概要
2023年20号から連載。彌(わたり)による漫画作品。
あらすじ
タタリは一匹の野良猫だ。 タケルとユキの兄妹の世話になっている。 ボロアパートで彼らは貧しくも幸せな日々を送っていた。 あの日まではーーーー
登場キャラクター
主要人物
- タタリ
本作の主人公。一見するとただの野良猫だが、その正体は1000年前の京の都にて“大妖怪”と恐れられた化け猫。暴れ過ぎたために陰陽師達に封印されてしまい、1000年かけてようやく封印を自力で解いて出てこれた。しかしその頃には封印の影響で弱体化してしまっており、野良犬に襲われ殺されそうになっていた所を小学生だったタケルに助けられ(“タタリ”という名前は、封印されていた祠に貼られていた札の文字が由来)、7年間彼とその妹のユキと共に過ごしてきた。その様な経緯から、タケルとユキの事は非常に大切に思っている。
『怨嗟の血を啜り人に化ける』、すなわち対象の血を取り込む事で遺伝子レベルでその血の持ち主に化け、文字通り「成り代わる」事が出来る能力を持ち、マフィアが差し向けた殺し屋に殺されてしまったタケルに化けて彼に成り代わり、マフィアの継承戦へと身を投じる。
敵対こそしているものの、悪党ではない傭兵集団を嬉々として虐殺するなど本性こそ残酷なものであるが、タケルの守りたかったものを守るため必死で善人のエミュレートをするなど、どうしようも無い悪性でもない(晴華はそんなタタリを、「白にも黒にもなれない」と評している)。
- 成川 武(なりかわ たける)
私立聖泉高校の1年A組に通う少年。年齢は16歳、魚座のA型。貧しい母子家庭に生まれ、亡き母の由美からはネグレクトを受けて育ち、学校では貧乏をネタにイジメられ続け、唯一の肉親のユキには難病が見付かってしまう。しかし、その様な過酷な環境に置かれてもなお優しさを失う事なく、常に自分よりも他人を優先する性格の持ち主であり、かつて助けたタタリとは強い絆で結ばれている。
父親を知らずに育ったが、実は中国の裏社会を牛耳っているマフィアのボス、ガランド・ルーの息子の1人。それ故に遺産の取り分を狙う兄弟の1人に殺し屋を差し向けられ、殺害されてしまった(彼の遺体はタタリによって人知れず埋葬され、ユキにはタケルに成り代わったタタリの口から「タタリは車に撥ねられて亡くなった」と話している)。しかし時折、タタリにしか見えない幽霊の様な状態で現れ彼を嗜めるなど、タタリのブレーキ役を担っている。
- 成川 幸(なりかわ ゆき)
タケルの異父妹。小学生。身体に先天性の疾患を持ち、内臓の幾つかは成人するまでもたないと診断されている(なお、父親が違うためかタケルの臓器は適合しなかった)。
面倒を見ようともしなかった母親に代わり、タケルとタタリに育てられてきた。『幸』という名前は、「誰よりも幸せでありますように」という願いを込めてタケルとタタリに名付けられたもの。
性格は負けん気が強い様で、特に最近は反抗期気味なのかタケル(タタリ)に対しても口が悪い。しかし本音では兄の事を心から好いており、「何もいらないから自分の寿命が尽きるまでそばにいて欲しい」と思っている程。
ちなみにタケルの妹ではあるが、前述の通り父親が異なるため、継承戦とは無関係である。
学校関係者
- 河野 耕平(かわの こうへい)
タケルのクラスメート。普段はお調子者の面が目立つが、根は友達思いの優しい性格。実家は寿司屋を営んでいる。
以前はイジメられても反撃すらせず、気にしていない風を装うタケルを快く思っていなかったが、タケルに成り代わったタタリが反抗する姿を見て「反撃はいつでも出来たのに、それをしなかった成川は誰よりも優しい奴なんだと思った」、「手を出さないで耐え忍ぶのは実は凄い事なんじゃないのか」と考えを改め、以降はタケル(タタリ)の友人となった。
