概要
デルピュネス、デルピュネーとも表記されるギリシャ神話に登場する怪物の一種。
その姿は上半身が人間の女性で、下半身は蛇、若しくはドラゴンとされており、口から炎を吐き出すともいわれている。
またテュポーンとの関係ははっきりとされていないが、テュポーンが自身の体を使って生み出した分身体とも血縁関係であったともいわれているほか、一説にはテュポーンの妻であるエキドナと同一の存在ではないかともいわれている。
神話によればテュポーンとの戦いに敗れたゼウスが幽閉された洞窟『コーリュキオン』の番人を務めていたが、ゼウスを救出にやって来たペルメストパンに騙されゼウスを取り逃してしまったといわれている。
ちなみに一説にはデルフォイの神託所の番をしていたピュートーンではなくデルピュネであるともいわれているらしい。