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概要編集

ソニック・ザ・ヘッジホッグ3』の後半部分

後述のロックオンシステムに対応するため、メガドライブ用のカートリッジの中で特殊な形状をしている。

本作ではナックルズが本格的にプレイアブルキャラとなった。アクションが大きく異なるため、ステージの進むルートも変わる。

なお、ソニック編とナックルズ編は時系列が異なっているため、ラスボス戦がソニックと異なっている。

なお、本作単体ではセーブ機能が使えないため、セーブしながらプレイする場合は後述する完全版を遊ぶ必要がある。

国内で発売されたメガドライブ作品でのクラシックソニックは本作が最後(※)となり、クラシックソニックが使えるのは『ソニックジェネレーションズ』まで待つことになる。


(※)海外では本作の2年後に『ソニック3Dブラスト』がメガドライブで発売している。国内ではセガサターン版のみの発売。


ストーリー編集

『ソニック3』にて、Dr.エッグマンの大要塞「デスエッグ」を浮遊島の火山へと墜落させたソニック。しかし、デスエッグは完全に破壊されておらず、Dr.エッグマンの手によって復活するのは時間の問題だった。

浮遊島の奥深くにある、キノコが生い茂る森・マッシュルームヒルにたどり着いたソニックが再びデスエッグの復活を阻止すべく走り出そうとすると、ナックルが茂みに隠された扉から出ていくところを見かける。

ナックルが去った後にソニックがその扉の中へ入ると、光り輝くスペシャルリング「スーパーリング」があった。「このリングはいったい……?」とソニックが好奇心に逆らいきれずスーパーリングに触れたその瞬間、甲高い音とともに彼は見慣れない空間へと飛ばされる。

飛ばされた先にあった大広間には、厳粛な雰囲気の漂う祭壇が造られており、ソニックがその祭壇を見上げると、中央にはまさに「マスターエメラルド」ともいえる巨大なカオスエメラルドが祭られていた。

浮遊島に隠された謎、Dr.エッグマンの陰謀、そしてソニックのライバル・ナックルとの対決。ソニックの冒険はまだまだ始まったばかりなのだ。


登場キャラクター編集



ロックオンシステム編集

本作のカートリッジは他タイトルとは違い、上部に他のカートリッジを装着するための端子が存在する。つまり、カートリッジの上にカートリッジを装着することができるようになっている。

ほぼ全てのメガドライブソフトの装着が可能であり、ソフトに応じて対応したゲームを遊ぶことが可能。

移植版である『ソニックジャム』『ソニックメガコレクション』やWiiバーチャルコンソールにも実装されている。


ソニック・ザ・ヘッジホッグ2』の場合編集

同作に登場しないナックルズで走破する『ナックルズ イン ソニック2』が遊べる。ただしソニック・ザ・ヘッジホッグ2にあったVSモードは遊べなくなり、完全な1人用ゲームになっている。

壁登りをする事でソニックやテイルスでさえも届かない場所に行ける他、チェックポイントを通過した時点で獲得していたリングの枚数が記録されており、ミスをしてチェックポイントに戻された時のリングは0にならなくなった。

スペシャルステージのクリア条件も簡単になっており、すぐにカオスエメラルドを7つとも集めたりする事ができる。ただしジャンプ力が低いために、各所のボス戦には多少苦戦することになる。

Switch版『ソニック2』や2013年配信のモバイル版『ソニック2』、『ソニックオリジンズ』収録版ではプレイアブルキャラクターにナックルズが追加される形で実装されている。


ソニック・ザ・ヘッジホッグ3』の場合編集

完全版の『ソニック・ザ・ヘッジホッグ3&ナックルズ』を遊ぶことができる。

『ソニック3』と本作を続けてプレイできるのはもちろん、『ソニック3』のステージでナックルズを、『&ナックルズ』のステージでテイルスを使うことができるようになる。

また『ソニック3』のセーブ機能により、『&ナックルズ』のステージもセーブ可能になり、セーブデータは8つに増加される。

なお、無敵やACT1ボス等の一部のサウンドは『&ナックルズ』のものに変更される。


完全版オリジナルの要素として、『&ナックルズ』のステージに入ると虹色のスペシャルリングが出現するようになり、それに入るとマスターエメラルドの神殿にワープされ、そこでスーパーエメラルドを入手するためのスペシャルステージで遊ぶことができる。すべて揃えるとソニックはハイパーソニック、テイルスはスーパーテイルス、ナックルズはハイパーナックルズに変身できる。但し、一度虹色リングに入ってしまうとカオスエメラルドは没収されてしまいスーパーエメラルドを揃えるまでは変身できなくなるので注意。