- 鬼塚(おにづか)
タケルのクラスメートで出身中も同じ。仲間と共にタケルをイジメている。教師も手に負えない札付きの不良なのに加え、つるんでいる内の1人に資産家の令嬢がいるというのもあり、クラスどころか学校側から腫れ物扱いされている。
タケルに成り代わったタタリからの思わぬ反撃に激昂し、財布の盗難の濡れ衣をタケル(タタリ)に着せようとするが、それも事前に察知していたタタリの策略により失敗、それどころか自作自演の動かぬ証拠をクラス中に拡散されてしまう。しかし、追い詰められた後も性懲りもなくタケル(タタリ)を袋叩きにしようと彼を屋上に呼び出すが、仲間共々あっさり返り討ちにされた。一応現在はクラスに復帰してはいるが、タケル(タタリ)に強い恐怖心を抱く様になった模様。
- 双葉(ふたば)
鬼塚達のグループとつるんでいる女子生徒。その鬼塚達の悪名と、資産家の令嬢である自身の立場を利用して好き放題しているという、虎の威を借る狐を体現したかの様な少女。しかしその背景には、幼い頃に受けた家が資産家である事への嫉妬が原因のイジメが関係しており、ガラの悪い連中とつるんでいたのも自衛の一種であった。
鬼塚達がタタリに返り討ちにされた後に、老朽化していた屋上のフェンスから転落してしまうが、「虐げられようが逢って間もなかろうが、目の前で死にかけている奴がいたら救(たす)けるのが『タケル』という男だ」と思い直したタタリによって、間一髪の所を助けられた。
- 担任
1年A組の担任を務める中年の男性教師。本名は不明。耕平からは「デコメガネ」と呼ばれている。
鬼塚達のタケルに対する仕打ちを見て見ぬふりをし続け、財布の盗難騒ぎの際はタケル(タタリ)の仕業だと言い張る鬼塚達の嘘をあっさり信じる(しかもその際、「これだから貧乏人は…」と漏らしていた)など、教師にあるまじき人物。
- 速水 葵(はやみ あおい)
タケルの同級生の女子。校内では陸上部の期待のエースとして知られ、中学の頃は女子の部どころか男子の部の記録すら塗り替えたらしい。
タケルとは同じ小学校の出身かつ元クラスメートで、容姿端麗な現在とは異なり、当事は太っていて小柄な体型をしていたため、主に男子からイジメられていた。その頃のトラウマなのか今でも同年代の男子に対する恐怖心が拭えないでいるが、唯一自分をいじめっ子から庇ってくれたタケルには好意を抱き続けている。
当人に自覚は無いが、実は2つの別人格を内包する多重人格者。
- チー子
陸上部の顧問。本名は不明。かなりの自由人。特技はカポエイラ。
- 速水 緑郎(はやみ ろくろう)
アオイの別人格の1人で、アオイからは「兄」だと認識されている。かなりガラが悪く凶暴な性格。彼が表層に出て来るとアオイの髪がほどけ、ウェーブがかかった様な髪型となる。超人的な身体能力を持ち、作中ではマフィアや妖怪すらも軽く捻り潰す、コンクリートの壁を難なく破壊するといった規格外ぶりを見せている。
「妹に手を出す奴は誰であろうと殺す」と決めており、タケル(タタリ)に対しても殺意を抱いているが、その原点はアオイが幼い頃に複数の男子から性的暴行を受けそうになったのがきっかけで生まれ出たという経緯を持つため。しかし決して粗暴なだけの人物ではなく、アオイを助けたライデインのピンチを救うなど、義理堅い一面も見られる。
- 速水 赫音(はやみ あかね)
アオイの別人格の1人で、アオイからは「同じ学校に通う友人」だと認識されている。かなり明るく陽気な性格。緑郎とは異なり、元来の内気さ故になかなかタケルにアタック出来ないアオイを応援している。彼女が表層に出て来るとアホ毛が生える。
