概要
ハリー・ポッター:ホグワーツの謎に登場する人物。
ホグミス主人公3年時メインストーリーに初登場。レイブンクロー寮所属。
主人公の同級生の一人。メルーラの元友人でトンクスの悪戯仲間。両親も彼女同様レイブンクローで、今は魔法法執行部に闇祓いとして勤めているエリート。
魔法界で著名なシェフであるロザとメアリーの二人の祖母がいる。
外見
赤髪のロングヘアが特徴的な中央・東アジア系の顔立ちの少女。おそらく髪は地毛ではなく染めたものと想われる。
糞爆弾を模したネックレスを身につけ、スカートのポケットには悪戯専門店ゾンコの「Z」のロゴが表紙記されている小冊子を入れていた。
人物
規則破りの変わり者でルールは破るためにあると豪語しているが、頭は良く機転が利く。責任を負うこと(起爆した糞爆弾くらい避けたい!)や束縛を嫌っている自由人だが、祖母たちに褒められるためなら我慢できるなど近親への深い愛情も持っている。
組分けに5分ほどかかったハットストール。その長い組分けは彼女にとって非常に恥ずかしいものだったらしい。
(原作ハットストールのハーマイオニーは4分、マクゴナガル先生は5分半かかった)
自分を表現する一種のアートとして悪戯を楽しんでおり、よく大胆な行為を行っていた(例えば、いたずらの本を制限区域からこっそり持ち出し、あやうくフクロウ小屋を吹き飛ばすところだった)。ただ悪戯仲間と比べると、より計画的で一手段としての悪戯を好んでいる。
ボガートによって荒らされたジェイコブの部屋を見て「こういうごちゃごちゃ(chaos)もある種の美学だと思う」と述べていたが、案外不潔にはあまり耐性が無いらしくホッグズ・ヘッドのサービスには苦言を呈した。
意外と肉体的にもタフなのか、趣味の一つに凍えるような冷たさのブラック・レイクを泳ぐことを挙げている。トンクスを抱えながらでも泳げるらしい。
歌唱力は自他ともに認める壊滅的なものであり、寮のシャワー室で軽く歌っていたら苦情が出たことがある。
デニスという名前のヒキガエルを飼っており、悪戯に利用したりしつつもかわいがっている。
魔法省に勤める両親の影響で諜報に長けている。
両親を含め家族の大半は厳格で頑固な性格であり、チューリップは厳しい家庭で育った。両親は娘に彼らと同じ道を選んでほしいのか彼女を職場や職員間のパーティーに連れていったりもしていたらしい。
二人の祖母、ローザとメアリーだけがその例外であり、多忙でなかなか会えないながらもチューリップは二人によく懐いていた。彼女たちがホグワーツを訪れた際には二人に褒めてもらうために生徒による料理対決の企画運営を行った。
メルーラ・スナイドとの関係
入学直後からの唯一の友人であり親友だった。
チューリップ曰く、「一緒に魔法を学んで、一緒に規則を破って、一緒に悪戯をした」。チューリップは彼女の賢さや独立性に惹かれたという。
二年時には呪われた部屋を探すために行動をともにし、ほとんど親友と呼べる関係だった。しかし二人は必ずしも対等ではなかったようで、チューリップはメルーラに始終命令され続けることに疲れを感じていた。二人は次第に疑心暗鬼に陥り始め、チューリップが名誉を独り占めしたくなり手がかりの隠匿や無断使用などの裏切を行ったことから決裂。このことはチューリップの自分自身への信頼を失わせ、また誰かを裏切ってしまうのではないか、と相当気に病んでいた。
そしてチューリップはもう自分に友人を作る資格など無いとまで思い込み、3年生になってからも他の生徒との交流を避け続け、孤立した日々を送っていた。
主人公とリディクラスを練習するために物置でボガートと対峙したときには、ボガートは恐ろしい形相で裏切りを糾弾し、「あんたなんか、友達ができるわけないよ」と言い放つメルーラに変身した。
主人公によって呪縛から解かれた後は吹っ切れたのかなんなのか、普通に侮蔑するような口もきくようになっている。
開発初期のホグワーツミステリーのナラティブディレクターでメインライターだったMattLondon氏(2018/6退任)は、
チューリップのボガートが実際には彼女が恐れていた人物ではなく、彼女が裏切ることに非常に罪悪感を感じていた人物であることを考えると、彼女がメルーラをすぐにクエストに参加させたこと(鍵は他の方法で調達できたはずなのに)は、チューリップがメルーラを好きだったと言ってもいいのではないでしょうか? | considering Tulip's Boggart isn't actually someone she feared and someone she felt extremely guilty about betraying, how quickly she brought Merula into the quest ( when the key could have been procured in other ways) is it safe to say Tulip Fancied Merula? |
というtwitter上での質問に
今、私はこの物語がどのように持っていかれるのかはコントロールできませんが、私はこれをチューリップの原案から公式設定として書きました。 | I don’t control how the story will be taken now but I wrote this as canon from Tulip’s original concept. |
と答え、
また
チューリップ×メルーラについてはかなりの部分が割愛されました。 | A ton of the Tulip/Merula origin got left on the cutting room floor. |
と発言している。
その他の人間関係
3年時に出会う。
主人公との交流の結果、他人を受け入れられるようになり、主人公から始まり多くの友達を作った。
主人公との交流により他人を受け入れられるようになってから友誼を結んだ。
同じく悪戯好きな女生徒で、サブクエストではよく二人で騒ぎを起こしている。
名前
チューリップはトルコ原産かつ同国の国花であり、オスマン帝国のチューリップ時代の発展を担った象徴的な花である。トルコ語ではラーレといい、アラビア文字を並び変えると「アッラー」になり、逆さに読むと、トルコ国旗にも描かれるイスラム教のシンボル、「ヒラール」(三日月)となる。
そのためトルコではチューリップは宗教的にも国家的にも崇められており、愛されている。
なお前述したチューリップのトルコ語「ラーレ」はトルコの女性につけられる一般的な名前である。
また「カラス」はトルコで一般的な姓であり、「黒い水」を意味する。
ちなみに「チューリップ」という名称はこの花がヨーロッパに伝来する際、花の形を形容するために使われたターバン(tülbend)という言葉が花の名前だと勘違いされてしまったことに由来している。