概要
和名 | ダントウボウ |
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別名 | 「武昌魚」「魴」「中国ブリーム」 |
学名 | Megalobrama amblycephala |
英名 | Wuchang bream |
分類 | コイ目 コイ亜目 コイ上科 コイ科 クセノキプリス亜科 Xenocypridini族 ダントウボウ(メガロブラマ)属 |
体長 | 25~70cm |
分布域 | 中国の長江水系 |
コイ目コイ科ダントウボウ属の淡水魚。
本来は中国長江流域に分布するが、青海省や台湾、日本の霞ヶ浦・北浦・印旛沼・手賀沼・利根川流域(霞ヶ浦・利根川水系)、涸沼(未定着?)に移入分布する。
中国では非常に美味な魚として知られ、清蒸武昌魚(チンジャンユー)などの様々な料理で食される。
霞ヶ浦ではヘラブナ釣りやタナゴ釣り、バス釣りなどの外道として釣り上げられる。
秋によく釣れるらしい。
形態
頭部や各鰭はワタカに似るが、非常に体高が高く、まるでヘラブナ(ゲンゴロウブナ)やバラタナゴの様な体型をしている。
鱗が細かく、体色は灰色~銀色で、特に目立った模様は無い。
腹鰭基部から肛門にかけてはキール状で、臀鰭分枝軟条数が26~29と極めて多い事が特徴。
2mに成長するという根拠の無いデマが出回っているが、実際の体長は50cm程。
生態
大河川の下流域と、そこに接続する水路や湖沼に生息する。
食性は草食性の強い雑食で、水草と植物プランクトンを中心に、小型甲殻類や水生昆虫、小魚、動物プランクトンなども食べる。
繁殖期は5~6月で、集団で水草に卵を産み付ける。
何故かコイやフナ、カワヒラ、モウコカワヒラ、ソウギョ、チャイニーズレアミノーなどの様々なコイ科魚類と雑種形成が可能。