本人曰く「アオイが潰れないためのストレスの捌け口として生まれた」との事で、アオイにストレスを溜めさせないための記憶の改竄及び、トラウマの消去を役割としている。「好きな人が死んでしまう方がストレスになるから」という理由も加わり、タケル(タタリ)を殺そうとした緑郎の人格を押さえ込む事で阻止するなど、タケル(タタリ)に対しては好意的。
陰陽師
- 安倍 晴華(あべの はるか)
A組に転校してきた転校生の少年。陰陽師の末裔で、元はタタリ達の住む桜間ヶ市で頻発する猟奇事件の調査のために派遣されてきた。
歴代の陰陽師の中でも群を抜いた戦闘能力を持つ天才と名高く、『五十陰(ごじゅうおん)』と呼ばれる陰陽師達の筆頭。様々な効果を持つ札や神酒を使う他、タタリの様な遺伝子レベルで他者に化けられる妖怪すらも見抜ける特殊な『目』と、肉体強化の効果を持つ『呪紋』で常人離れした身体能力を振るう。
感情を表に出さない機械的な印象の持ち主であり、表情も常に無表情。「自分達陰陽師そのものが等身大の「お祓い道具」」だとして、自身の生死にすら興味が無い。しかしその反面、多くの人間の命が奪われた事に対する義憤で戦う場面も見られた。
妖怪に対しては一切の容赦がなく、タタリに対しても当初は問答無用で殺そうとした。タタリを苦戦させるも最後は敗れ、葛藤の末に彼に見逃された事で、「見逃してくれたから見逃してあげる」のスタンスを取り、以降はタタリの監視を続けている。
- 安倍 瀬豪(あべの らいごう)
陰陽衆の頭目。晴華の父親。
- 錦倍 明(にしきべ あきら)
『五十陰』の『“な”の行』。好戦的かつ凶暴で、新入りや格下の陰陽師に対し『調整』と称して暴行を加えている。また、当主の息子で「天才」と名高い晴華の事を忌み嫌っている。
- 禰豆倍 暗(ねずべ くらみ)
『五十陰』の『“な”の行』。顔の半分を覆面で覆った少女。
- 日下倍 安曇(くさかべ あずみ)
『五十陰』の『“か”の行』。掴み所の無い飄々とした雰囲気の少女。
- 勅使河倍 嵐(てしかべ らん)
『五十陰』の『“た”の行』。神経質でプライドの高い眼鏡の青年。
- 鬼小倍 刃虎(おにこべ ばとら)
『五十陰』の『“あ”の行』。褐色の肌の男。『道具』として逸脱した行動を起こす晴華の事を快く思っていない。
- 魔可倍 伏見(まかべ ふしみ)
『五十陰』の『“ま”の行』。新米の女性。気弱そうな言動が目立つ。
マフィア
- ガランド・ルー
中国の裏社会を牛耳るマフィアのボス。まだ実際に登場してはいないが、時折描かれるイメージや回想で隻腕だと判明している。瀬豪とは盟友の間柄らしい。
昔は生身で妖怪に勝てる程の強さの持ち主であった様だが、現在は病により余命幾ばくもなくなっている(とされている)。それにより、タケルを含めた8人の子供達に遺産を分配する事を決めるも、結果として遺産及びボスの座を巡る継承戦へと発展してしまう。
- ブライド・ルー
遺産継承者長男。現時点ではコニアの話に出てきたのみであり、詳細は不明。
- イライヤ・ルー
遺産継承者長女。クールビューティーな女性。継承戦に関してはベルターの様に先立って争う気は無い様で、停戦協定を結びたいと考えている。
- ベルター・ルー
遺産継承者次男。遺産の取り分を増やすため、いの一番にタケルを殺害するよう仕向けた張本人。
傲慢で気性が荒く、常に他者を見下す態度を崩さない。タケルに対しても「売女の腹からひり出された薄汚い出来損ない」と言い放っている。しかしその本性は臆病かつ繊細な性格であり、前述の傲慢さもそれらを隠すための虚勢に過ぎない。その様な人物のため、部下からの人望はほぼゼロに等しい。
- テイダー・ルー
