概要
明治中期に創設され、幼等部から大学部までのあらゆる学術機関が集まってできた学園都市。埼玉県麻帆良市に存在する。
一帯には各学校が複数ずつ存在し、大学部の研究所なども同じ敷地内にあるため、敷地面積はとても広い。そのため、学園内をブラブラと散歩する部「さんぽ部」というものがあり、年度初めには迷子が出るとのこと。
多くの生徒が在籍していることもあり、毎朝の通学ラッシュは鉄道・道路ともに大混雑を極め、たくさんの生徒たちが駆け足で登校しているシーンは朝の名物である。
元々魔法使い達によって建設されたと考えられており、世界樹の根本にあった謎の装置を始め魔法に関連する遺跡が散逸している。現在も学園長、近衛近右衛門を始め多くの魔法使いが教師・生徒として在籍し、修行や学園の治安維持に従事している。
学園内には学園外の常識では考えられないほど極めて超常的な特殊能力や特殊技術を備えた人材・組織が氾濫しており、しばしばそれらが様々なトラブルや事件等を起こしている。しかし、それが市民の目に触れることはあっても、そのことについて深く気にする人は少ないようで、そういったニュースによる騒ぎなどはほとんど起こっていない。専門の対策機関があるため、学園内の異常さが外部に漏れることも少ないらしく、情報管理に限って言えば陸の孤島といった様相を呈している。
さらに、学園都市内には独自メディア(麻帆良スポーツ、Mahoo!)も存在している。
学園行事には、学園全体で行われる麻帆良祭があり、入場者数は約40万人といわれている。
この学園祭では各部活の発表をはじめ、仮装パレード、鳥人間コンテスト、空戦ショー、格闘大会・ウルティマホラなどが開催される。
規律がゆるいので、クラブを掛け持ちしている生徒が多い。
進級しても教室やクラス替えはしない模様。
関連している学校には、麻帆良学園聖ウルスラ女子高等学校、麻帆良大学、麻帆良工科大学、
麻帆良芸大附属中学校、麻帆良国際大学附属高等学校といった学校がある。
モデルとなったのは、首都大学東京南大沢キャンパスと一橋大学だといわれているが、部分的には世界各国の名所・史跡や、東京郊外の建物(深谷駅)などもモデルにされている。
『UQ HOLDER!』では
続編であるUQ HOLDER!(「ネギま!」とはパラレルワールド)では、麻帆良市が 天之御柱市に吸収・合併されたためか、「天之御柱学園都市」に改名されている。
こちらの世界は、多くの国が財政難で国家予算も払底しているというディストピアな情勢であるため教育現場でもその影響が色濃く出ており、生徒は魔法を使えて各企業団体から才能を投資されている「一等生徒」と、 魔法を使えず社会的地位も低い「二等生徒」に分断されている(※)。
そのため、一等生徒が高慢なエリート意識を振りかざすというスクールカースト問題が表面化し、それが原因によるいじめなどを苦にして、自殺者が多数出てしまっている。
さらには一等生徒の一部が社会的地位が無い学園外のホームレスに対して、魔法アプリを使ったゲーム感覚での暴行を加えるというゲスなことをやらかしている。
一等生徒の中には、二等生徒を殺害した者もいるというのだから始末に負えない。
このような問題に対しては、スポンサーである企業団体から投資を打ち切られることを恐れてか、 生徒の親達も学園も警察もグルになって隠蔽して、対策を取ることは一切しないため、ますますブラック校化に拍車をかけてしまっている。
現在、麻帆良学園OGのある人物が理事長代理の座に就いているが、母校の今の状況を見て見ぬふりをしているのかどうかは不明。
ネギやナギ、近右衛門学園長、そして明日菜達は絶対こんな未来を望んじゃいないハズ。
※『ネギま!』シリーズにおける魔法はよほどの大魔力を要するものや特殊な体質・能力が関わるものでない限り、適切な指導と訓練である程度は習得可能なので、そもそも差別すること自体がおかしい話である。
その他
ネギま本篇での麻帆良学園は、『ラブひな』の舞台となったひなた荘と同様に「みんな仲がよくて嫌なことがあまり起きない」場所として描かれているが、先述の通り『UQ HOLDER!』での麻帆良学園はここも真っ青なブラック校と化している。
メタ的に言えば、『UQ HOLDER!』自体がダーク寄りのストーリーのため、このような措置にせざるを得なかったと思われる。
関連タグ
天ノ川学園高校…同じく自由な校風で個性的な生徒・教員が多いが、その実、極端なスクールカーストや、身勝手な生徒によるトラブルも少なくない等のブラック校としての一面もある巨大な学園。