概要
ホーリーナイトメア社が誇る作中最大規模の円盤兵器。典型的な巨大UFOの外見をした宇宙船で、1基だけでププビレッジを丸々覆い尽くす程。
本社には数えきれない程の数が駐在している量産型ながら、兵器としての性能は非常に高く、ププビレッジ程度の小さな村なら1基でまたたく間に壊滅へと追い込むことができる。
無論宇宙間を航空することも可能だが、ワープ機能はついていない。
基本的に作中での描写だとコックピットが描かれないため、無人なのか有人なのかは分からないが、後述のように少なくとも有人操作は可能である。
名前の由来は「デストロイヤー+タライ」。アニカビらしいちょっと間の抜けたネーミングで、カワサキからは「中華鍋野郎」と称された。
武装
- 光弾
デスタライヤーのメインウェポン。弾の大きさはカービィと同じか、やや大きいぐらい。
製造プラントも兼ねた下部のハッチから大量に放出され、発射態勢に移る時は、先に中央の発射台がせり出す形になる。
どういう原理か一つ一つが生き物のように任意の標的を高速で追い回す追尾機能を持つ上、個々の破壊力も凄まじく、ププビレッジの各地をたちどころに破壊し尽くし、カービィやワープスターもかなりのダメージを負ってしまった。
加えてタチの悪いことに、巨体に保有された弾薬のストックも膨大で、劇中では湯水のようにバラ撒いていながら一向に弾切れを起こす様子も無かった。
- レーザー
宇宙での戦闘時やナックルジョーらが操作していた際に放っていた技。
光弾以上の速度と破壊力を持ち、直撃すれば同型機を一瞬で爆散させる程だが、構造上真横にしか放てず、惑星に降り立っての破壊活動にはほぼ使えない。
- 構造
外装は非常に頑丈で、巨大さもあり通常兵器やカービィのコピー能力といった等身大の攻撃では殆ど歯が立たない。
一方、大量の火力源を内包している関係上、内部で大規模な爆発が起きれば、艦全体を破壊してしまう誘爆も起こりかねず、デスタライヤーの数少ない弱点となっている。内部は基本的に無人制御であるため、万が一物理的に侵入された時のセキュリティにも乏しい。
しかし、外部からの侵入路は光弾の砲口しかない上に、圧倒的な弾幕自体が防御を兼ねているため、正面突破で切り抜けるのは相当難易度が高い。
また、上記の通り同型機レベルの大型火力相手には流石に厳しく、ゴリ押しで破壊されてしまう。
作中での登場
作中で初めて兵器として使用されたのは第96・97話『ワープスターの危機』で、カービィの命の源であるワープスターの所在が分かったことで、ホーリーナイトメア社からポップスターへと襲来。
早々に圧倒的な殲滅力で村やカービィ達に大ダメージを与えるが、最後は意を決しての突撃で艦内に侵入され、自らの火力をコピーしたクラッシュカービィにより一瞬で内部機構を焼き尽くされて大爆発・轟沈した。
続く第98話『発進!戦艦ハルバード』では更に多くのデスタライヤーが襲来し、ププビレッジやデデデ城を再び総攻撃。
同じ要領で数基は落とされるもキリがなく、メタナイトが決起して戦艦ハルバードを動かし駆逐。そのままナイトメアとの決戦へと向かうきっかけとなった。
第99話『撃滅!ナイトメア大要塞』では、ホーリーナイトメア社本部で無数のデスタライヤーが待ち構えていた。要塞自体の装備もありハルバードでも対処できないほどの量の飽和攻撃を放ったが、一部のデスタライヤーにナックルジョーやシリカ、銀河戦士団の生き残りが紛れており、同士討ちする形になった。
100話ではナックルジョーらの仕留め損なったデスタライヤー3機が、動けなくなったハルバードをリンチし轟沈させてしまうが、その際の大爆発に巻き込まれ道連れとなった。
その後ナイトメア大要塞自体が爆破されてしまい、ナックルジョーらの乗った機体以外は爆風に巻き込まれ破壊されてしまったものと思われる。
余談
Blu-ray付属のブックレットでは、「超巨大宇宙船ノソトロモ号」という名称もある。
実は、本格的にナイトメア社の侵攻が始まる最終章以前でも、第33話『え~っ!宇宙のゴミ捨て場』でナイトメア社関連のゴミ投棄会社のエイリアンが、これと瓜二つの円盤に乗って登場している。所謂非戦闘用の、ゴミ清掃車として使うモデルなのだろう。
上記のエイリアンは、村人たちに不法投棄に対する文句を言われて律義に帰っていったものの、もしこれが兵力を持ったデスタライヤーであれば、ププビレッジは大惨事になっていたであろう。