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概要編集

ヒットメーカー、NIS America、HYDEという3社共同プロジェクトとして開発され、日本一ソフトウェアによって発売されたPSPゲーム。

フル3Dで描かれた美麗なグラフィック、竜騎士の背負う悲しき運命をテーマとした重いストーリーを売りとした作品。

キャラクターイラストはリネージュ2のジョン・ジュノを起用している。


…ここまでだと聞こえはいいが、実態はしょぼすぎる演出に突っ込みどころ満載のペラペラシナリオ、苦行でしかない戦闘システム等が不評を買い、見事2007年クソゲーオブザイヤーの携帯機部門次点に輝いてしまったゲームである。


あらすじ編集

彼はまだ知らない…竜の血が奏でる悲しき運命を──


舞台は、竜と竜騎士が力を合わせて邪竜を封印し、平和がもたらされた世界。

竜騎士(ドラグーン)学校を卒業したばかりの主人公ハルトは、真の竜騎士となるために首都グラナティスを訪れていた。

しかし、式典の最中、漆黒の邪竜が現れて首都を破壊。多くの被害をもたらした。

ハルトは、竜騎士長からその力を見出され、調査を命じられる。

それは、各地で世界を守護している火、水、雷、土、風、氷の六竜への謁見であった

ハルトは、混乱の最中出会った謎の少女ユーフェと共に、竜を訪ねる旅を始めるのであった…。


登場人物編集

ハルト・クラルヴァイン編集

CV:岡本寛志

長い金髪三つ編みにした青年。かつて世界を救った竜騎士の末裔であり、自身も立派な竜騎士になることを目標としている。

旅を通して竜や竜騎士の真実を知り、この世界やユーフェを守る為にある決断をする。


ユーフェ・カルム編集

CV:前田愛

本作のヒロイン。水色の髪とエルフ耳の少女。

面食いでかわいいものが好きなミーハーだが、他人の怪我や病気を自分の身に引き受けて治癒するという不思議な能力をもつなど、謎が多い。


ラングレイ・ボールドウィン編集

CV:諏訪部順一

ハルトの幼馴染で、エリート竜騎士。竜騎士という己の在り方に強い誇りを抱いている。卓越した剣技の使い手。

旅を続ける中で竜騎士が誕生した衝撃の真実を知ってしまい...。


ウルリカ・エクルンド編集

CV:野川さくら

13歳の少女だが海賊のキャプテンをつとめている。義理人情に厚くさっぱりとした性格。

魔の海流によって沈没してしまった自身の船を引き上げるため、水を司る「ウォータードラゴン」を探している。


ルスラン・アベリツェフ編集

CV:石田彰

エルフの青年。人間と精霊の仲介者という使命を担っている。

しかし人間の愚かさには辟易しており、面倒ごとに関わることを拒む一匹狼。


ソニア・オルト編集

CV:田中敦子

竜騎士長をつとめる女傑。統率力、剣の腕前ともに右に出る者はいないとされる。

竜との契約の証である「ドラゴンオーブ」を託し、ハルトに竜との謁見を命じる。


ジャレッド・ブレイン編集

CV:うえだゆうじ

ハルトの先輩にあたる竜騎士。天才肌ゆえにちやほやされてきたためか傲慢で嫌味な性格。

邪竜の影響で闇堕ちし、各地の竜を殺すことに執着するようになってしまうが、昔から小動物をなぶり殺しにするのが趣味などと暴露されており元からまともな人物だったとは言い難い。


ジェニファー・ヘイル編集

CV:寺田はるひ

ジャレッドと同じくハルトの先輩にあたる竜騎士。使い。

竜騎士でありながら竜のことを嫌っているが、これにはとある過去の事情が関係している。


邪竜編集

突然首都グラナティスを襲った漆黒の竜。

竜や竜騎士たちが束になっても敵わない強大な存在。


主題歌編集

  • mimika『扉をひらいて』

主な問題点編集

  • シナリオ

世界各地の竜たちから力を借りるために旅立つというのが大まかなストーリーだが、肝心の竜が揃って役立たずであり、出オチとばかりに登場してすぐに死ぬ

その展開が何度も繰り返されるため、竜が殺されるのを見学するツアーなどと揶揄されてしまった。


「世界各地にいる重要人物を訪ねるも次々と殺されてしまう」という展開はRPG『ドラゴンクエストⅧ』などでも見られるが、それらと比較しても竜たちが死ぬストーリー上の意義が曖昧であり、しかもドラマ性もほぼなくあっさりと進行してゆくため薄味と感じざるを得ない。


その他、終盤でヒロインが正体を現し衝撃の事実のような演出がなされるが序盤からバレバレ(説明書にも書いてある)だったり、主人公が闇堕ちフラグを立てまくるも結局何事も起きないまま終了…など、打ち切り漫画のような展開も存在する。


  • 戦闘システム

テンポが非常に悪く、動作も演出も異様にもっさりしている。一戦闘に数十分かかることも。

また、「マナ」というMPのようなシステムがあるのだが、溜まる量より消費する量の方が圧倒的に多く常に枯渇に悩まされる。なぜかマナはパーティ共用であり、走るなどのフィールド上の動作にすら消費される。


  • バランス

同エリアに出現する敵のステータス差が尋常ではないことになっており、序盤エリアの時点で即死級の攻撃を放ってくる敵が存在する。

一方でプレイヤー側もレベルを1上げるだけでステータスが極端に伸び、先ほどまで苦戦していた敵もたった1回レベルアップをするだけで楽に倒せるようになってしまう。

しかし新エリアを訪れると再び勝ち目のない強敵が現れ…というのを繰り返す羽目になる。

中ボスも全体攻撃や状態異常攻撃を多用するため全体的に強く、かつタフなため戦闘時間が膨大になる。


  • 演出

グラフィック自体の出来は良いが、登場人物は棒立ちレベルに動きが少なく、爆発や剣戟の音などがほぼないため緊迫したシーンでも迫力に欠ける。


ただし良質なイラストやBGM、豪華声優陣による熱演が聞けるという評価点も存在する。特に闇堕ちしたジャレッドのうえだゆうじ氏による怪演は必見。またmimika氏が歌う主題歌も隠れた良曲である。


関連イラスト編集

5秒で分かるドラグナーズアリアユーフェ


関連タグ編集

ヒットメーカー  竜騎士 クソゲーオブザイヤー

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