なお、カオスエメラルドを全て集めていない場合は引き続き金色のリングが出現し『ソニック3』のスペシャルステージに入るが、マッシュルームヒルゾーンの最初に登場するものだけは演出の都合か集めていなくても虹色になる。


ソニック・ザ・ヘッジホッグ』・その他のソフトの場合編集

説明書では「『ソニック・ザ・ヘッジホッグ2』『ソニック・ザ・ヘッジホッグ3』以外のタイトルとの接続は故障の原因となりますので絶対に行わないでください」と注意書きされているのだが、これは真っ赤な噓。

『ソニック1』・その他のメガドライブソフトをロックオンすると、『ソニック3』と本作のスペシャルステージである『ブルースフィア』を遊ぶことができる。

Wiiバーチャルコンソールでの配信以降はしばらくリメイクされなかったが、『ソニックオリジンズ』で久しぶりに収録された。


『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』編集

『ソニック1』を接続すると、収録されている1億通り以上のステージを遊ぶことができる。

普通にクリアした場合は次のステージへ1つ進むが、リングを全部取った状態(パーフェクト)でクリアするとステージを10個飛ばすことが可能である。クリア時に表示される12桁の数字のパスワードをメモをして、ゲーム開始時に前回クリアした時のパスワードを入力すれば続きから始めることができる。

ゲーム開始時にボタンを押すと色が変わることがあるが、これはキャラクターの選択である。青はソニックで赤はナックルズになっており、どちらも能力は同じである(テイルスは使えない)。


その他のソフト編集

タイトル画面の色が異なっており、差し込んだカートリッジに応じたステージを1つだけ遊ぶことができる。パスワードの入力はできないが、パーフェクトクリア時にそのステージのパスワードが表示され、上述の『ソニック1』ロックオン時にこのパスワードを入力することで、同じステージがプレイ可能である。


ステージ構成編集

前作の『3』と同じくACTごとに曲が変わり、ほとんどはACT1はエッグマンが造った中ボスロボット、ACT2はエッグマン本人とのバトルとなっているが、ヒドゥンパレスゾーンはナックルズ、スカイサンクチュアリーゾーンでは中ボスも含めメカソニックと一部例外もある。

なお、今作では水中を進む箇所が皆無なため、『3』では大いに役立ったアクアバリアの影が薄くなっている。その一方で、フレイムおよびサンダーバリアの活躍の場が増えた。


  • マッシュルームヒルゾーン

キノコが蔓延する丘陵地帯で、前作と同様の肩慣らしステージ。ただし、前作からの繋がりを意識しているため変則的なギミックが多めで、難易度は少し高い。

ACT1は緑が生い茂って夏のような雰囲気だが、ACT2ではエッグマンの装置により季節が進み、紅葉化した秋のような雰囲気になる。

ソニック・ザ・ヘッジホッグ3』をロックオンしてプレイした場合、ソニック編のステージ開始位置が変わり、上述のストーリーと同じ、ナックルズが茂みにある扉から出てくるムービー演出が挿入される。

ソニックジェネレーションズ青の冒険』にて再登場する。


  • フライングバッテリーゾーン

飛来してきたエッグマンの空中要塞に侵入していく。

ACT1は直線、ループ、カタパルトなどスピードを出せる構造が多い。一部は仕掛けの作動スイッチの役割を果たす火炎放射装置などもある。

ACT2はトラップの傾向が変化し、回転する螺旋スロープや網チューブ、一定時間で上昇・下降を繰り返す電磁鉄球や足場など、慎重な動きを強いるギミックが増加する。

ソニックマニア』にて再登場する。


  • サンドポリスゾーン

ACT1は砂漠の都市に飛び込んでいく。比較的広大なエリアが多く、曲線的なスロープが多数存在する。

ACT2では照明が落ちるとヒュードロが襲来するピラミッドの内部に潜り込む。

前作のアイスキャップを彷彿とさせる無限ループ場所があったり一定時間だけ開く扉などが多数存在し、刻一刻と状況が不利になる中で、全体的に激しい敵の攻撃やトラップをくぐり抜ける必要があり、タイムアップに気を付けながら攻略する必要がある。


  • ラバーリーフゾーン

溶岩が流れる鉱脈の中へと侵入していく。

溶岩に触れるとダメージを受けるので慎重に進む必要があるが、フレイムバリアを持っていればこの溶岩のダメージを完全に無効化することができ、難易度を大幅に下げられる。

ACT1のボス突破後、溶岩が冷え固まることによりその様相を一変させ、ACT2では神秘的な雰囲気の漂う水晶洞窟に進入していく。

ソニック&テイルスとナックルズでACT2のゴール地点が異なり、ソニック&テイルスではナックルズにより転落させられたところで墜落したデスエッグの再発進に遭遇し、溶岩流上にてエッグマンとの対決。対決後は再び溶岩が冷え固まりヒドゥンパレスゾーンに向かう。一方でナックルズではボスに遭遇せず、そのままヒドゥンパレスゾーンへ入る。

