【CAUTION】以下の内容の中に、『フルメタル・パニック!』シリーズのネタバレに触れる記述がある可能性があります。
プロフィール
性別:女性
年齢:不明(死亡時18歳)
CV:ゆきのさつき(戦うフー・デアーズ・ウィンズ)
デザイン:四季童子
概要
ソ連の秘密都市「ヤムスク11」の地下施設のTAROSに思念を残していた少女。
18年前に行われたオムニ・スフィアの実験の被験者であり、ウィスパード誕生のきっかけとなった存在で、ウィスパード達に「ささやき」を与えていた「ウィスパリング」の正体である。
ソフィアの狙いは歴史の改変による自らの生存と幸福であり、これに先駆け千鳥かなめの存在に成り代わることを目論み、「ささやき」を通して彼女の意識を支配した。
ただし、ソフィアがかなめを乗っ取った際、自分の記憶がかなめの記憶に上書きされたことから「自分は千鳥かなめである」と思い込んでしまい、自分がソフィアであることを忘れてしまうというトラブルが発生する。
それでも自分が歴史改変を行わなくてはならないという使命感は持ち続けており、「千鳥かなめ」の記憶と人格を持った上でレナード・テスタロッサと共に世界の修正を行おうとする。
かなめの中にソフィアの人格があることが判明するのは最終巻「ずっと、スタンド・バイ・ミー」になってから。
それまでは周囲の人物からは「かなめがウィスパードとして覚醒したことで、同じウィスパードであるレナードの思想に共鳴してしまった」と思われていた(レナード本人もそう思っていた)。
読者に対しても真相は最終巻まで明かされなかった。
何者かがかなめに成り代わっていることに気づいたのは、今までかなめのことを見続けていた相良宗介である。
メリダ島にて完成したTARTAROSを使おうとしたところで、外殻部にたった一発だけ命中した弾丸による若干のノイズで「ソフィアの思い描く世界」に響いてきた宗介の罵倒によってかなめの本来の人格が覚醒。
最終的にソフィアの自我は、あくまでも「今の歴史」を肯定するかなめの自我に押し負けて主導権を喪失。
しかし、ソフィアの人格は消えておらず、かなめの中で今の時代と彼女自身を見守っている。
戦うフー・デアーズ・ウィンズ
マルチエンディングが採用されている本作では、アニメ版のグラフィックで登場。
原作通り、かなめの精神を乗っ取りレナードと共に世界を修正しようとする。
しかし、ifルートにおける最終決戦ではかなめだけでなく、宗介を思うウィスパードの少女達の力を受けた宗介が駆るレーバテインがレナードが駆るベリアルのトドメの一撃を防ぐという予想外の事態に驚愕。
そしてかなめに、
かなめ「あなたの時代はとっくの昔に終わったの。消えなさい、ソフィア!」
と断言されたソフィアは、完全に消滅するという原作以上に悲惨な末路を辿った。
スパロボでは
第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇で初登場。
原作キャラデザインの四季童子氏がグラフィックを描き下ろしている。
原作通り、かなめの精神を乗っ取りレナードと共に暗躍するが、最期は完全消滅させられる。
スーパーロボット大戦Vでも原作同様の行動を行ったが、真性の外道を目の当たりにしたことで自身の行動に恐怖感を覚えて最終的にかなめと和解。
「ごめん、かなめ…。あなたの体を奪って…あの男を…エンブリヲを見ていたら、自分のやっている事が怖くなった…。だから…お願い…彼を…レナードを救ってあげて…」
レナードの救済を願って自ら消滅した……。
その後、レナードはエンブリヲと同士討ちになり死亡するが、彼もエンブリヲの醜悪な人間性を目の当たりにしたことで改心、最期はかなめやテッサに悲しまれながら逝くという、少なくとも救われた結末を迎えることになった。