ツパイ
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つぱい
哺乳綱ツパイ目ツパイ科に属する動物。
体長14~23cm、尾長は体長と同じかやや短い。体重100~300g。
インドシナ半島、マレー諸島から、インド西部までの熱帯多雨林に分布。
細長い体に長い尾、また柔らかい毛などがリスによく似ているため、現地では「リス」を意味を「ツパイ」という名で呼ばれている。哺乳類の中でツパイをどのグループに入れれば良いか、いろいろな説が出たが、現在では「ツパイ目」という独立したグループとされている。耳は、何故か人や猿の耳にそっくりである。そここともあって、ツパイは猿の仲間に入れられたこともあった。
ツパイが何を食べたているのか、いつ活動しているのかなどは、つい最近まで殆ど分かっていなかった。しかし、研究者がボルネオ島の密林で長い期間、観察した結果、少しずつ謎が解けてきた。木の上で暮らす者もいれば地上で活動する者もいること、完全な夜行性ではないことなどである。木や地面に、尿や糞をかける面白い行動も観察された。これは、仲間に自分の縄張りを教えるためと考えられている。どんな生活をしているか殆ど分からない動物が、まだ沢山いる。我々の中に、将来その謎を解く人がいるかもしれない…。
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