ソニックマニア』でも再登場。


  • ヒドゥンパレスゾーン

ラバーリーフゾーンの洞窟の最深部にあり、マスターエメラルドやスーパーエメラルドが安置されている神殿。非常に短く、敵もナックルズ以外には全く存在しないが、ストーリーの鍵を握る重要なゾーンとなっている。

ソニックマニア』ではラバーリーフゾーンに組み込まれる形で再登場しており、ナックルズでこのエリアに入った場合、本作のことを思い出す描写がある。

なお、前々作である『ソニック・ザ・ヘッジホッグ2』の没ステージに同名のステージがあるが、本作とは無関係。


  • スカイサンクチュアリーゾーン

エンジェルアイランドの上空に浮かぶ神殿でマスターエメラルドの守護者であるナックルズですら入ることを禁じられている場所。ソニックとテイルスはナックルズの案内の元、デスエッグを追いかけるため、この神殿の転送装置を辿っていくことになる。空中であるが、足場がなくても上昇気流がある場所が多く、転落の危険性は少なくなっている。道中でソニックの迎撃のためにデスエッグから複数出撃したエッグロボがザコ敵として登場。更にメカソニックがエッグモービルにて二度勝負を仕掛けてきた上、最上部で本人自身が決戦を挑んでくる。

ナックルズでプレイすると、浮遊するエンジェルアイランドを背景に、復活したメカソニックとの最終決戦となる。

ソニックジェネレーションズ白の時空』にて再登場しており、原典と同様にデスエッグも背景として登場している。


  • デスエッグゾーン

『ソニック2』の時とは違って非常に広大なステージ。

電撃トラップが多く存在するためサンダーバリアがあれば有利に進める。

ACT1では右方向に重力がかかるエンジンらしき機構を突破する場所があり、ACT2でも重力反転トラップを利用して突破するシーンなど、技巧に満ちた物が多い。

テイルスおよび全エメラルド未回収のソニックの場合、ここが最終ステージとなり、ACT2のボスを撃破するとエンディングとなる。

ストーリー進行上、ナックルズではこのゾーンに進むことはできない(裏技のアクトセレクトを使用すれば行けないこともないが、ACT1のボスであるレッドアイに攻撃が届かないため詰む)。


  • ザ・ドゥームズデイゾーン

ソニックでスーパーエメラルド(またはカオスエメラルド)を全て取得してデスエッグゾーンをクリアすると突入する隠された真の最終ステージ。マスターエメラルドを持って逃亡を図るエッグマンとの最終決戦。

ハイパーソニックまたはスーパーソニックの専用ステージであるため、エメラルドを揃えないとこのステージに入ることはできない。また、ハイパー/スーパーソニックは無敵なのでダメージは受けないが、時間経過とともにリングを消費し0になると解除されてミスになってしまうため、残りリング数に気を付けながら攻略する必要がある。


裏技のアクトセレクトを使用すればテイルス・ナックルズでも行けるが、キャラのグラフィックがバグって表示される。



関連動画編集

当時のCM編集

単体でのプレイ編集

ソニックの場合

ナックルズの場合

『3&ナックルズ』編集

ソニックの場合

ナックルズの場合

『ナックルズ イン ソニック2』編集

『ブルースフィア』編集


関連イラスト編集

To the Death Egg


余談編集

  • 本作と次回作『カオティクス』を以て、クラシックソニックの2Dアクションゲームは一旦幕を閉じ、セガハードの最終ハードドリームキャストからモダンソニックを中心とする3Dアクション主体のゲームへと移行することになる。
  • マスターエメラルドはモダンソニックになって以降も登場はしていたがスーパーエメラルドに関しては本作きりで以降ソニックがハイパー化することはなくなった(ナックルズも同じようにハイパー化していたが、以降の作品ではなれないという設定になった)。
  • 前編後編含めて本作のソニックのドットは過去作と比べて配色が濃くなっている。このソニックは以降使われることなく、原点回帰の『ソニックマニア』でも、『2』以降に近いものを採用している。

関連タグ編集

ソニック・ザ・ヘッジホッグ3:前作。本作と合体することで完成品になる。

カオティクス:次回作。スーパー32Xで発売。

Gソニック:ゲームギアで発売されたソニックとナックルズを選んでプレイする作品。

ソニック・ザ・ヘッジホッグ4:ナンバリングタイトルでは直接的続編。なお、こちらはモダンソニック作品。

ソニックマニア:本作及びカオティクス以来となるクラシックソニックの作品。本作出典のステージが一部登場している。

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