ(防御役から変形して症状をバラ撒く消防車)
ブレイブレスキュ(治療役から変形して重火器をブッパする救急車)
マリンブラック(すすたけ村の当番隊員が使う海坊主型の重戦車)
スピードアラート(加速性能が高い高速車両)
コバルトセッター(狙撃や連携に特化した猟犬)
ジ・エッジ(戦闘ヘリに変形する対空歩兵)
ストライクホーン(レジェンドホーンのセレクト隊カスタム)
バスターティラノ(アタックティラノのセレクト隊カスタム)
トップガンナー(高機動・超射速・高精度・紙装甲の航空機体)