遺産継承者三男。敬語口調の落ち着いた雰囲気の男性。継承戦に関しては、そもそも父親はこの状況を望んでいるとは思えないと捉えており、イライヤが提案する停戦協定にも賛成している様子。
- フリア・ルー
遺産継承者次女。三つ編みに眼鏡の少女。マフィアの関係者とは思えない程、気弱かつ臆病な性格。継承戦に関しては兄弟同士で争いたくないと思っており、場合によっては継承権を放棄すると発言している。
- イーシャ・ルー
遺産継承者四男。半グレ集団を纏め上げている。テイダーと組み、次代の裏社会の王となる事を目論む。
- コニア・ルー
遺産継承者五男。オッドアイを持つ小学生位の少年。タケルの生存を疑い、真偽を確かめるために日本へやって来る。
年齢に見合わない利発さと冷静さの持ち主。情報収集が得意。実母を殺害した父のガランドと長兄のブライドをどうしても自分の手で殺したいと考えており、利害の一致としてタタリと手を組む。
専属妖怪
- セツナ・アンデルセン
ベルターと契約を結んでいる専属妖怪。黒髪に姫カットの雪女。常に人を食った様な態度と薄笑いを崩さない、飄々とした性格。幼い頃は“雪菜”という名前で母と2人で暮らしていたが、能力を使えば使う程自身が凍り付いていき、最期は周り全てを凍らせ踊りながら狂って死ぬという雪女の宿命に抗えなかった母を見るのが忍びなく、人間の封魔師達と協力して母を討った。その後は戦いを求めてあらゆる戦地を転々とし、いつしかロシアを拠点とする妖兵部隊『スノウホワイト』のリーダーとなっていた。かつてガランドとの戦いに敗れたらしく、仲間を見逃して貰う事を条件に彼の傘下に降った。
冷気や氷を操れる他、己の分身の『雪人形』を作り出す事も可能で、当初は香港から日本のタタリの元へ雪人形を送り込んだ。そしてその際、タタリがタケルに成り代わっている事を知る。
- ライデイン
イライヤと契約を結んでいる、電気を操る能力を持つ専属妖怪。見た目は20代程の青年の姿をしている。主のイライヤの事は「姐(あね)さん」と呼び、忠実に従う。
『女は「丁重に」「優しく」「奪わず」「守る」』という信念を持っており、女を虐げる輩は見過ごさない。セツナには惚れていたが(そのためベルターに殺意を向ける場面もあった)、タタリとの“禊”でセツナへの未練を断ち切り、改めてイライヤに全てを捧げる事を誓った。
- オルガルド
テイダーと契約を結んでいる専属妖怪。天井まで届く程の巨躯を持つ巨大な妖怪。
- ツギハギ
フリアと契約を結んでいる専属妖怪。人懐っこい性格なのか、作中ではフリアにくっ付いていたり、セツナに笑いかける場面が見られる。
- ベリコ
コニアと契約を結んでいる専属妖怪。少年の姿をした猪の妖怪。
性格は文字通りの『猪突猛進』で、強い相手との戦いを何より好む一方、転落しそうな子供を咄嗟に助けようとするなど根は善良。主人のコニアの事は「コニャー」と呼んでいる。
- ウブメ
イーシャと契約を結んでいる専属妖怪。妖怪を生み出す能力を持ち、生み出せる妖怪の強さは下級妖怪に始まり専属妖怪レベルまでの幅広いものらしく、コニア曰く「ピンからキリのガチャのようなもの」との事。『抵抗進化』という特性を持つ。
スノウホワイト
- 燕(つばめ)
部隊のNo.2を務める副リーダーの青年。セツナが不在の間は彼がリーダー代理となっている。実は妖怪ではなく正真正銘の人間であり、元はセツナの母を討った封魔師の1人だったと第39話で発覚した。
セツナを非常に慕っているが、その思慕の念はもはやヤンデレの域にあり、作中では3日ごとにセツナに電話をしているらしい場面が見受けられた。
月狼(マーナガルム)
- エンラ
