概要
2016年に命名されたカルカロドントサウルス科の獣脚類。近縁種のマプサウルスやメラクセスと同じく、アルゼンチンの白亜紀後期初頭の地層・フインクル層から産出している。
属名は「雄牛の狩人」を意味するが、これはカルノタウルス程顕著ではないが眼窩の上が角のように発達していたことに加え、発掘地が牧場だったことに由来する(種小名ビオランティも牧場主のビオランテ氏への献名)。
2024年に発見された新標本を基に推定すると、全長約11m・体重約5.7tに達したとされ、フインクル層産のカルカロドントサウルス科では最も重かった。
その巨体とは裏腹に、前足の長さの比率はカルノサウルス類で最小とされている。