記事タイトルのキャラクターに関するイラストの投稿及び鑑賞は高畑・T・タカミチの参照を推奨する。
概要
男性。年齢は30、40代ほどに見える。
麻帆良学園中等部2年A組の元担任教師。スーツと眼鏡を着用し、無精髭を生やしている。
初登場は第一話。主人公ネギ・スプリングフィールドの友人として彼を迎える、穏やかな壮年教師として登場。
ネギとは彼の来日以前から友人関係にあり、彼に戦い方を教えた事もあった。
学園広域指導員。中等部における担当科目はネギと同じ英語だった。
麻帆良学園の魔法使い達の1人。魔法先生。
出番は少なく、A組の担任をネギに任せてからは稀にしか登場しない。
しかし単行本10、11巻から以降、学園祭篇において頻繁に登場。麻帆良武道会でネギと白熱の試合を演じ、敗退。試合後に超鈴音の調査・捜索に入り、一度は捕縛されるも無事脱出。
神楽坂明日菜とのデートでは彼女に告白を受けるが、その気持ちに感謝しながらも交際を断った。
超の計画が成就した未来線では、彼女をあと一歩の所まで追い詰めるも敗北。地下に監禁されたネギと対話し、超の革命を議論。
ネギを救出に来た明日菜達一行の前に立ちはだかるも、彼女等に道を譲った。
学園祭篇終盤では、未来技術装備の超に対し奮戦。その戦闘力に称賛を贈られるも、彼女の革命への助力を提案され僅かに動揺。B·C·T·Lによって3時間先へと飛ばされた。
以降はオスティア篇終盤まで実質的な登場は無かったものの、明日菜の過去の記憶、回想に登場した。
ネギ一行が遭遇したゲートポート事件の後、微かに魔法世界との繋がりを保っていたゲートポートを通り、龍宮真名と共にメガロメセンブリアへ到着。
舞踏会ではネギに仲間入りを迫るクルト・ゲーデルの前に現れ、彼に無音拳を見舞った上ネギ達を逃がし、彼と殴り合いの大喧嘩となったらしい。
決戦では造物主の掟により召喚された悪魔の影や大型傀儡悪魔に対し奮戦。絶望的な戦力差の中、圧倒的な戦闘力を魅せる。ネギ一行の救出に向かおうとした際、クルトから「君1人が抜けただけで戦線が瓦解する」と止められたほど。
墓守人の宮殿ではアルビレオの召喚に応じ、クルトと共に参戦。ネギ達の助太刀に入った。
人物
静かで渋い雰囲気が漂う、ダンディーな男性。碧眼で、白もしくは金色の髪を上げている。全体的に穏やかな人物で、滅多に激昂しない。
愛煙家で、タバコの銘柄はマールボロ。
温和な人格ながら、学園広域指導員として「死の眼鏡(デス・メガネ)」「笑う死神」などと異名を持ち、不良達から畏れられている。
逆に、この魔法先生としての面を除けば、他登場人物と比べるまでもないほどの普通な人格の持ち主。
アニメ2期「ネギま!?」ではモツやシチミらのツッコミ担当である一方で、ラーメンを食べているシーンがやたらと多く、後半ではラーメン好きがエスカレートして、学園内に自らの店「ラーメンたかみち」まで出店する。
アニメ2期のコミカライズ『ネギま!?neo』では幼少時のアスナからロリコン疑惑をかけられるなど、原作とは別ベクトルで苦労人である。
麻帆良学園の教師及び魔法先生として
学園長を除けば麻帆良最強と目されており、実質上のNo,2。学園長の部下。
中等部の担任教師だった頃から出張が多く、ネギ赴任後は英語科担当と担任を任せている。
エヴァンジェリン・A・K・マクダウェルとは親交があり、気兼ね無く話せる数少ない人物。
ネギについては友人として対等に接し、彼の健やかな成長を見守っているが、ネギの父親の関係で彼を特別視している節も見られる。
魔法使いとして
分類として魔法使いであるが、彼は厳密には魔法使いではない。
魔法使いとしての必須技能たる呪文詠唱が出来ない、という先天的特異な体質である事が原因。
魔法世界では超有名人で、しばしば雑誌の表紙を飾る事も。魔法使いの団体組織『悠久の風 AAA(Austro-africus-Aeternalls)』に所属している。
危険な仕事を自ら進んで請け負い、世界中を飛び回っている(出張多重の理由)。
悪の組織を単独で壊滅させたという話もあり、魔法界では多大な評価を受けている。
戦闘力格付け認定 AA+。
能力
魔力や気を使用・併用した体術を主体とする戦闘技術を持つ。気を使用した格闘術の達人で、アッパー一発で落差100mの滝を真っ二つにぶち割る事が可能。
無音拳(居合い拳)
学園祭篇、麻帆良武道会において使用された彼の固有体術。