リーダーを務める煙々羅の青年。本来は競合相手のセツナの依頼により、ベルターの護衛を他の仲間達と共に行う事となる。
その他
- 成川 由美(なりかわ ゆみ)
タケルとユキの母親。水商売の女性で、かつて日本を訪れたガランドとの間にタケルをもうけた。
男から男へ遊び歩くばかりでまともな育児をしないネグレクトを行ったばかりか、タケルに対して時には暴力を振るってすらいた。
そんな生活が祟り、タケルが15歳の頃に病死した。そのため、作中では回想シーンのみの登場となっている。
- 三羽烏(さんばがらす)
タタリとは旧知の仲らしい三兄妹の妖怪。当初は人間として生きていくと宣言するタタリを馬鹿にして嗤っていたが、現在は餌(ミミズなど)を報酬にタタリが不在の間のユキの身辺警護を行っている。人間に化ける事もでき、その際は黒服に黒いマスクという黒ずくめの格好となる。
長男は他の烏の操作及び『視界』の共有を行える能力を持ち、索敵を始めとする情報戦ではその真価を遺憾無く発揮する。次男は他の烏との躰の共有を行え、普段は兄・妹と体を合体『共有』しているが、野良の烏ともそれは可能であり合体すればする程に、体躯は大きくなりパワーやスピードは上昇する。
- ビクニ
地下水路に隠れ住んでいる河童達の母体にして元締めで、タタリの見立てでは300年前から生きているとの事。他の河童達からは「大ババ様」と呼ばれ、彼等とは桁違いの巨大な体躯を持つ。
生き長らえるために若い人間の尻子玉を狙い、我が子の河童達に若者ばかりを狙った猟奇事件を起こさせた。
10年程前に瀬豪らしき人物に左腕を奪われ、更に内蔵の幾つかを潰されている。なお、その人物にタケルの専属妖怪候補として目を付けられていた様だが、「弱過ぎる」として結局選ばれなかった。
- 三平(さんぺい)
地下水路に隠れ住んでいた河童の1匹。ビクニ曰く「時折産まれてくる一部分が異様に発達した歪な個体」らしく、彼の場合は脳が他より発達しているため頭部が大きいのと同時に、知能が高く言葉を解する事が出来る。しかしその分体躯が小さく、これ以上の成長が望めないとして、群れから追放された。
物語開始以前(本編から1年前)に、偶然見かけた耕平の家へ押し掛ける形で暮らし始める。
- 河野 順平(かわの じゅんぺい)
耕平の父親。息子と同じくお調子者な面を持つ。流行りに敏感な様で、河童(三平)の存在を知った際には真っ先に彼を利用して人気チューユーバーになる事を目論んだり、群れから追放された身の上話を聞いた時は、昨今のライトノベルでお馴染みの追放系と重ねていた。
ちなみに三平の名付け親でもあり、理由は「河童なんだし「三平」でいいだろ」との事。
- 河野 虎子(かわの ここ)
耕平の母親。息子の事を「コウちゃん」と呼び、溺愛している。その反面夫には厳しく、調子に乗った彼に暴力的な突っ込みを入れる事もある。若い頃は元ヤンだったらしい。
- ハリス
コニアに仕えるメイド。元は『五十陰』の陰陽師の1人で、本名は“針須倍 円(はりすべ まどか)”。針や札を用いた陰陽術でコニアのサポートを行う。
用語
- 陰陽師
本作においては国家権力とも繋がりを持ち、現行法では裁けない「妖怪」による事件の調査・処理を一任されている存在。安倍家が筆頭である模様。
作中では、安倍家に属する『五十陰(ごじゅうおん)』と呼ばれる陰陽師達が登場している。
- 専属妖怪
ガランドの子供達の護衛を務めている妖怪達の総称。彼等には日本の陰陽師にガランドが命じて体に刻ませた『呪紋』が存在し、契約を結んでいる主人が死ぬと、呪紋の効力でリンクしている専属妖怪ももれなく死ぬという仕組みになっている。
ボイスコミック
『浪川&岡本 ボイコミ ラボ』にて、第3話がボイコミ化された。キャストは以下の通り。