概要
香港の模型メーカー「ドラゴンモデルズ」製品のパッケージや説明書における特徴的な日本語表記。
メーカー名にかけて「ドラゴン」が「ドラゴソ」になっているような誤字が多いことに由来する。
日本向けに販売されている海外製品では(規模の大きい日本法人がある場合や日本人スタッフが多い企業を除いて)、日本語表記が不自然なこと自体珍しくないが、その中でもドラゴンモデルズは誤記(誤植)が大変多いため、モデラーの間でもよく知られる存在である。同じく誤字・誤植が多いことで有名だった『ゲーメスト』にかけて「プラモデル版ゲーメスト」と喩えられることも。
そもそも、ドラゴンモデルズのキットおよび説明書は日本の有名メーカーのものと比べると難解であり、これに加えて大量の誤字も組み立ての難易度を上げる要因となってしまっていた。
今日のパッケージでは、誤記は根絶には至っていないものの大きく改善され、説明書通りの組み立てがしやすくなっている。言い換えれば「まともな文面の中に残ったドラゴソ語を探し出す」という楽しみ方もできるだろう。
ドラゴソ語の傾向
例えば「シ」と「ツ」、「ソ」と「ン」、「ニ」と「二」のような、書き方によっては日本語が堪能な者でも間違えてしまうような文字はもちろん、同じ言葉でも濁音、半濁音が混在していたり(「マルチパンク」と「マルチバンク」など)、ひらがなの「し」とカタカナの「レ」、カタカナの「ク」と「ワ」と数字の「7」など、全く読み方が違う文字が間違われていたり(文中で2度出てきても表記が違うことがある)といったものが挙げられる。
また、今日の日本語の文法は「漢字とひらがなやカタカナを織り交ぜて書かれる」複雑な表記の為混同しやすいのか、漢字の直後のひらがながカタカナになっていたり、半角のカタカナと全角のカタカナが入り混じっていたりする。
ドラゴンモデルズの製品以外でも、海外(特に中国語圏)の奇怪な日本語表記全般を指して「ドラコソ語」と称する人もいる(いわゆる「怪レい日本语」)。
ドラゴソ語の例
できるだけ、正しい表記の50音順に記述。
- 「才りーブドラづFS34087」:「オリーブドラブ」が正確な表記と推察される。オリーブドラブは軍需品に使われる迷彩色の一種で、同名の塗料が売られている(※なお調色の都合上若干色にばらつきがあるが、基本的には黒と黄色を1:1で混ぜた色、メーカーによっては暗い黄緑色となっている)
- 「下砲」→火砲
- 「グしー」→グレー
- 「戦車御団」:「師団」なのか「旅団」なのか「軍団」なのか判別しかねるが、「御団」という単位はないと思われる。
- 「フや消し」「つや消レ」→つや消し
- 「ファイアーワライ」:英文から「ファイアーフライ」が正確な表記と推察される。その後の部分では正しく表記されている。
- 「ブラッワ」「ブラヮワ」→ブラック
- 「しッドブラウン」:「レッドブラウン」が正確な表記と推察される。なぜか「ド」が半角カナで印字されている。
関連タグ
あまり関連しないタグ
ガンガル…そもそもパチモノ。
極度乾燥(しなさい)…ドラゴソ語のような誤記ではなく(Engrishへの意趣返しの意味も込めて)ワザと間違った日本語を使っている。
アカデミー科学 ゲーメスト インド人を右に Spamton ダソヌ☆マソ ドソキーユング
外部リンク
ドラゴン誤植研究所設立ノ勅喩(アーカイブ)