ポケットを刀の鞘に見立て、常人には目視出来ないほどの速度で拳を抜き放つ、刀の居合い抜きならぬ拳の居合抜き(但し豪徳寺による予想解説)。
実際は、魔力によって拳速を極限にまで高め、拳圧を生じさせる超速拳である。
放たれるのが気弾ではなく純粋な拳圧である上に、彼自身の鍛え上げられた技術による技の静けさによって、その察知は困難を極める。
射程は中・遠距離に限る。拳圧を生じさせる際に要する初速を得る為、彼我の距離が1~2mは離れていなければならない。
咸卦法
相反し合う要素『魔力』と『気』を合成・融合し、身の内と外に纏う事で莫大なエネルギーと強大な力を得る技法。
肉体強化、物理・魔法防御、加速、鼓舞、耐熱、耐寒、耐毒その他諸々の効果を得る万能性を誇る。
究極技法(アルテマ・アート)、シュンタクシス・アンティケイメノイン(気と魔力の合一)とも呼称され、エヴァンジェリンやネギの使用する闇の魔法(マギア・エレベア)と並ぶ超高難易度の技法である。
派生技
上記の技法を併用する事によって、無音拳は通常の比にならない威力を発揮する。ネギとの試合における初撃では直径数mの大穴を穿ったが、その威力は本気ではないらしい。
豪殺居合い拳(ごうさついあいけん)
感卦法により強化された無音拳。技名自体は「居合い拳」となっている。
威力は凄まじく、「大砲の着弾」と形容された。
通常の無音拳よりも隙が大きく、予備動作が丸見え(犬上小太郎の分析)だが、通常の無音拳と併用する事でその弱点も消える。
もっとも、これらの弱点の視認が可能であった事が彼が本気ではなかった故である可能性も大いにある。
七条大槍無音拳(しちじょうたいそうむおんけん)
ガトウ・カグラ・ヴァンデンバーグ直伝。決戦において使用された。
感卦法によって強化された無音拳の拳圧に気弾を乗せて放つ大技。ぶっちゃけて言えば極太レーザー。
味方艦隊に接近する巨大な傀儡悪魔を一瞬で殲滅せしめるほどの威力。
千条閃鏃無音拳(せんじょうせんぞくむおんけん)
超速且つ一瞬で放たれる無音拳の弾幕。決戦において使用された。
味方艦隊に接近した悪魔の影2000体を一瞬にして葬った。
関連項目
神楽坂明日菜 アスナ・ウェスペリーナ・テオタナシア・エンテオフュシア
瀬田記康・・・作者の前作における、似たポジションの人物。タカミチとは『メインヒロインから好意を寄せられている』という共通点がある。
以下、ネタバレ注意。
出自及び少年時代
かつてメガロメセンブリア捜査官だったガトウ・カグラ・ヴァンデンバーグに拾われ、後、彼と共に『紅き翼(アラ・ルブラ)』に同行、正式にメンバーとして参加している。No,7。
その詳細は謎に包まれているが『タカミチ少年探偵団』なるものがあったらしい。
ガトウと共に情報収集などの裏方仕事をやっており、ナギ達をサポートした。
アリカ王女処刑執行事件では、事後に元老院の悪行に憤慨するクルトを諫め、ナギ達の正しさを証明するのは自分達の仕事だ、と語っている。
青年時代
お尋ね者であるものの『紅き翼』のメンバーとしてナギ一行に同行していた。
ガトウに師事しており、彼を師匠と呼ぶ。
後に、ナギ達が救出した黄昏の姫巫女アスナ姫をガトウより託され、共に日本は麻帆良学園へと向かっている。
麻帆良学園の近衛学園長の庇護下に入り、エヴァンジェリンの所有する魔法球内での修行完成を機に、魔法団体組織『AAA』に復帰している。
愛される資格
作中、彼は3年A組生徒の神楽坂明日菜から、恋慕の情を抱かれている。
学園祭篇では遂に、彼女からの慕情の告白を受ける。しかし、彼は感謝の気持ちを伝えながらも交際を断っている。
また、その理由を含めた明日菜との会話の内容は、未だに明らかになっていない。
このシーンの後、彼の前に現れたかつての「紅き翼」のメンバーNo,3である、アルビレオ・イマとの会話では、明日菜に好意を抱かれる事は“大層な逆玉”だと言われたが、彼はこう返した。
「──────僕に・・・・人に愛される資格は、ありませんよ」
彼の心中については読者ごとに捉え方が違うだろう。今後の設定情報の開示が待たれる。
また、原作最終巻の明日菜の卒業式では、彼女の口からタカミチがコズモ・エンテレケイア残党掃討作戦に参加していたなどの経緯が語られており、それもまたタカミチの人格・考え方の1つの形成理由であると考えられる。