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概要

ナゲナワグモ(投げ縄蜘蛛)とは、コガネグモ科(コガネグモオニグモなどが属する)の中のナゲナワグモ属(学名Mastophora)に分類される蜘蛛のこと。

腹部の背中側に2つの膨らみがある。

この蜘蛛のメスは先端に粘液の塊がついたを垂らすと、その糸をぶん回して飛んでるを捕える

こうして捕まえるのは基本的に鱗翅目昆虫、すなわちである。その蛾の仲間が使うフェロモンと似た物質で化学的に擬態しわざわざ蛾を誘き寄せる。

この粘着液付きの糸が武器のボーラを使うように見えることから英語では bolas spider と呼ばれるが、実際のボーラは投げ飛ばして使うのに対しこのナゲナワグモは糸を投げない。

フェロモンで飛んで来た蛾を(おそらく蛾が羽ばたく振動で)感知すると糸を振り回すが、獲物が来ることなく粘液が乾いてくると糸を引いて回収する。

オスや未成熟のメスは投げ縄をせず、葉の先で待ち構え飛んでくる虫を前脚で捕まえて食べる。こいつらの主な獲物はチョウバエのようだ。

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ナゲナワグモ
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