概要
ドア(扉)の前に敷かれているマットのこと。そこから転じて「いつも踏みつけにされている(人)」「どんなに邪険に扱われても黙ってじっと耐えている(人)」の意味。
スポーツ界では「常に下位が定位置で、強豪相手の格好のカモにされている対象」のことを「ドアマット(チーム)」という。特にNBAの弱小チームがこう呼ばれる。
ただしNBAの場合、弱すぎて成績下位に沈むとドラフト上位指名権を得られ大物新人選手を獲得できる、逆に強豪チームの大黒柱選手が引退やFA移籍等で離脱した途端一気に弱体化する(この選手が抜けた後のここが一例)ことも多く、万年ドアマット固着という例はあまりない。
「ドアマットヒロイン」はハーレクインロマンス由来の言葉で、ドアマットの如く周囲の人間によってたかって踏みにじられ虐げられる(が、そこから大逆転して最後は幸せになることが多い)不幸系ヒロインのことを指す。
pixivやなろう系では、ドアマット=こちらの意味で用いられるのがほとんど。
因みにドアの前の屋外の部分に敷かれたマットは1990年代には普通に存在していたが、徐々に時代の流れによって少なくとも一般家庭からは消えていった。
該当する(した)団体、人物
ロサンゼルス・クリッパーズ:「(勝つと金がかかるから)わざと弱いままでいた?」時代が長く、2010年代になるまで滅多にプレーオフすら進出できなかった(出てもすぐ負けた)。同じ街の人気強豪チームとの対比で、特に目立つ形になり‥‥。
阪神タイガース:かつての暗黒時代の頃は、そりゃあもう‥‥(泣)。
近鉄バファローズ:結局一度も日本一になることはなかった。横溝正史が「あまりにも弱すぎたから判官贔屓で」このチームの熱烈なファンになった程。
ベネズエラ:サッカー南米地区における万年下位常連チーム。未だ一度もW杯出場を果たしていない。